坂道を転げ落ちるように減速・失速する
難しいですよ、二人が一緒の鞘に収まるのは
83年ぶりの前代未聞
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採集時期: | 00年4月25日 |
採集場所: | 『ビッグコミックスピリッツ』掲載の「美味しんぼ」(雁屋哲原作、花咲アキラ作画) |
使用状況: |
(たこ焼きをひっくり返していく手並みに感嘆して) 「みごとな手さばきだな」 「 |
差し出口: |
「てだれの早業」のほうが絵にふさわしいと思ったのかもしれませんが、うしろに「早業」とつくときにはふつう「てだれ」とは読まないでしょう。ルビさえなければとくに問題もなかったのに。こういうのを目にすると高島先生のおっしゃるルビの弊害を認めないわけにいかなくなりますね。 関係ないけど、友人が「手練手管」を「しゅれんてくだ」といってましたっけ。 |
採集時期: | 99年10月24日 |
採集場所: | 朝日新聞朝刊 |
使用状況: |
(福岡ダイエーホークスと中日ドラゴンズの日本シリーズ第一戦での中日敗戦を報じる記事の見出し) まだ初戦、仕切り直しだ 竜ファン熱い声援 |
差し出口: |
「仕切り直し」は、もともと相撲で立ち合いの呼吸が合わずに仕切りをやり直すこと、つまり勝負開始のやり直し。勝負がついてからやるものではありません。 (ネタの使い回しですみません) |
採集時期: | 99年10月10日 |
採集場所: | 朝日新聞朝刊 |
使用状況: | 出版される徳川義寛元侍従長の日記には、当時「現人神」であり「大元帥」であった昭和天皇の、人間的な暮らしぶりや表情、肉声も記されている。 |
差し出口: |
畏れ多くも畏くも昭和天皇にあらせられるのだから「肉声」ではなく「肉玉音」と……じゃなくて、「肉声」は機械などを通さずに人間の口から出る生の音声のことであり、日記に記せるわけありません。 作為や編集の入っていないいわゆる「生の声」のことでしょうか。 |
採集時期: | 99年8月29日 |
採集場所: | NHK総合テレビ「サンデースポーツ」 |
使用状況: |
(5ゲーム差で首位と2位にいるプロ野球チームの3連戦を紹介して) 「明日からセ・リーグの首位攻防戦です」 |
差し出口: |
2位にいるチームが3連勝しても首位を奪えないのでは攻防戦にならないような。 まあ首位チームを攻める事はできるし首位チームは勝率を落とさずに首位の座を守ると考えることもできますけどね。となると首位チームのゲームはすべて首位攻防戦ということに。 「攻防にも筆の誤り」(by ATOK12)って、なんかはまりすぎの変換。 |
採集者 : | 不知間様 |
採集時期: | 1999年6月19日 |
採集場所: | ニュース23 |
使用状況: |
(気温に関する発言で) 「昨日は30度、今日は15度……半分ですよ、すごいですね」 (記憶によるため細部は不正確です) |
差し出口: | 半分、ってなによ(笑) |
庵主所感: |
この計算だと、摂氏0度から摂氏1度と1度あがるだけでもっとすごいことになりますね(division by zoro とか)。さらに、前日か翌日が氷点下だったらどうなるんでしょう。 |
採集者 : | YOKO様(ホームページもお楽しみください) |
採集時期: | 99年6月5日 |
採集場所: | 6月5日付朝日新聞大阪本社版 |
使用状況: |
メキシコ(?)からやってきた日本ハム・オバンドー選手についての記事。 「来日から二週間たち、時差が解消してぐっすり眠れるようになり、調子も上向き。」 |
差し出口: | 時差が解消……って、大異変のような。 |
庵主所感: |
日本とメキシコの時差が解消されたとなると、あの歌も歌詞変更ですね。 「地球の上に朝が来る〜 その裏側も朝だろう〜」 |