大帝国劇場（修復後） 　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　　 　　 場所： 帝都銀座四丁目交差点前 座席： 貴賓席 橘、菖蒲 各４席 椿、百合 各６席 桜、菫　 各８席 総計３６席（１５円） 一等席 一階イ・ロ・ハ 計９０席 二階ネ １８席 総計１０８席（　８円） 二等席 一階 計５００席（　５円） 二階 計１９２席（　５円） 総収容客数　８３６名

公演年月	公演題目	主　　演	内　　容	備　　考
太正１２年３月	ジュリオとロミエット	マリア・タチバナ 神崎すみれ	主人公ジュリオ（マリア）と自分の家と敵対する貴族の子 女ロミエット（すみれ）の恋愛物語。 激しい恋に落ちた２人はついには悲しき運命を辿る。	帝国歌劇団初公演作
４月	椿姫の夕	マリア・タチバナ 神崎すみれ	椿姫と呼ばれる娼婦マルグリット（すみれ）と青年弁護士 アルマン（マリア）の恋愛物語。 マルグリットはアルマンを見捨てる様に頼まれ、真相をアルマン が知ったときはマルグリットは息絶える寸前であった。	小デュマ原作
５月	愛ゆえに	マリア・タチバナ 真宮寺さくら	ベルサイユのバラの事。 オンドレ役がマリア、クレモンティーヌ役がさくら。	公演中にさくらの舞台破壊。 １日の臨時休演あり。
６月	シンデレラ	真宮寺さくら マリア・タチバナ	配役はシンデレラにさくら、王子役がマリア、継母がすみれ、 意地悪姉さんが紅蘭、魔法使いのおばあさんがアイリス。	劇中さくらが階段から転げ落ちる というハプニングあり。
７月	愛はダイヤ	神崎すみれ 桐島カンナ	金色夜叉を太正風にアレンジ。寛一にカンナ、お宮がすみれ。	カンナ・すみれの場外乱闘がで幕 となる結末が話題を呼ぶ。
７月２５日	真夏の夢の夜	不明	不明	大神一郎原作、初監督
８月	西遊記	桐島カンナ 神崎すみれ	三蔵法師（マリア）とその供である孫悟空（カンナ）が旅の 途中、清楚な美女に化けていた妖鬼婦人（すみれ）と戦う という内容である。	必ず喧嘩で幕となっていたが、深川事件 後最後まで行われる様になる。
10月	蛇女火炎地獄	神崎すみれ 桐島カンナ	スーパー歌舞伎。 ヘビ女・ミズチ（すみれ）とクモ男・ツチグモ（カンナ）が奇々 怪々の戦いの果てに心中して果てるという内容。 ミズチの毒霧、ツチグモの蜘蛛糸がチビッコに大人気。
11月	つばさ	李紅蘭 マリア・タチバナ 桐島カンナ	第１次世界大戦、フランス女空軍飛行士のもの。 舞台に初の複葉機を持ち込む。火薬量も最高であった。	２週間で公演中止。 実弾使用疑惑が報じられる。
12月	第三天国	マリア・タチバナ 真宮寺さくら	貧しい地下水道掃除夫、シコオ（マリア）は 意地悪な姉（すみれ）にムチ打たれる娘、ディアヌ （さくら）を助け自分の部屋に案内する。
太正１３年２月	マイフェアレディ	真宮寺さくら マリア・タチバナ 李紅蘭	言語学者ヒギンズ教授（マリア）が友人（紅蘭） と下町の花売り娘（さくら）を６ヶ月で貴婦人に仕立てあげる 賭に勝ち、彼女と結ばれる話。
３月	大恐竜島	李紅蘭 アイリス	コント、歌謡バラエティの合体作品。 太古の生物が生きる大恐竜島での冒険物語。 オチは紅蘭がびしょぬれとなる「落とし穴」、アイリスの頭 に落ちる「タライ」である。	劇中の少年少女合唱団 は一般公募のもの
４月	シンデレラ			帝都復興記念公演 無料にて公演
太正１４年６月	リア王	桐島カンナ 神崎すみれ ソレッタ・織姫
９月	青い鳥	レニ アイリス
12月24日	奇跡の鐘
太正１５年３月	夢のつづき