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こんな設定で飛んでみました −限界上昇とノーフラップランディング |
keyword:FS2004,FlightSimulatior,解説,燃料切れ,滑空,ノーフラップ,GPS,直行
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次はどこまで上昇できるか試してみましょう。さらに上空で燃料切れ、洋上を滑空しての緊急着陸という状況をシミュレーションしてみます。先に断っておきますが、ここでの説明する内容は多分に機種に依存しますので、他の機体で飛ぶ場合は色々設定が変わってくることをご了承ください。で、私の説明はもちろんTSR.2を使用。「例の」エピソードからアレンジしたものです。FSではゼロ・ラウンチから垂直上昇なんてできませんしブースターもNo3エンジンも付いてません(^^;からあくまでアレンジってことで。出発地も下地島ではなく硫黄島飛行場です。「お話」では燃料切れ寸前にアンダーセンにたどり着けますが、ここでは上空で燃料が切れてしまうことにします。着陸は同じグアム島アンダーセン基地です。
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最小燃料で高高度へ
機種を選択したら燃料の設定画面を開いてください。ここで搭載燃料を各タンク15%にします。空港は硫黄島飛行場のRWY7を選択して「フライト!」ボタンをクリックします。もし「リアリティの設定」で「燃料の制限なし」がONになっていたらチェックを外してください。 準備が出来たら早速はじめましょう。トリムを上昇位置にあわせてスロットル全開、離陸します。離陸後すぐにギアを上げて、方位170に旋回してください。旋回後も上昇を続けます。スロットルはずっと全開のままという事にしましょう。さあ、ここからが腕の見せ所です。急上昇すぎると上空で失速してしまいますし、緩すぎると高く上がる前に燃料が切れてしまいます。なるべく姿勢を一定に保ち、効率よい上昇角を見つけてください。高高度では速度も落ちますし不安定になりやすいので、姿勢はトリムで取るようにして、操縦桿は触らなくても安定するくらいに心がけてください。どうですか?上手くやれば100000ftまで上がれるはずですよ。途中でオーバースピード警告が出るかもしれませんが、ここではそれは無視することにしましょう。 |
![]() 限られた燃料で限界高度に挑みます |
エンジン停止、滑空状態へ
上手く上がれたなら100000ft近辺で燃料が尽きてエンジンが止まると思います(100000ftに到達してなお燃料が残っていてもしばらく上昇姿勢を保っていてください)。ここからはエンジンの推力には頼れません。太平洋のど真ん中で、滑空だけでどこかの陸地に辿り着かなければなりません。まずは何はともあれ姿勢を安定させましょう。ここで姿勢を乱してきりもみ急降下なんてことがあっては海に不時着するしかなくなりますからね。きちんとトリムを取ってあれば操縦桿には全く力を加えてないはずですが、どうですか?この状態から、トリムだけで姿勢制御します。操縦桿を絶対使ってはいけないというわけではないですが、よほどの繊細な操作をしない限り、この高度、速度の状態ではまず間違いなくバランスを崩すと思います。 上昇姿勢の状態からトリムで徐々に水平にしていきます。そして、ある程度の速度(すくなくともオーバースピード以下まで)に落ちるまで水平、もしくは若干の降下姿勢に保ちます。速度が落ちてくれば姿勢も安定させやすくなるはずです。安定させつつ一定降下(滑空)体勢を整えます。V/S(降下率)=1500〜2000程度が良いでしょう。速度が100ノット近くまで落ちるかもしれませんが大丈夫です。降下と共にピッチ角と降下率の関係が変わってくるので常に一定に降下するようトリム調整(ピッチを下げる方向に)します。それと共に速度も自然と上がってきます。 落ち着いたら着陸先を探しましょう。GPS350マイル表示でぎりぎりグアムを捉えることができると思います。後述する直行設定を活用しても良いですよ。ほぼ真っ直ぐでグアムのはずですが、進路がずれていたら修正してください。ただし、急激な旋回は禁物。それと、着陸はアンダーセンのRWY6Rを使うので島の西側(進行方向右)から東向きに回りこむつもりで。 |
![]() グアム島が見えてきました! |
滑空から着陸
滑空状態が安定してからは結構根気の要る飛行になると思います。シミュレーション速度設定を「×2」なり「×4」なりして時間短縮しても構いませんが、姿勢が乱れないように気をつけてください。それから、当然ですが、滑空開始高度が低いとグアムまで辿り着けませんのであしからず。上昇時にどれくらい距離を稼いでいるかにも依りますが、たぶん100000ftからでぎりぎりだと思います。届かないと思って降下率を緩めても、その分速度が落ちすぎてやはり届かないでしょう。逆に、降下率をV/S=2000以上に下げても高度を失うわりには速度は上がりません。効率よく降下、残りの距離を見ながら高度が余りすぎるなと思ったら少し降下率を増やしてやるといった具合が良いです。だいたい目安としては残り300マイルで90000ft以上、200マイルで70000ft以上、100マイルで40000ft以上あれば十分に届くでしょう。 さあ、グアム島が見えてきましたか?いよいよアプローチです。再上昇できないので一発勝負です。ここで、正式(?)な手法としては、速度、高度、降下率を計算して、空港上空で旋回しながら最適高度に落としてからの着陸となります。計算が面倒な人(私のことです(笑))は、滑走路の進入端をコックピットビューの真正面中央に常に捉えるように姿勢を調整しながら突っ込みましょう。よほどの急降下にならない限り最終的には程よいピッチ角になります。速度が不足がちなのでノーフラップのまま行きましょう。ギアダウンもぎりぎりまで粘ります。アンダーセン基地は滑走路距離が十分なので焦る必要は無いですよ。 |
![]() ![]() もう一息・・・・無事着陸! |
GPSで直行設定
GPSは地図上に色んな施設が表示されるので非常に直感的に使えて良いですよね。ただ、縮尺を縮めて行くと今回のグアムのような小さな島だととても見辛いです。350マイル表示や500マイル表示だと島だかシミだか分かりません(^^;。そこで目的地がはっきりしてるなら直行ルート設定というのをしてみましょう。これを設定すると、現在地と目的地の最短直線が画面上に表示されるようになります。設定の仕方は、空港情報画面で行きたい空港を表示して「直行設定ボタン」を押します。「NRST」ボタンで出てこない「近くない」空港の場合は空港コードを直接入力することによって目的地の空港情報画面を開くことができます。 細かい操作は、以下の通り。
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![]() ![]() 空港情報画面で空港コードを変更して直行ボタンを押す |
操縦事例(硫黄島飛行場→アンダーセン基地 高度100000ft TSR.2)
![]() 失敗するとこうなります・・・。 <離陸準備>
<離陸上昇>
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