From Motomura 10282001

本村です。
マックやPCの歴史で必ず語られるDynabook思想を考えた
アランケイ。その彼が来日、講演するということで急遽いってきました。

「アジアの講演」
「アラン・ケイを聞く。 JDC協会セミナー  麹町」
ソニーの出井会長がチェアマンという日本デジタルコンテンツ協会の
急遽会員となり(無料)、私の中では、ゲイツやジョブスよりもすごいと
思う、Alan Kayの講演にいってきました。ルポール麹町。自腹5000円。
彼のマシンはやっぱりマックで、でもG4でなく、iブックのマックOS9.1と
ネットスケープは4.7でした。会場は立錐の余地なく、女性は少なかったけど
確認できたPCは、モバギ1、パワーブックG3が1、そしてチタン筐体
DVD-ROMフロントローディングのパワーブックG4が2台もやっぱりいました。
がんばってノートとりつつ、話をきいたけれど軽いジョークでも笑えず。
一度は、テロの危険を感じつつ超格安航空券で、米本土上陸を
果たし、米語を体験せねばいかんかなー、行くなら今と牽強付会。

演題は、The Computer Revlution Hasn't Happened Yet!
と、40年前のXerox時代に考えたDynabook思想に1歩近づく今の仕事
を披露しました。
XPは6000万コードで推奨256M。でもはるかに使いやすく機能もそれなりの
Squeakは21万コードでたった3MでFree。実際のデモでも、作図したキャラクタが
即動き出したり、イーサネットでもう1台(ここではG3だった)とコラボレーション
できたり、同じ画面でチャットしたりと、これが約15万のノートパソコンで
ストレスなできてしまうすんごいものでした。
未来は自ら作りだすものだ、と。

「アジアの活読」
「ひとたびはポプラに臥す 4,5,6」 宮本輝 講談社
ついに読みとおした鳩摩羅什の足跡をたどる西安から
イスラマバードまで6700Kmの紀行。シンガポール日本人会図書館
から戸塚図書館まで、あしかけ5年、約6000Kmの距離をへだてて
全6冊完読に、私は胸に去来する幾多の感慨に熱くなるのであった。
というほどのもんでもないけれど、第5巻でオアシスに延々と続く
ポプラ並木から表題を思いつき、いよいよ6巻では、世界最後の桃源郷
フンザにたどり着き、最後はペシャワールを超えてパキスタンに入ります。
P156中国に言及したくだり、私達はあまりにも小さな視野でしか未来と
いうものを見ていないのだ。そのときは残酷に蹂躙されても、結局は民衆が
勝ってきたという長い歴史の教訓に立てば、一時の体制によって一国の
悪口を言うべきではない。主義や体制とは別の次元で人間と人間のつきあい
を続けなくてはならない、と。

「おどろ気ももの木台湾日記」 及川、田中、氷室、本間 毎日新聞社
4人の台湾在住、夫は中国人という台湾に嫁いだ嫁の苦労と文化の
違いをおもしろくまとめた本。幾多の「台湾とはmm」本よりよっぽどよし。
そうとう悪くかいてるけれど、結局はそれでも台湾が好きなんだろうね。

「軍事革命(RMA)」 中村好寿 中公新書
情報が戦争を変える として、現代戦を解説。先週のニュースで、パームPDA
がアメリカのイージス艦の乗員に配られたというのがありました。
(The Revolution Of Military Affairs)RMAは着実に進行。
RMA軍のキーワードは要(かなめ)打撃と同時打撃。
衛星からの情報は湾岸戦当時で4日。2000年では2時間。2020年では
分単位になる。時代とともに繰り返す有利側は今回は攻撃側。
IDAサイクルといわれる意思決定プロセスは、情報、意思決定、行動
の略で、いかに早くまわすかであり、IT技術を背景にそれは湾岸戦で1日
2000年で数時間、2010年では数分だろうと。しかし、そのRMA軍を
もってしても、「勝利ではなく不敗」が目的の非対称軍との戦いは
明確に勝利できる作戦はなさそう。

「アジアの食客 3」
「カールスバーグ  上野」
そーいえば、恵州にはカールスバーグのライセンス工場がありました。
西欧植民地時代の名残か。生は、やっぱりビンとはちがうコクがあり
カリカリベーコンは、厚切りを揚げたものでビールにぴったり。

「酔酔  台湾食堂 上野」
内装は台湾そのもの(いったことないけど)。老酒と焼ビーフンは
アジアーって感じだったけれど、ビーフンの歯ごたえはシンガポールの
それとはちがって、ありすぎ。艶もあって、米がちがうんだろうか?

「居酒屋 一ノ蔵  野毛」
突発的同時多発集会の2次会。鈴木邦夫さんのひょうひょうとした
雰囲気でなごやかにスタート。あの仙台の銘酒と関係がるのかは
わからなかったけれど、刺しもり、ゴーヤチャンプルなどとともに
純米酒は升に入って登場。

「養老の滝 だいにんぐ  桜木町」
その3次会。お湯割を3杯。滝というとどーもサラリーマンの というイメージ
ですが、おしゃれな内装で若者を取りこもうとしているのか、ウエイトレスの
田中さんも好(ハオ)。

本村でした。
メールThanks,永島さん、河野さん、島さん。

 

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