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長野県大町市の七倉ダムに車を止め、高瀬ダムまでタクシーに乗る。この区間は、徒歩かタクシーに乗らなければならない。タクシー代で1900円前後必要だが、歩くと1時間近くかかる。この道は時間をお金で買うほうが賢明だ。なぜなら、タクシーを降りた後、高低差はほとんどないものの山道を2時間半くらい歩かなければならないからだ。 湯俣温泉…。そこは山の谷間に流れる川底や岸辺から熱湯が自然湧出しているだけの場所だ。(近くに山小屋があり、そこにも風呂があるけど) ここでお湯に浸かるには、まず岸辺から涌き出るお湯が川に流れ込む所で、さらに、川の流れの緩い場所を探す事から始まる。そこに、石を積み、柵を作って温度調節をする。必要なら湯船を掘って深さを付けることもしなければならない。そうして、初めて湯船に浸かることが出来るのだ。 おそらく、ひとたび大雨が降れば、川辺の様子は変わってしまうのだろう。昨年来たときは、二人寝そべるのがヤットの広さで、深さも寝そべって何とかおなかが隠れるくらいの湯船を作るのが精一杯の場所しか見つからなかった。今年はラッキーだった。普通の湯船と変わらない深さでさらに3人でも余るほどの広さの場所がすでにあり、川との境に石を積むだけで簡単に湯船が出来たのだ。 お湯は、硫黄の匂いがして、お湯が流れるところは黄色く色づいていた。川底の砂は黒く、お湯も黒っぽくなった。が、昨年来たときは黒くならなかったので川底の状態(石だったり、砂であったり)に影響されるのかもしれない。 帰りのタクシーは、シーズンによって高瀬ダムで待っててくれる時間が17時までだったり、18時までだったりするようなので、行きのタクシーで確認が必要だ。 |
『川原に自分で作る湯船』 場所により、川底からも熱湯が涌き出るので、下に平らな石を敷いてお尻を置いた。涌き出るお湯は熱湯だが、川の水は冷たい。お湯は常にかき混ぜながら入らないと熱くなったり冷たくなったりして大変だ。 |
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1999年9月 |