private eyes
by 遙か
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月の無い夜 人工の灯りを消して
波を打つ 白いシーツの中に 潜り込む
2人の重みを受けて ベッドがキシリと音を立てる
始まりの合図の様に
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「おい、大丈夫か?」
と、言われても。
僕は、俯せのまま、息を整える方に忙しくて。
返事をしませんでした。
体力はあるつもりなのですが、やっぱり。
相手が相手なだけに…。
「八戒、本当に大丈夫か?」
どこをどう見たら、大丈夫って単語が出てくるんですか。
…大丈夫なんかじゃ、ありません。ちゃんと見て下さい。
肩で息をしているような状態で。
自力で体勢を変えられない程に、疲れ切っているというのに。
「八戒ってばさ〜、どーしたんだよ〜。」
あー、もう。肩を揺さ振らないで下さい。
折角、少しだけど落ち着いてきたっていうのに。
…振り出しに戻っちゃうじゃないですか。
「ああv もしかして、イキ捲りの感じ捲りで声も出ないってかvv」
! どうして、そう自分の都合良く解釈出来る脳みそなんですかっ。
「うんうん。俺のテクには、八戒ももう降参って…。
――ぶっ! ナニすんだよっ!!」
「あなたがっ、ロクでもない事ばかり言ってるからっ。
その、報復措置ですっ…悟浄っ!!」
火事場の馬鹿力? 引用がおかしいですかね…はぁ。
悟浄の顔に枕をクリーンヒットさせたのは、良かったのですけど。
これで、回復ポイントがマイナスに逆戻りしてしまった僕は。
ズルズルと、ベッドへと再び突っ伏しました。
「お〜い、大丈夫かあ、八戒。」
「……………駄目、です。」
「しっかりしろよ。」
「……………出来ません。」
悟浄の顔は見ないで、きっぱりと言い切ると。
『ゴメン』と、小さな声が聞こえてきました。
チラッと、気付かれない様に悟浄を見ると。
耳の垂れた、ワンちゃん状態。
ああ。もう、本当に。
情けない、って看板をぶら下げないで下さいよ。
「八戒〜〜。」
ぷっ。情けない声のタイミングも、どんぴしゃりなんですから。
僕の事をよく天然天然って、悟浄は言いますけど。
貴方だって、絶対に天然ですよ、悟浄。
…あー、可笑しい。
「八戒〜、ゴメンってば〜。」
はいはい。許してあげましょうね。
僕って、かなり甘いですよね。悟浄にだけは。
「もう、しませんか?」
「しねえしねえ、って。
俺を信用しなさい、って。」
嘘吐き。
悟浄の下半身に、信用保証なんてありっこないじゃないですか。
仕方無い人なんですから、貴方は。
そして、それ以上に仕方ないのが。
僕自身なんですよね。
「はっ、八戒っ、どーしたんだよ?」
「別にどうもしませんよ。…嫌ですか?」
「いーや、全然イヤじゃありませーん。
寧ろ、大歓迎!!」
何とか体勢を横向きに変えて、両腕を伸ばして。
悟浄の頭を包み込み、自分の胸の所へと抱き締めました。
僕は、悟浄の髪を触るのが好きで。
そっと、頬ずりをしてみたり、小さくキスをしてみたり。
悟浄が大人しくしてくれているうちに、好きな様に…あっ/////
「ジッとしてんの…飽きた。」
くぐもった声を出しながら、悟浄が動き出しました。
腕の中の頭が、もそもそと。
丁度良い位置にある乳首をぺろぺろと、舐められて…。
まだ…立ち上がりの途中なのに…カリッと噛まれて…。
躰が条件反射で、ビクンとしてしまうんです。
指一本…動かすのも…億劫なのに。
悟浄の舌。悟浄の指。悟浄の肌が。
僕を駆り立てていくんです。
「あっ……、ごじょ…。」
「んー、イー声v お前の声って、ホント好きvv」
僕が悟浄の頭を離さないので、胸ばかりを集中的に愛撫されて。
その緩慢な動きが、もどかしくて…。
逆に…もっとって…欲しくなってしまって。
「八戒v もう、一回シヨvv」
「――えぇ/////」
悟浄を受け挿れ易い様に。
悟浄が挿ってき易い様に。
呼吸を整えて、躰を開きました。
悟浄が、僕の裡に。
挿ってくるのを歓喜と一緒に、深く深く…貪欲に迎える。
お互いをしっかりと。
両の腕で、抱き締めて。
見つめ合いながら、kiss をして―――――
2003.11.22 UP
☆ コメント ★
ケイ さまに、捧げますvv
サイトの相互リンクのお礼に
私からリクエストを頂いて書いたお話です
大人の裏の超甘々なお話…
ははは……
甘いのしかクリア出来ませんでした(汗)
えっとお
こんな感じにシタ後の話って
書くのが楽しいのですよv
…もう一開戦始めちゃってますが(笑)
では、慎んで贈らせて下さいませvv
モドル
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