出演者 マリー:池澤春菜 シア&シュワルベ:ドン・マッコウ
おたささの木:おたっきぃ佐々木
シチュエーション劇場TOP
コーナー列伝TOP
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
マリ−のアトリエ外伝
外の世界では、選ばれた者達が世界の興亡をかけて世紀末的な怪物と
ぶつかり合っていた。
だが、世界の大半の人々はそんな事お構いなしで、今日を平和に生きる
努力をしているのだ。
この物語は城塞都市「ザ−ツブルグ」に住む、ある落ちこぼれの錬金術士
の卵の奮戦記である・・・。
あたしの名前はマルロ−ネ。 みんなは私のことを「マリ−」って呼ぶわ。
あたしは、この間まで王立魔術学校「アカデミ−」に通っていたんだけど、
卒業試験を受けるレベルまで達していないので、特別に5年の修行をした
上で、テストを受ける事になったの。
それで、先生が修行のためにって、お店を貸してくれたんだけど・・・。
効果音 トントン (ドアを叩く音)
マリ− 「はあい、どなた?」
シア 「マリ−、頼んでおいた物は出来たかしら。」
マリ− 「うん、出来てるわよ。 これでいい?」
シア 「ありがとう。 修行の調子はどう?」
この女の子は、私の幼なじみのシア、ホントは富豪のお嬢様なんだけど
そんな事鼻にかけない、優しくていい子なの。
生まれつきからだが弱いのが可愛そうなんだけど。
マリ− 「うん、結構レベルの高いアイテムも作れるようになってきたし、
この後も酒場のおじさんの所に行って、何か仕事を貰ってこよ
うと思ってるんだ。」
シア 「そう、気を付けてがんばってね。」
マリ− 「うん、がんばるわ。 シアも体には気を付けてね。」
〜 シア出てゆく
場面は町の酒場「飛翔亭」
マリ− 「おじさん、こんにちは。 何か仕事有りますか?」
オヤジ 「おお、あんたか。 今の所、これだけあるけど
どの仕事にする?」
マリ− 「え〜っと、じゃあ この解毒剤の作成。」
オヤジ 「それなら、あんたの力なら大丈夫だ。 どうするかね?」
マリ− 「これにするわ。」
オヤジ 「それじゃ、よろしく頼んだぜ。」
〜 店を出て工房へ帰る。
マリ− 「え〜っと、解毒剤の調合はっと・・・・。」
「なになに? ヤドクヤドリとアルテナの水ね。」
「あちゃ−、ヤドクヤドリが切れてたわ。 しゃ−ない、取りにいこう!」
効果音 トントン(ドアを叩く音)
マリ− 「はあい、どなた?」
シュワルベ 「あんたに頼みたい物があってな。」
マリ− 「う、盗賊上がりのシュワルベね。 なに?」
シュワルベ 「いや、かなり難しい物なんだ、あんたにも出来無いかも知れな
いんだが・・・・。」
マリ− 「何いってんの、私に出来ない物なんて無いわよ。」
シュワルベ 「さすが私を倒した錬金術士だ、頼もしいな。」
「実は、これなんだが・・。」
マリ− 「え〜っと、『幻の納豆スペシャルオタササ風』・・・。」
「げ!・・・・。何これ」
「また納豆? 納豆は禁止だって言ったじゃない」(独り言)
シュワルベ 「やっぱりダメか。じゃあ、他を当たってみるよ。」
マリ− 「誰がダメって言ったのよ、いいわ。 まかしておきなさい。」
シュワルベ 「それはありがたいな。 期限は50日、報酬は銀貨1650枚だ」
〜シュワルベ出て行く
マリ− 「つい勢いで言っちゃったけど、とんでもない物頼まれちゃったわねぇ。」
「でも、難しい物成功させると、その分名声が上がるから、がんばらなくちゃ」
「え〜っと、作り方はっと・・・。」
ゴソゴソ
マリ− 「何々、QR山の麓にある『オタササの木』に生えている樹毛と富山産の有機
丸大豆にスペシャル納豆菌を加えればいいのね。」
「でも、こんなの作るのイヤだなぁ。」
「とりあえず、QR山に行くために誰か冒険家を雇わなきゃ」
場面は変わって、町の酒場「飛翔亭」
マリ− 「あれ−、今日に限って誰もいないわね。」
「おじさん、誰か冒険家いないの?」
オヤジ 「ああ、何だかしらねえけど、後2週間くらいはもうはけちゃってる
みたいだぜ。 QR山なんてすぐだから、一人でも大丈夫だろう。」
マリ− 「しょうがないわねぇ、ありがとうおじさん。一人でやってみる。」
オヤジ 「何を頼まれたかしらねえが、気を付けてな。」
〜 マリ−QR山へ向かう
マリ− 「あれが『オタササの木ね』。何だか人間に似ているわ。」
「樹毛だといっても、殆ど剃られてしまって残ってないわね〜。」
「うわぁ、何だかこれ脇の下みたい・・・・。こんなの剃るの?」
オタササの木 「これこれお嬢さん、もっと優しく剃ってくれなきゃ ダ・メ。」
「私のお肌は敏感なんだからね。」
マリ− 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、木がしゃべったぁ。。」
〜 マリ−逃げようとする
オタササの木 「こら、剃りかけで止めるなんて、みっともないじゃない。」
「残りもきれいに剃ってちょうだい。 うふふ。」
〜 さらに逃げようとするが、木のツルに捕まってしまう。
マリ− 「ギャ− 、離してよぉ。何するのよ〜。」
オタササの木「うふふ、可愛い子ね。 逃がさないわよ。」
マリ− 「ううううう・・・。ふっ。」
〜 マリ−気絶してしまう。
ナレ−ション
依頼された仕事をしようとして、『オタササの木』に捕まってしまった
マリ−はどうなるのか?
この後、どんな恐ろしいことが待ち受けているのか?
がんばれマリ−! 錬金術士になる日は近いぞ!
と言うより、このシナリオが放送されるかどうかの方が心配だぞ!