SMC(自己乳房管理)
助産婦さんからの指導内容
19週目(5回目)の検診を終え、
診察室を出る時に「今日はSMC(自己乳房管理)があるから、
隣の病棟で助産婦からの指導を受けてください。」と言われ、病棟の部屋へと案内された。
初めて見る病棟勤務の助産婦さんが部屋にいた。
助産婦さんは、私の胸の形や状態を見て紙に記入しながら、それに合ったマッサージ法を教えてくれた。
容赦なしにつねったりひっぱたりされたので、痛みに我慢ができず
「あのぉ、とっても痛いんですけど、我慢しなくちゃいけないんですか?」
と涙目で訴えると「あら、今の痛かったかしら?」と悪びれた様子もなく、マッサージは続けられた。
多少は手加減してくれたようだったけど、やっぱり痛かった。看護婦さんでも人の痛みは分かるまい。
SMC…赤ちゃんがお乳を飲みやすい状態にする、皮膚を丈夫にする、垢を取りのぞく、
基底部(胸の底辺)の循環をよくする事などが目的とされている。
16週を過ぎ、安定期に入って切迫流産・早産の危険がなくなったら、
基底部(乳房の付け根)と乳頭のマッサージを開始。
痛くない程度にして入浴時や寝る前などに左右2〜3分づつでOK。
乳管を開き、乳口にたまっているカスなどを取り除くこと。
その際に初乳が出る人もいるが、出なくても母乳が出ないということではないので心配無用。
お腹が張ったり、気分が悪くなった時は止めて、様子を見ながら別の機会に行うこと。
次に、ニコニコしながら母子手帳を見ながら、今までの経過を確認しているようだった。
「体重はどう?」と聞かれたので「7キロ増えてます。」と答えると、
母子手帳をめくっていた看護婦さんの手が止まり、笑顔が消え驚きの表情になっていた。
「え?今6ヶ月でしょ?食事の管理が甘い。今からそんなに増えているようじゃ、
産む時は15キロも増加する事になるわよ。」
と、食事についての厳しいご指導を受ける。そして最後に「栄養もあるし、葉っぱ食べなさい。
お腹空いたら葉っぱでお腹いっぱいにしなさい。」と笑いながら言っていた。
「今年は不作で葉っぱが高くて、キャベツ一個500円もするじゃん。
うさぎじゃないんだから葉っぱばっかり食べてられないよ。」と思ったが、
太ってしまった私が悪い。太りすぎると併発する病気もあるし、
産道に脂肪が付いて難産になりやすいという。
もともと太りやすい体質なので、何を食べても栄養吸収する妊娠という状態での体重管理は厳しそうだ。