機動戦士Zガンダム

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第35話〜第50話
Zガンダムの題名及び内容概略一覧です。


第35話 キリマンジャロの嵐 ラビアンローズでの修理を受けたアーガマに対して、カラバのティターンズキリマンジャロ基地攻撃
の陽動となるために、衛星軌道上での作戦展開が命令された。カミーユはレコアを失ったショック
を引きずっており、ファやクワトロに何かと突っかかってくる。作戦内容を聞き、反発してブリーフィ
ングを抜け出すカミーユであったが、心の奥底では、地球に降り、フォウに会いたいという気持ちが
あり、今回のモビルスーツ隊は地球に降下しないという作戦に対し、無意識に反発していたのであ
る。
作戦行動中のアーガマにヤザンのハンブラビ隊、バーザム隊が攻撃をしかけてくる。ヤザンの海
蛇攻撃を受けてしまった百式は制御不能になり、地球の重力に捕まって地球への降下を開始し
てしまう。ゼータで百式を追いかけるカミーユ。百式を乗せ、共に地球に降下する。
カラバと合流すべくキリマンジャロ頂上にとりあえず降下した百式とゼータ。カラバは相当数のモビ
ルスーツを展開しており、何とか連絡をつけたいと考えている2人。寒空の中、何故か凍っていない
湖を不審に感じ、そこを調べようとした矢先、出現したサイコガンダムに驚くカミーユ。だが、その
中にフォウとは違う感じを受け、誰が操っているのかを疑問に感じずにはいられなかった。モビル
スーツで待っているというクワトロの指示を無視して、後を付いていってしまうカミーユである。基地
に潜入したカミーユ達は変な波動を感じ取っていた。その波動により頭痛を感じるカミーユ。そして
その波動をたどって歩を進めると、ジャミトフ・ハイマンと出くわす。即座に身を隠すジャミトフ。後を
追えなかった2人は隣室に入る。その部屋にはサイコガンダムの遠隔操作実験をしていたフォウが
いた。遠隔操作のために送り出していた念動が、カミーユの頭痛を引き起こしていた波動であっ
た。フォウに話しかけるカミーユ。だがフォウは声に反応せず、部屋を出て行ってしまう。クワトロは
フォウを撃とうとしたが、その邪魔をするカミーユ。ついにはフォウはサイコガンダムに乗り込み、
出撃する。後を追うゼータと百式。そこにアムロの乗るディジェも合流した。説得を続けるカミーユ
であったが、クワトロ達に引き離される。クワトロを叱るアムロ。
「なぜあの2人を止めなかった。あの時の繰り返しになるのはわかっているだろう。」
第36話 永遠のフォウ フォウのことでカミーユとクワトロは意見を合わせられずにいた。クワトロはカミーユにフォウが危
険であることを警告し続けたが、カミーユも納得していない。カミーユは単身ティターンズの基地に
潜入する。そこでフォウの気を感じ取るカミーユ。そしてフォウもカミーユの気を感じ取っていた。
カミーユを発見して無邪気なフォウ。まったく別人であるかのようなフォウに疑問を感じずにはいら
れないカミーユ。サイコガンダムに乗るなと言うカミーユに対し、カミーユがそう言うなら乗らないと
答えるフォウ。ただ言葉もなく抱き合っていたが、突如の頭痛に薬をほしがるフォウ。フォウを医務
室に連れて行くカミーユであったが、そこにいたヒルダに薬のことを尋ねたため、勘づかれてしま
う。ヒルダに銃を向けながら、フォウのデータを検索するカミーユ。だが、そこにジェリドが割って入
って来る。カミーユに銃を突きつけるジェリド。だが、フォウの手助けもあり、2人で基地の外へと脱
出する。カミーユはフォウをエゥーゴまで連れて行こうと考えていた。その時、カラバの陽動作戦が
開始される。戦闘が始まるとフォウは強烈な頭痛に襲われ、全く別人のような人格を持ち始める。
カミーユを退け、サイコガンダムを呼び寄せるフォウ。そしてサイコガンダムに乗り込み、カミーユ
のもとを離れていってしまう。
カミーユを見つけたクワトロはゼータを眼前に降ろす。戦いの中でフォウを助ける方法を考えろと
のクワトロの言葉を無視し、カミーユは単身サイコガンダムに取り付こうとする。ジャミトフがシャト
ルで脱出した瞬間、カラバの突撃部隊によりキリマンジャロの基地の方々から火の手があがる。
その爆風にあおられ、倒れるサイコガンダム。フォウはその中でカミーユの呼びかけに対し意識
を取り戻す。コクピットをあけようとするフォウ。そこにジェリドが割り込んできた。ゼータの盾とな
るサイコガンダム。サイコガンダムの東部を貫くビームサーベル。コクピットは爆破し、投げ出さ
れたフォウはカミーユの腕の中で息を引き取る。その近くに着陸するアムロとクワトロ。カミーユと
フォウの姿を見て、「人は同じ過ちを繰り返す」アムロの言葉にうなずくクワトロ。撤退命令に従わ
ず、その場でフォウを抱き続けるカミーユを拾い、クワトロとアムロは脱出する。ほどなくそこも火
の手が上がる。アウドムラに戻ったカミーユはクワトロに言い放つ。
「もう僕はあなたをクワトロ大尉とは呼びませんよ。あなたはシャアに戻らなければいけない。」 
第37話 ダカールの日 メロードに乗るジェリドは、アウドムラがダカールに向かっていると考えていた。アウドムラでは、
フォウを失った悲しみを乗り越えたカミーユが、作戦準備に忙しかった。そんなカミーユをアムロは
「僕とシャアはそれが分かるまで7年かかった」と励ます。今回のクワトロは議会での演説、カラバ
はそのために連邦議会を制圧する作戦を開始しようとしていた。
先行してダカールに潜入していたベルトーチカは、ちょっとしたいざこざに巻き込まれていたが、テ
ィターンズのアジス中尉に助けられた。アジスに私の放送を聞いてと言い残し、自分の任務に戻る
ベルトーチカ。クワトロはアムロのディジェに同乗し、ベルトーチカとの合流ポイントに急いでいた。
途中ダカールの駐留軍との戦闘があったものの、無事ベルトーチカと合流。議事堂に向かう。
議事堂では戦闘が始まっていたことに憂慮し、議会を一時中断しようとしていた。そこに割って入
ってくるクワトロ。ベルトーチカやエゥーゴに賛同している議員の手助けもあり、クワトロの演説が始
まる。自分がかつてのシャアであり、そしてジオン・ダイクンの息子、キャスバルであることを証しつ
つ、ティターンズの横暴についての力説をする。テレビ中継を阻止せんがために、ジェリド達のバイ
アラン隊が放送施設の破壊に向かう。カミーユはダカール防衛隊との戦闘意志はないことを示し、
ふとした成り行きで攻撃し、街に墜落しそうになっているアッシマーを助ける。興味を持ったアジス
中尉はカミーユと話そうとするが、演説を聴けと立ち去るカミーユのゼータ。
アムロはジェリド達のバイアランとの戦闘に忙しかった。ベルトーチカはその戦闘をテレビカメラで
おい、ティターンズの横暴を証明する題材として使おうとしていた。ついにはアジス中尉がジェリド
の前に立ちはだかり、攻撃を阻止しようとする。ジェリドの攻撃は議事堂を破壊し、その影響を重
く見た幹部の命令により、撤退をせざるを得なくなる。
作戦は成功し、クワトロは英雄となった。だが、クワトロ自身は自由を失ったことに憂うつさを感じ、
一人沈む。それを慰めるアムロ。カミーユとベルトーチカは静かに2人で話しあうということを今まで
考えられなかったが、それができるようになったことを笑い、そして人はいつか分かり合えるのだと
感心する。
第38話 レコアの気配 クワトロとカミーユはシャトルで宇宙に還ることになった。アムロに礼を言っていたとき、アウドムラ
内に響く敵接近の警報。カミーユも一緒に戦おうとしたが、無傷で還ることが我々の使命だという
クワトロの言葉に、おとなしく従った。接近していたのはジェリドのバイアラン隊。メロードがシャトル
発進を阻止すべく砲撃を開始。アムロのブリッジへの攻撃でメロードが失速した瞬間、アウドムラ
よりシャトルが発進した。それを追おうとしたジェリドだったが、アムロの攻撃により墜落していった。
衛星軌道に入ったとき、戦闘の光を確認するクワトロとカミーユ。アーガマはヤザンのハンブラビ
隊に攻撃を受けていたのだ。シャトルの荷物を放出し、戦闘空域に向けて加速をかけるクワトロ。
そのとき、メタスのコクピットではシンタとクムが乗り込み、アーガマを守るためとメタスを動かそう
と奮闘していた。それを見てブライトはファをメタスへと向かわせる。ブライトはファを死なせないた
めにもメタスの出撃を許可していなかったのであるが、許可することにしたのである。ヤザンの攻
撃でアポリーが危機を迎えていたが、ファの援護でからくも脱出した。だが、メタスは破壊されて
ポッドが放出された。そこに百式とゼータが現れる。ファのポッドはゼータによって回収され、クワ
トロはアーガマよりメガバズーカランチャーを受け取り、アレキサンドリアに狙いを定めていた。カ
ミーユはその戦艦にレコアの気配を感じる。そう、そこには確かにレコアがいた。レコアは百式と
ゼータがこの空域に戻ってきた気配を感じ、メガバズーカランチャーが来るとの予感からアレキサ
ンドリアを撤退させるように言う。その助言に従い撤退するアレキサンドリア。クワトロはメガバズ
ーカーランチャーがはずれたことに疑問を感じる。
無事アーガマと合流したカミーユとクワトロ。だが、カミーユは死んだはずのレコアの気配をなぜ感
じたのかが不思議であった。
第39話 湖畔 ティターンズ本拠地、グリプスではバスク・オムが動き出し始めた。シロッコはドゴス・ギアをバスク
に譲り、ゼダンの門へと向かう。そのバスクの任を受け、ロザミア・バダムがサイド2に潜入してい
た。そこにはアーガマも入港しており、カミーユ、ファ、シンタ、クムがつかの間のバカンスを楽しん
でいた。偶然同じリニアカーに乗り合わせたカミーユ達とロザミア。リニアから降りるカミーユを見
て、ロザミアは「お兄ちゃん」と声をかけてきた。馬車を操るカミーユに「お兄ちゃん」とすり寄って来
るロザミア。カミーユもファも信じられないが、ロザミアは小さい頃の写真を見せる。確かに小さい
頃のカミーユと一緒にロザミィが写っていた。
一方、サイド2の空域で偵察に出ていた百式に、突如ティターンズのハイザックがおそってくる。戦
闘中にコロニーを傷付け、空気漏れを起こす。コロニー内に入り込むハイザック。百式も後を追う
が、1機のハイザックを爆破させてしまい、ますますコロニーの損傷を大きなものにしてしまう。
ボート遊びをするカミーユ達。そこにボール遊びをしていたミネバがよってくる。シンタとクムが遊び
相手となって、遊んでいるところに現れるハマーン・カーン。ハマーンの元にロザミィはミネバを連
れて行くが、その様子を遠くから見ていたカミーユは、それがミネバ・ザビとハマーン・カーンだとい
うことに気づく。そこに現れるハイザックと百式。ミネバ援護のためにガザCまでも出てくる。ハイザ
ックが爆破され、またも空気流出が始まる。カミーユ達は何とかシェルターに逃げ込み、クワトロも
何とか空気流出を止め、アーガマに戻った。
戻ったクワトロを待っていたのはサイド2の警察官達であった。クワトロはカミーユからこのコロニー
にミネバとハマーンがいたことを聞かされ、なぜ自分がこのコロニーにひかれたのかがわかるよう
な気がしていた。 
第40話 グリプス始動 アーガマでは、ロザミィはシンタとクムの遊び相手になっていた。エマの顔を見るなり、ロザミィは恐
怖でおびえた。ロザミィの与える念は、どうもアーガマのクルーにとっては変な感じを抱かせずには
いられなかった。アーガマはグリプス2がコロニーレーザーに変えられているという話を確認するた
め、偵察任務に就いていた。
アーガマのモビルスーツ隊を検知したドゴス・ギアでは、バスクがバーザム隊とレコアのメッサーラ
を発進させていた。メッサーラを見つけたカミーユは、そのパイロットが妙に気になっていた。グリ
プスに向かおうとしていたゼータを追いかけるメッサーラ。そのメッサーラに取り付くエマのmkU。
思わず発したレコアの「エマ中尉、どきなさい」の言葉にショックを受けるエマ。自然とメッサーラか
ら離れるmkUであった。
ゼータに追いついたメッサーラであったが、裏をかかれて腕を落としてしまうレコア。「カミーユ」とい
う言葉を発したがために、逃げ出さざるを得なくなるレコア。だが、残骸にメッサーラを衝突させた
ため、コクピットの外を出るレコア。その映像を見て驚愕するカミーユ。エゥーゴに戻ってくるように
説得するカミーユであったが、レコアの理解しがたい道理を聞かされ、メッサーラで再び離脱する
レコア。カミーユのレコアという声にも振り返ることなく。
アーガマに戻り、「レコアに会ったのね」とエマに問いつめられるカミーユ。カミーユはブライトにレ
コアに会ったことを報告する。レコアの「コロニーレーザーが完成した」という言葉は信じたいと語る
ブライト。だが、レコアの件を秘密にしたいという大人の都合にやりきれないと感じるカミーユ。
レコアの目の前で発射されるコロニーレーザー。レーザーはコロニーの1機を貫通する。その念を
受け、許せないと思うカミーユ。また眼前の行為として行われたコロニーレーザー発射に目をそら
すしかないレコアであった。
第41話 目覚め ロザミィは精密検査を受けるのを拒んでいた。これはロザミィが強化人間かどうかをチェックするの
が目的であった。どうにか精密検査を受けることを納得させるカミーユ。一方、レコアは毒ガス作戦
の指揮をバスクから命じられる。レコアは指揮をとることを一度は拒否したものの、しぶしぶ出撃を
せざるを得なかった。ロザミィの一次検査は特に問題なしとの回答。だが、今後の精密検査も必要
ということでとりあえずは落ち着く。ロザミィは出撃という言葉に何かひっかかるものを感じていた。
レコアの毒ガス隊は運搬に失敗し、警戒網に探知される。これを受け、警報が鳴り響くアーガマ艦
内。この音を聞き頭痛に悩むロザミィ。だが、シンタにモビルスーツに乗れるといったことから、モビ
ルスーツデッキへと急いでいた。クワトロの元に、ロザミィに強化人間の気がありという検査結果が
寄せられ、ロザミィを探すクワトロ。ロザミィはネモに乗り込み、勝手に外に出てしまう。百式でロザ
ミィを追いかけるクワトロ。クワトロの発砲はことごとくはずれてしまう。
レコアの毒ガス隊は、サイド2に毒ガスの注入を開始した。レコアはエゥーゴ隊を密かに待っていた
のだが、結局作戦を開始せざるを得なかったのである。嫌な感覚に襲われるカミーユ、エマ。カミ
ーユはレコアとの一騎打ちをしていたが、ネモでロザミィが割り込んできた。良いチームワークで、
ハイザックを撃破していくロザミィ。カミーユとロザミィは毒ガス攻撃を受けたコロニーに入ってい
た。その悲惨な状況を見て、ティターンズを許せないカミーユ。その戦いを見てロザミィは何かを思
い出していた。突然ゼータへの攻撃を始めるロザミィ。ロザミィはロザミアとして覚醒をしたのだ。
レコアは百式と戦っていたが、ロザミアと合流し帰投する命を受け、早々に撤退する。カミーユは去
ってしまったロザミアのことをあきらめきれず、ただただコンソールを叩くしかなかった。 
第42話 さよならロザミィ カミーユは強化人間としてティターンズに戻ってしまったロザミアと戦えるかどうかを不安に思ってい
た。そのロザミアはバウンドドッグを受け取り、シミュレーションを受けていた。すっかり気に入った
ロザミアはバウンドドッグでその宙域にとどまる任を帯びる。
バスクはグリプス2に戻ったものの、サイド2への毒ガス攻撃がまたしても再開される。バウンドドック
からロザミィの念を感じ取るカミーユ。カミーユの帰ろうという言葉に一度は従おうとするが、天井を
落とすゼータという刷り込まれた意識が働き、カミーユにはむかってこようとする。カミーユはバウン
ドドッグをコロニー内に降りさせ、コクピットでうずくまるロザミィに手をさしのべる。ゆっくりとロザミィ
を説得するカミーユ。
クワトロはミネバが既に逃げたかどうかが気になり、サイド2の別荘に出かける。どうやらミネバとハ
マーンは逃げ出した様子であり、クワトロは一安心する。
ロザミィの説得を続けているところに降りてくるもう1機のバウンドドッグ。そこから出される念のよう
なものに、ロザミィは頭痛を覚え、頭を抱えてしまう。そこに百式が現れ、バウンドドッグが撃墜され
る。だが、そのバウンドドッグが出す強い思念にロザミアは激しく反応。ロザミアの思念により起動
を始めたバウンドドッグに乗り、攻撃を開始する。バウンドドッグに照準を合わせるカミーユであった
が、そこにロザミィが乗っていることを考え、引き金をひく気にはなれなかった。バウンドドッグは撤
退したが、カミーユは行ってしまったロザミィのことを考え、涙を流すしかなかったのである。 
第43話 ハマーンの嘲笑 アーガマではグラナダからの命令書、ハマーンと手を結びグリプス2を破壊せよという内容を受領
し、クルーに動揺が起きていた。これはメラニー会長の意思なのである。ファやカツは露骨に反対
し、自習室入りをブライトから命じられた。カミーユは志願して、単身グワダンにゼータで向かう。
カミーユが持ってきた親善書を受け取るハマーン。グワダンへの使節団訪問ではなく、ハマーン自
らがキュベレイでアーガマに向かうこととなった。ハマーンとクワトロの交渉が始まる。クワトロが折
れることで、「アクシズへのサイド3の引き渡し」と「グリプス2のコロニーレーザーの破壊」を交換条
件とした共同作戦が成立した。
アーガマ、ラーディッシュのモビルスーツ隊が発進、グワダンも予定通り動き始めた。ハマーンはド
ゴスギアに打電、バスクに後方より支援すると知らせる。アレキサンドリアにグワダン監視を言い
渡し、ハマーンの支援を受けるバスク。
モビルスーツ戦は混戦。モビルスーツのパイロットが不足し、カミーユも窮地にたっていた。その感
覚を感じ取ったファは、ブライトに志願し、カミーユを助けに出撃する。無事カミーユを助け、カツと
ともにカミーユに合流したファ。
グワダンはグリプス2の裏に入り込み、アレキサンドリアの監視の目をくぐり抜けて発砲。グリプス2
の核パルスエンジンの破壊に成功する。
クワトロはグワダンに赴き、ミネバの前に跪く。ミネバにクワトロに聞こえるように耳打ちするハマ
ーン。エゥーゴはアクシズの手足となって働くことになったと。クワトロは、アーガマに戻り、一人ア
クシズと手を組むことになってしまったことを悔い、悩むこととなった。 
第44話 ゼダンの門 ジャミトフ・ハイマンはハマーンとの会見に応じるにあたって、ジェリドにある言付けをする。またハ
マーンはエゥーゴとの交渉も行うことを考えていた。その言葉を信じ、ゼダンの門へとアーガマを進
めるブライト。そのアーガマに近づくサラのボリノークサマーン。カミーユは何か呼ぶ感覚を感じな
がらもゼータで出撃する。カミーユとサラの戦いが始まる。カミーユは相手がサラであることに気づ
き、サラを説得しようとする。逃げて隕石基地に潜り込むサラ。だが、カミーユは待ち受けるサラの
裏をかき、サラを押さえつける。シロッコへの信頼を絶対に曲げようとしないサラ。だが、サラの死
をも厭わない態度を聞き、死んだら終わりではないかと説得を続けるカミーユ。
ジャミトフに謁見するハマーン。だが、ハマーンの目的はあくまでもジャミトフの命を奪うことであっ
た。それに勘づき発砲するジェリド。だが、ハマーンはゼダンの門にアクシズをぶつけると言い残
し、グワダンに引き返す。グワダンからの援護要請を聞いたアーガマは、モビルスーツ隊をグワ
ダン援護に向かわせる。カミーユもサラを乗せてゼータで急行。カツはアクシズの護衛を拒否し、
出撃をしないつもりであったが、サラの声を聞き急遽出撃する。グワダンにはジェリドのバイアラ
ンが取り付こうとしていたが、エゥーゴの援護部隊にはばまれ、ゼータとの混戦となった。シロッコ
を助けたいの念からカミーユの邪魔をするサラ。ゼータはジェリドにとどめを刺される寸前のところ
で、カツのメタスが割り込んで助かる。
カツはサラの強くなったの言葉に対して、大人びたことを言いながらも、どことなく惹かれている自
分を認めていた。
第45話 天から来るもの ゼダンの門では、アクシズ接近にバスク達が引っ越しを急いでいた。アーガマを始めとするエゥー
ゴは、ティターンズ艦艇を釘付けにすべくゼダンの門へ接近していた。そのアーガマでは、カツが
サラを写す監視カメラを見つめていた。カミーユはカツに修正を加える。捨てぜりふを残しながら、
出撃準備をするカツ。
モビルスーツ戦が始まった中、レコアはパラスアテネでサラ奪還の任を受け、アーガマに接近して
いた。アーガマへ直撃を食らわせるレコア。ファのメタスと混戦になる。被弾し、混乱しているアー
ガマよりサラはこっそりと脱出した。一方パラスアテネとメタスはもつれ合ったままゼダンの門に
入り込んでいた。その中で顔を付き合わせて話すレコアとファ。勝手なことを言うレコアに対して、
反感を覚えるファ。レコアの言うことが理解できない。そこに割り込んでくるゼータ。逃げるレコア。
一方、アーガマを逃げ出したサラの眼前にカツのG・ディフェンサーが現れる。サラと話し合おうと
するカツ。だが、シロッコの元に帰りたがるサラ。そこにエマのmkUがサラのボリノーク・サマーン
を攻撃するために現れた。サラへの盾となるカツ。サラはその隙に「だから好きになれないのよ
ね、カツ。」という言葉を残し、シロッコの元へ帰ってしまう。
ゼータとパラスアテネとの戦いの中にジェリドのバイ・アランが割り込んでくる。ゼータを助けようと
メタスを接近させるファであったが、逆にピンチに陥ってしまう。それを助けようとするアポリーの
リックディアス。だが、ジェリドの凶弾に倒れ、アポリーもろともリックディアスは爆発してしまう。怒
り狂うカミーユ。パワー負けするジェリド。その時、アクシズがゼダンの門と衝突し、ゼダンの門は
2つに割れる。隕石群の中戦い続けるカミーユとジェリド。だが、クワトロに諫められ、しぶしぶそ
の場を後にするカミーユ。ティターンズの補給船を何隻か抑えたものの、アポリーを失った悲しみ
はエゥーゴのクルーを深く襲っていた。 
第46話 シロッコ立つ アクシズとメラニーが接近するのを見て、シロッコは自らジ・オでハマーンの元に向かい、談判を
試みようとする。アーガマでは、クワトロが帰って来ないなか、シロッコがグワダンに向かっている
という情報をキャッチし、カツが勝手にグワダンに向かってしまう。それを追いかけるカミーユ。
クワトロはミネバとの会話をしていた。会話を続けたかったミネバであったが、どこかに移動するら
しく早々に立ち去ってしまった。
グワダンへの着艦許可が出たG・ディフェンサー。G・ディフェンサーをグワダンのカタパルトに着陸
させた時、カミーユが強引に中に入り込む。だが、カツはグワダンの中に入り込んでしまった。カツ
はシロッコとハマーンを殺すつもりなのだ。カツと警備兵がもみあいになっていたところをクワトロが
助けに入る。カミーユはカタパルトにいたサラに、カツを連れ戻してくれるように頼んだが、サラは
何も行動を起こさなかった。
そんなとき、グワダンの別室では、シロッコ、ジャミトフ、ハマーンの会談が開始された。だが、交渉
は決裂、ハマーンに銃を突きつけるシロッコ。そこに割って入ってくるクワトロ。シロッコに対して発
砲する。その念を感じ、急にビームを発射するサラ。グワダンは混乱状態に陥り、それに乗じて、
シロッコはジャミトフを殺害する。シロッコとサラが強引に脱出する中、カツもG・ディフェンサーでシ
ロッコ達の後を追う。シロッコはジャミトフの遺言と称して、全ティターンズに向け、グワダンを落と
せと命令する。キュベレイで出撃するハマーン。シロッコ、サラ、レコアの3機に囲まれるも、キュベ
レイのビット攻撃でサラとレコアは破壊されてしまう。だが、シロッコはキュベレイのビット攻撃を防
ぎ、対峙したまま動かない。そこに突如割って入るカツのG・ディフェンサー。シロッコのジ・オめが
けてビームを発射するが、サラがジ・オをかばい、そのビームを受けて宇宙に散ってしまう。シロッ
コはカツを落とそうとしたが、サラの念、そしてエマやクワトロの支援によりシロッコは撤退せざる
を得なくなる。「エマさん、僕は夢を見ていたんだ。サラと遊ぶ夢を。」自分の行為に嘆き悲しむカツ
であった。 
第47話 宇宙の渦 メールシュトローム作戦の第一陣として発進したカミーユ。その後を追ってカツとファが勝手に出撃
してしまう。カツは明らかにサラの敵討ちだけを考えていた。カミーユに制止を命令されるも、勝手
に後をついて行ってしまう。
メールシュトローム作戦の発動により本体のグリプス2への攻撃が始まった。守るはハマーンのグ
ワンバンとアクシズの艦隊。あまりに早い展開に業を煮やし、ハマーンはキュベレイで出撃しよう
とする。だが、言いようのないプレッシャーを感じ、嫌な気分になっていた。出た瞬間に砲撃を浴び
せるG・ディフェンサー。だが、被弾し、ファの誘導のもと、戦闘空域から脱出するカツ。カミーユと
ファは互いにプレッシャーを掛け合い、現実世界から乖離してしまった。我に戻ったハマーンはカミ
ーユへの攻撃の手をゆるめない。一時はハマーンを捕らえたものの、「人は分かり合えるんでしょ
う」の言葉にハマーンへの攻撃をし損じる。
ハマーン達は撤退し、エゥーゴはグリプス2を制圧する。だが、カミーユはハマーンに受けたプレッ
シャーに悩んでいた。 
第48話 ロザミアの中で アクシズに繋留したアーガマでは、アクシズをいかに月に落とさないようにするかということで、ブラ
イトやクワトロが思索を練っていた。そこに現れるカミーユであったが、ブライトは疲れているカミー
ユに休むことを命じる。途中ファにも同じことを言われ、素直に部屋に戻るカミーユ。
一方、バスクの部隊はロザミアをサイコガンダムmkUに乗せ、アクシズへ向かわせていた。それも
キャパを兄と信じさせることで。ロザミアはアクシズ付近に接近し、アーガマを探しながら拡散ビー
ムを連射していた。ちょうどそのころ、アクシズの中を調査していたトーレスやファに、その攻撃の余
波が降りかかる。カミーユはそのロザミアの思念を感じ取り、デッキに急いでいた。アーガマがサイ
コガンダムmkUをキャッチしたとき、カミーユがゼータガンダムで出撃。カミーユはコクピットにいる
のがロザミアだと感じ取ったものの、フォウに似た感覚も感じ、攻撃にとまどう。サイコガンダムをハ
ッチにひっかけさせ、ゼータを降り接近するカミーユ。ロザミアもコクピットから出てきて、銃撃戦に
なるが、カミーユはロザミアの中にフォウの思念も感じ取っていた。だが、穴から流出するエア抜け
で外に投げ出されるロザミア。
アクシズの街に入り込んだロザミアは、アクシズ内を探索中のファと出会う。「ロザミィ」と驚くファ。
だが何も覚えていない素振りのロザミア。ヨーヨーを見せながら説得を続けるファ。そこに割って入
ってくるカミーユ。ロザミアは混乱して泣きながら立ち去っていく。カミーユはその後ろ姿がフォウに
見え、フォウと叫びながら後を追う。
その頃、バスクのドゴスギアにはレコアのパラスアテネ隊が襲いかかっていた。防戦に回っている
キャパのバウンドドッグ。そんなキャパにもロザミアの異変が伝わっていた。ロザミアはサイコガン
ダムmkUに乗り込み、「お兄ちゃんは」と騒ぎながら拡散ビームを連射していく。半狂乱のロザミア。
カミーユはロザミアに説得を続けるが、拡散ビームを乱射しながらアーガマに襲いかかるサイコガ
ンダム。カミーユは苦しみながらもサイコガンダムのコクピットを打ち抜く。
その思念を受けおかしくなるキャパのバウンドドッグ。その時ドゴスギアはレコアのパラスアテネの
直撃を受ける。その攻撃でバスクとともに沈むドゴスギア。
グラナダに落ちる直前のアクシズに、グリプスからのコロニーレーザーが直撃する。トーレスのアク
シズからの通信により、ラーディッシュがグリプスのコロニーレーザーを稼働させるのに成功したの
である。グラナダから離脱していくアクシズ。だが、散った命は多かった。 
第49話 生命散って アーガマはグリプス2の空域へ急いでいた。グリプス2のラーディッシュ艦隊は、ティターンズとアクシ
ズからの攻撃を受け、撤退をしていたためだ。アーガマから出撃するモビルスーツ隊。カミーユの
ゼータはジェリドのバウンドドッグに捕まり、そしてエマのガンダムmkUはヤザンのハンブラビに捕
まっていた。Gディフェンサーに換装したmkUであったが、カツのコアファイターはヤザンの攻撃を
受け、宇宙に消えていった。エマのガンダムmkUは、ヤザン隊を撃破したものの、ヤザンのハンブ
ラビを見失い、半壊していく。ラーディッシュを盾にしてガンダムmkUを守ろうとするヘンケン。だが、
それもむなしくヤザンの手で沈んでしまうラーディッシュ。間に合わなかったカミーユは、怒りをジェ
リドのバウンドドッグにぶつける。結局はカミーユのゼータにパワー負けしたバウンドドッグ。ラーデ
ィッシュの爆発に巻き込まれ、散っていく。カミーユはみんな死んでいく様を見て気がおかしくなる。
ゼータのビームライフルを連射させるカミーユ。その念を感じ、不愉快さを感じるシロッコ。自らも
ジ・オに乗り込む。
カミーユは何とか正気を取り戻し、エマの元にやってきた。一時は放心状態になっていたエマであ
ったが、カミーユの呼びかけになんとか正気に戻り、アーガマへ撤退した。
シロッコとハマーンが混戦になっているところに割り込んでくるカミーユのゼータとクワトロの百式。
カミーユはレコアのパラスアテネとヤザンのハンブラビに攻撃を受け、そしてクワトロはハマーンの
キュベレイのビット攻撃とシロッコにジ・オの挟撃に合っていた。劣勢のカミーユの元に、応急修理
を終えたエマのmkUが駆けつける。エマはレコアのパラスアテネと戦う。感情的になる2人。ビー
ムサーベルで互いの体を突き抜き、そしてパラスアテネは爆発。mkUを脱出したエマもヤザンの
攻撃で負傷する。カミーユはなおも攻撃をしてくるヤザンに対して、憎しみを強大化させて、挑む。
カミーユの強い念に押され、逃げるしかないヤザン。ゼータの攻撃で爆発するハンブラビ。
負傷したエマを助けたカミーユであったが、エマはすでに救いようのない重傷であった。 
第50話 宇宙を駆ける 戦いはグリプス2の近くに移っていた。たまたま漂流していた戦艦でエマを看病するカミーユであっ
たが、エマは自分の意思をカミーユに託し、息を引き取っていく。
コロニーレーザーに接近するジ・オ、百式、キュベレイ。コロニーレーザーのビーム収束部分で混
戦になる3人。百式はキュベレイ、ジ・オの2機により半壊、百式を降り居住ブロックに降りるクワト
ロ。それを追うハマーン。劇場でクワトロ、ハマーン、シロッコの3人が顔を付き合わせる。舞台上
でクワトロに銃を向けるハマーン。ハマーンはクワトロにアクシズに戻ってくるように説得する。そ
こに現れるカミーユ。さらにファも割って入ってくる。劇場を後にする3人。コロニーの外へ脱出する。
コロニーレーザーを発射させようとした瞬間、モニターで発射口付近にビームを確認し、発射を待
つように伝えるブライト。そこではカミーユ達が戦っていたのである。クワトロはカミーユとファに早く
ここから脱出するように命じる。カミーユ達が出たのを見計らって発射を命じるブライト。この発射に
よりティターンズ艦隊は沈められ、ハマーンは戦力不足になるのを感じ取り、主要艦隊撤退の手は
ずを整える。クワトロの百式はハマーンのキュベレイの攻撃をかわしながら、漂流する戦艦の中に
入り込む。接近戦に出たクワトロであったが、ビット攻撃により稼働不能になる百式。だが、クワトロ
の判断でキュベレイの背後をバルカンで攻撃、戦艦は爆発を起こし、百式は炎に巻き込まれる。
キュベレイはかろうじて脱出するが、ハマーンはクワトロが死んだと感じ取っていた。
一方、カミーユはシロッコのジ・オと戦っていた。カミーユのゼータに入り込む人々の思念。ゼータを
唯一止めようとするサラであったが、その他大勢の思念に説得され、その身を退けるサラ。シロッコ
にもその思念が感じ取れていた。動かなくなるジ・オ。ウェーブライダー形状でジ・オのコクピットに
突っ込むゼータ。押しつぶされるシロッコ。「ここからいなくなれ。」「私だけが。死ぬわけない。貴様
の心も一緒に連れて行く。カミーユ・ビダン。」シロッコのジ・オが爆発する。その爆発から抜け出て
来るカミーユのゼータガンダム。それを見つけるファ。
「カミーユ!」呼びかけるファ。「あ?大きな星が点いたり消えたりしている。あっー、大きい。彗星
かな?いや違うなぁ。彗星はもっと、ばぁーっと大きいものな。暑苦しいなぁ。ここ。出られないのか
な?おい、出してくださいよ。ねぇ。」
「艦長、聞こえますか?カミーユビダンが。」漂流するガンダムmkU。「そう、お前もアーガマに帰り
たいのね。」mkUとゼータを連れアーガマに戻るファ。そして漂う百式、コクピットハッチが開いた
ままで、クワトロの姿はそこにはいなかった。 


2003. 5.11 Update

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