３軒ある葛温泉の旅館の１軒。３軒とも高瀬川のすぐ脇にありながら川を見せるように作られていない。ここも、上流にある高瀬館も露天から立ち上がらないと川を見られない。かつて洪水ですべてを流した高瀬川が憎いのか、それによって川辺が整備されて、見栄えがよくないので意図的に見せていないのか。ただ単に川を見せるように作らなかっただけなのか。
それでも、山間の風景と季節ごとの木々の色と、夏の明るい日差しと冬の雪景色を見るのに、事あるごとに葛温泉に来てしまっている。
この仙人閣は、風呂の脇から緩やかなスロープをなして降りてくる一枚岩が特徴で、このスロープに身体を横たえると寝湯に漬かっているようになる。明るいうちに来てゆっくりと景色の中で横になるのがおすすめだ。

右側の柵の向こうは女湯。実質混浴だ。ただし、女性用には、別に露天風呂がある。