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屋敷温泉 秀清館
  

長野県下水内群栄村 ¥500 時間は要確認 
目の前に小学校 別の方向に目をやれば山並みを見ながら浸かれる露天は混浴のみガイドブックで紹介されていません


丸見え露天は逆に風景がよく見える
長野県民でもなかなか行くことの少ない“秋山郷”その理由は冬は雪が深いから。交通の便が悪く大型の観光バスが入りにくいから。何より、長野の北側の隅っこで、遠いからというのもあるのでしょう。
僕が今、住むところから片道3時間以上。重い腰を上げるまでに前回の訪問から2年掛かってしまった。
秋山郷にいくつかある温泉地の内の一つ『屋敷温泉』です。白い大きな建物が小学校の校舎。川を挟んでほぼ対岸に目指す『秀清館』はありました。
内風呂・緑色なのは浴槽がペンキで塗られているためなのか お湯の色なのか見当がつかなかった 同じ浴室にある水風呂 単なる水で源泉では無い 水色なのは浴槽をペンキで塗っているから 
 
 
内風呂は4〜5人でも快適に入れる程よい大きさの湯船(写真左)と水風呂(写真右)があった。
しかし、お湯が熱い! 残念ながら僕には長風呂は出来ない。それを見越してか水風呂が用意されている。サウナがあるワケではないので珍しい存在だ。
この水風呂が浅めの水深で木を渡した枕と足の先が浅めになっている作りで、実に具合の良さそうな寝湯(お湯じゃないから言葉が違うか)となっている。実に、浸かってみたい構造だ。
しかし、残念かな、単なる水風呂なのである。熱いのが苦手だけれど、冷たいのも苦手な僕だ。仮に、源泉で冷たいのであれば心臓止める勢いで浸かるところだけれど、単なる水風呂にそこまで根性を見せたくないのだ。
お湯は珍しい味がした。ショッパイのだけれど、どこか苦みも残る。個人的には“イケル”味で結構飲んでしまった。こんな味のあるお湯が絶えず出続けるのだから自然の力とはスゴイものである。
  
これが露天風呂!混浴だ。こちらは内風呂と違い緑色の乳白色のお湯。湯温も程よく長湯も可能だ。
しかし、多くの人にとって入り難い作りだ。駐車場から旅館に向かう坂の途中にあり、その道と隔てるものが何もない。(写真 湯船の奥が道) そして、とりあえず目隠しを付けた脱衣所。(写真 湯船左奥壁に文字の書かれた建物) さらに正面も道。その先が川。その先が小学校(目の前という程は近くない校舎までは300m〜400m先くらい)。
それにしても、ここまで堂々と開放的なのも珍しい。
でも、それが良いのである。何が良いって、全てをひっくるめて、目の前の風景を遮るものが何もない、というのは露天風呂を楽しむ重要なファクターだ。景色がよくてもそれを隔てるものがあれば意味がないのである。そもそも、ここは人が通らない。来るのはこの旅館に向かう人だけである。
それほど壮観というワケでは無いけれども目の前に広がる山並みを愛でつつ、濃度のありそうな温泉に浸かれるのは、何ともありがたいことである。
2003年7月



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