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お言葉ですね・覚書


不当に評価されていない

採集者 : くりりん様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 1998年7月31日
採集場所: 「国際おたく大学(光文社)」(P341)
使用状況: 【この講義の読み方】学長・岡田斗司夫
▼二大幼年誌「コロコロ」「ボンボン」は、その絶大なる影響力に比して、不当に評価されていない媒体である。「マンガ評論家」を名乗る人は多いが、この二誌を読んでる人など皆無だ。
差し出口: 「不当に評価されていない」=「正当に評価されている」だと、一瞬受け取ったのはわたしだけ?
庵主所感: たしかに「正当に評価されていない」「不当に評価が低い」などとした方が無難でしょうね。
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爆発物は持っておらず、大きな借金を抱えていた

採集者 : ジョッシュ様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 98年7月28日
採集場所: TBS朝5時のニュース
使用状況: 女性アナ「逮捕してみると恐喝した犯人の男は爆発物は持っておらず、大きな借金を抱えていた
差し出口: 手短に説明したつもりだろうけど、爆発物の代わりに抱え込んでいた借金? なんか変。たぶん「多額の借金に苦しんでの犯行と思われる」と言いたかったんだろうなあ。
庵主所感: うーむ、芝を刈らずにクサかった、の世界ですなあ(何か違う)。
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危機を助ける

採集者 : くりりん様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 1998年7月23日(木)
採集場所: 週刊少年マガジン 34号「将太の寿司」(P325)
使用状況: 主人公・将太の弟弟子である吾子飛男の台詞
「吾子飛男来ましたーッ 将太クンの危機を助けるために参上しましたーッ」
差し出口: 危機を助けるってことは・・・、飛男クン、あんた将太の邪魔をしに来たね。
庵主所感: 「危機を救う」ってのはよく使うんですけどね。
そういや飛男ってのは鉄腕アトムのモデルの名前だなあ。しかし、この作者もいろいろ解説者兼引き立て役を用意するものです。一番好きだったのは「ミスター味っ子」のブラボーおじさんこと須原椎造{すばらしいぞう}さんですね。
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これまでの十二歳六ヶ月を上回る史上最年少の記録

採集時期: 98年7月1日
採集場所: 朝日新聞98年7月1日付夕刊
使用状況: 「マッキンリー12歳が極めた/最年少記録半年更新」の記事より
「(略)登頂三日前に十二歳になったばかり。これまでの十二歳六ヶ月を上回る史上最年少の記録だという。」
差し出口: うーん、最年記録なのにそれまでを上回るのはまずいのでは。「下回る」だと「及ばない」というイメージがあるからかもしれないけど。「これまでの十二歳六ヶ月の下をいく記録」でもよかったような。
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カネに糸目をつけない…日本人はカネの亡者だ

採集者 : くりりん様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 1998年6月15日(月)
採集場所: 日本経済新聞(夕刊)18頁
使用状況: ツールーズでW杯アルゼンチン戦のチケットを求める日本人の様子を伝えた記事より

「だが、チケットを欲しいあまり、カネに糸目をつけない日本のやり方に、アルゼンチンのサポーターが『日本人はカネの亡者だ』とかみつき、サポーター同士が一時険悪になる一幕もあった。」
差し出口: カネが欲しかったわけじゃないと思うんだけど、どうだろう。
庵主所感: 落語「松竹梅」の梅さんも「長者になられた」というべきところを「亡者になられた」といってるぐらいで、両者にあまり違いはないのかもしれない(わけはない)。
まあ、チケット入手に奔走する日本人たちを見て値段を吊り上げるほうがよっぽど以下略。
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まっすぐに斜めに伸びています

採集時期: 98年5月19日
採集場所: NHK総合テレビ朝のニュース
使用状況: 沖縄の「海中道路」紹介のときの現地からの中継。
「道路が海の上をまっすぐに斜めに伸びています
差し出口: どっちや、と思って画面を見ると、まっすぐな道路が海の上を海岸線に対して斜めに伸びておりました。確かに間違ってはいないですね。
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もみ上げの長いつっぱりの闘牙

採集者 : 片山章魚坊様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 98年5月16日
採集場所: NHKラジオ第一・大相撲夏場所七日目・闘牙−久島海戦
使用状況: 立ち会い前、闘牙関の紹介で「もみ上げの長いつっぱりの闘牙
差し出口: もちろん「突っ張りが得意の闘牙関」という意味のはずなんですが、いちいち「もみ上げの長い」と付けるとヤンキーになってしまわないでしょうか。
庵主所感: 形容する言葉が重なるときには要注意ちうことですね。
そういえば昔、ヘイスタック=カルホーンという体重300キロもあるプロレスラーの試合中にアナウンサーが「重くて軽い軽ホーン」とか言ってましたっけ。あ、これはギャグか。
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糸の切れた風船

採集者 : 夏原武様(ホームページもお楽しみください
採集時期: 98年5月
採集場所: テレビ番組『知ってるつもり』の石ノ森章太郎の回
使用状況: 番組中、石ノ森が姉を失い海外へと逃避していたころを説明するナレーションで気づいたお言葉「糸の切れた風船」。
差し出口: ふらふら漂うという雰囲気を出したいのだろうけど、やっぱり「糸の切れた凧」じゃないのかしら。庵主殿、いかが。
庵主所感: 読み手(もしくは書き手)の人は凧にあまりなじみがないか、あるいは浅田美代子のファンだったのかも(笑)。
そういえば、アントニオ猪木の引退特番でも「このとき、闘魂だましいが芽生えた」なんていってたような。
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ホントの実態

採集時期: 98年4月
採集場所: 週刊新潮4月23日号
使用状況: (見出し)NHKの美談報道とは違う「児童自立支援施設」ホントの実態
(略)もとより、ひと握りの、言わば“美談”だけで教護院のホントの実態が語れるはずもないのである。
差し出口: 「ホントの実態」があるなら「ウソの実態」も以下略。 わかり易くするために、「ホントの実態」は「実態」、「ウソの実態」のことは「擬態」とでも表現したらどうだろうか。
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根拠のない事実

採集時期: 98年4月
採集場所: 朝日新聞4月14日付朝刊
使用状況: (自社製品を誹謗中傷されたとして訴えた裁判の記事で)野田武明裁判長は、大手販売会社が根拠のない事実を消費者に告げて、自社製品の購入を勧めた事実を認め、「自由競争の範囲を逸脱した」と述べた。
差し出口: 根拠がなくても「事実」なら、裁判長の認めた「事実」に根拠があるのかないのか大いに気になるところ。
同じ記事の中で裁判長の発言として書かれていることから、類似品の虚偽の事実も法律用語、あるいは裁判用語と思われる。
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