◆ R's REVIEW |
■WRCラリージャパン2007観戦レポート (07.10.25-28) その1
北海道で行われたWRC第14戦ラリージャパンをはるばる見に行ってきました。一昨年初めて見に行ってこれが2回目の観戦です。秋の北海道の風景をまったり味わいつつ、ラリーの雰囲気を楽しみつつという感じの4日間を写真とともに纏めてみました。(デジカメの他に携帯カメラの写真も混じってるので少々画像が荒い部分もありますがご容赦ください(^^;)
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【10/25木曜日:往路〜帯広セレモニアルスタート】
北海道へは飛行機で。ラリーは帯広を拠点に行われますが、予約と航空会社(マイレージ交換)の関係でオホーツク岸の女満別へ昼便で到着です。着いたときは気温が20度近くあって予想していたよりかなり暖かかったですね。随分遠回りにアクセスしてると思われるかもしれませんが、女満別から入って北見あたりで宿を確保する方が競争率が低くて準備が楽ですし、陸別会場などへはこちらのルートの方が近かったりします。とはいえ、セレモニアルスタートの会場は帯広。空港でレンタカーを受け取って、早速200km近く離れた十勝平野まで大移動です(^^; 借りた車はあえてコルト(笑)。1.3ATの4WD寒冷地仕様車に念のためスタッドレスタイヤで用意してもらいました。普段もコルトですから乗った感じはしっくりきますが、逆に普段とパワーが全然違うのでアクセルをいちいち踏み足すのがちょっと面倒くさかったかな(^^; まあ、北海道の場合、距離感的には本州の半分くらいの労力で進みますし、夜までに着けば良いのでのんびりドライブです。
前夜祭と開会式を兼ねるセレモニアルスタートは、帯広の駅前通りの一部を閉鎖し、そこにスタート台を設けて行われます。もろもろの式典などが18:30から、19:30になると競技車が1台ずつゼッケン番号の大きい順にスタートして行きます。スタートと行ってもセレモニーとしてゲートをくぐるだけで、そこから競争が始まるわけではありません(笑) 人出はそれなりにあってスタート台の正面側は特設スタンドが作られ、その周りはかなりの人だかりでしたが、裏側(スタートしていく車を後から見送る位置)は割と空いてて最前列で見ることができました。
通っていく選手たちは声をかけるとみな気さくに手を振ってくれたりします。サイン会もそうですが、ラリーって選手との距離が近いのが魅力です。全部見送って会場を後にしたのは21時くらいだったと思います。時間と共にどんどん気温が下がってきて、それなりに着込んで車を出てきたんですがだいぶ寒かったです。やはり北海道あなどれじ。宿が北見なのでここからまた来た道を150km戻っての移動。途中で適当に晩飯を食べてチェックインしたのは0時でした(^^;
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【10/26金曜日:LEG1 陸別SSなど】
ラリー本番は金曜日からです。前日夜遅かったこともあり、この日はゆっくりの予定にしました。北見市から小一時間のところにある陸別町のダートラサーキットで午前と午後にそれぞれSSが行われるので、その午後の方を見に行く事に。お昼くらいに着けばいいかなという感じで途中の景色を楽しみながらのんびり行きました。天気も薄曇が少しある程度でまずまずで、陽射しが暖かいです。
かなりゆっくり走っても昼前には陸別の町に着いてしまいます。SS(SS8:RIKUBETSU2)がスタートするまではだいぶ時間があったので会場に行く前に国道沿いの道の駅「オーロラタウン93りくべつ」で一休み。ここは今は道の駅だけですが、かつては「ふるさと銀河線(旧池北線)」の鉄道の駅でもありました。残念ながら2006年4月をもって廃線になってしまったものの、施設も車両もまだ残っていて、駅構内を覗いて見るとラリー開催に合わせて体験乗車会なんてのをやってました。駅の前をちょこっとだけ行ったり来たりするだけでしたが、地元ではこれを観光用に常設化して残していきたい意向なんだそうです。
さて、そろそろ会場に向かいます。陸別の町民グランドの臨時駐車場(無料)に車を止めてそこからシャトルバス(1000円)を利用しました。会場隣接の有料駐車場や会場まで少し歩くところにも無料駐車場もあるのですが、一番これが確実に楽できるので(^^; 案の定、平日でしかもちょうど午前のお客さんが捌けた所とあってガラガラ(広い駐車場にわずか7台(笑))、バスは貸切でダイヤに関係なくタクシー状態でした。 陸別会場は普段はダートラサーキットで、これに周辺の林道を繋げてSSコースに設定してあります。元がクローズドコースですから観戦し易く、また長時間居ても飽きないようにいろいろ工夫されてます。それに、なんといっても当日券で入れるので私のようにツアーを使わずフリーで気楽に予定を組みたい人にはうってつけです。早速入口でチケット(一日8000円 *前売りは7000円)を買って入場。 中に入ってまずはイベントエリアをブラブラ。とりあえずお腹が空いたので豚丼(600円)を食べました・・・が、前回は確か500円だったような・・・肉もなんか薄くなってるし(^^; 食べ物系の他にもグッズ売り場やメーカー展示ブースもあるのでそちらも物色。いくつかお土産を貰ったり買ったりしました。ちなみにこの間、コース上ではバギーカーのデモランやバス同乗コースツアーや体験走行会などをやってました。体験走行会、自分の車でコースを走ったりもできるんですね・・・いいなあ、申し込めばよかったかな・・・あ、レンタカーだったんだっけ・・・でもこっちの方が四駆だから向いてるか?
しばらく時間を潰した後、SS観戦モードに移ります。一昨年来た時は上の写真のメイン観戦エリアから見ていたんですが今回は林道エリアへ行ってみることにしました。林道といっても場内移動用のピストンバスが運行されてるのでアクセスは楽です。バスで5分も経たずして一番奥のスタートエリアに到着。まだ1時間以上前なので人はそんなに集まってません。既に来てる人たちはスタートの正面に陣取ってましたが、敢えてスタートラインの少し後ろにポジションを取りました。デジタル時計に合わせてレブリミットからクラッチミートしてホイルスピンしながら走り去っていく・・・そんなTVで見るのと同じようなアングルで見たかったので(ミーハーです 笑)。 林道エリアはメイン会場と違って簡易トイレがぽつんと置いてあるだけで、時間まで寝て過ごすくらいしか特にすることもないんですが、じっとしてると夕方までまだ間があるはずなのにだんだん空気が冷えてくるのが分かります。やっぱり北海道なんですね。陰ってくるのも早そうだなあ・・・なんて待っているとスタート40分前になってインフォメーションカーがやってきました。車はアウトランダーでした。30分前になって000カーのエボ9が到着、その少し後に00カーのエボXが到着。9が出発するまでしばらく2台が並んでいたんですが、比べて見るとエボXって意外とずんぐりしてるんですね。単独で見るのとちょっと印象が違います。15分前になって0カーのインプレッサ到着。それが去っていくといよいよ競技車の登場です。
0カーは予定通りにスタートしていったんですが、肝心の1番手スタートの時間が過ぎてるのになかなか車が来ない・・・と思っていたら遠くの森のからこれまでの車とは明らかに異なる爆音が近づいてきます。やっと来たかと思ったら2番スタートのローブ選手(シトロエン)でした。先に来るはずのグロンホルム選手(フォード)はどうやら途中でリタイヤしてたみたいですね。ローブ選手のC4は定刻発進。土煙を巻き上げてもの凄い勢いで走り去って行きました。WRカーの何が凄いってこの加速が凄いですね。動き出したと思ったら即トップスピードって感じで、例えは悪いかもしれませんが、鉄道模型の操作電圧をくいっと捻るとそのまま最大速度になるのと同じくらいあっという間です。ドリフトシーンも格好良いけど、やはりこのスタートダッシュは圧巻でした。 トップの数台を見送った後、コースに沿って移動してみることにしました。陸別はこうやってエリアからエリアに自由に移動できるのも良いところ。少し歩いては適当な場所でしばらく車を見て、また少し歩き出すといった感じで、スプラッシュのある「エリアB」から勾配のあるワインディングに入っていく「エリアC」へと移動して行きます。もちろん移動路は未舗装の獣道ですので、ちょっとしたトレッキングですね。 スタート時刻は15時半だったのですが、移動してる間にみるみる日が暮れてきます。エリアCに着いた頃には相当薄暗くなってました。それだけ超スローに移動してたってこともありますが(笑)、緯度が高いからでしょうね。正直、ここで日没を喰らうことは予想してなかったので驚きました。というか、暗いし、車は一瞬で走り去るし、デジカメが使い物になりません(^^; それでもしばらく見続けて、いよいよ真っ暗になってきたので帰ることにしました。林間の中を車のライトが照らす「エリアD」を経由してバス乗り場まで(登り坂でちょっとしんどかった(^^;)出て、メイン会場に戻ってそこから駐車場までまたバスに乗ります。駐車場に帰ったら最後の一台になってました(^^; 他の人たちは早めに撤収して夜のサービスパークを見に行ったんですかね? 私は帯広は逆方向ですし、この日の予定はこれでお終い。 北見に戻って宿の近くの飲み屋で晩酌。ここ(「咲くら」っていうこじんまりしたお店です)、一昨年来た時にも利用(しかも3日連続で(笑))して、その時のことを大将が覚えててくれてたのでカウンターで自然と話が弾みました。「めふん」という鮭の腎臓の塩辛とか、北海道の地酒とか、土地の美味しいものを頂いて満足な夕食。もうここは自分の中では「行きつけの一軒」ですね。えらく遠い行きつけもあったもんです(笑)
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>>その2に続く |