蓼科の三日目(1/2)
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今日で蓼科ともお別れ(♀)
昨晩聞いた天気予報の通り、明け方までは雨がかなり降っていた様子で、 どんよりとした曇り空の蓼科最後の朝です(ちょっと大袈裟)。 「雨さえ降ってなければ、何とかなるでしょ」と気を取りなおし、朝食を取りに行く支度を始めます。
私は、口を開けて寝てる彼に気を遣って、カーテンを開けずに支度を続けます。 とは言っても、カーテンを開けたくらいで目覚めるようなヤワなもんではないのです。 「なんで、この人は、どこへ行っても、自分から起きないのかなぁ」と、 普段から感じてる不満(の一つ)を心に浮かべてみますが、相変わらず口は開いてます。 のんきなヒトですね。
カーテンを開けて、おまけにテレビまでつけてみましたけど、当然のように効果なし。 まだ口は開いたままです。さっきより大きく開いてるような気さえします。 しょうがないから起こすことにして、声をかけますが、いっこうに変化なしです。 伝家の宝刀の
「もう御飯に行くから。おいてくからね。」
という静かだけど迫力のある脅しの一言で、口を開けたまま飛び起きました。 おいていかれるのは、とってもイヤみたいです。

今日のルート(♀)
最終日となった今日の目的地は「横谷渓谷」です。 ちょっと前まで口を開けて寝てたとは思えないほどたくさんの朝ご飯を食べて、 やっと目が覚めたらしい彼と地図を見ると、 横谷渓谷へは昨日行った温泉ホテルのすぐ先から入るようです。 荷物をまとめてチェックアウトをして、さぁ出発です。
でも天気があんましよくないね…
ま、いっか。とにかく行きましょう。雨はとりあえず止んでいるようです。

乙女滝〜横谷渓谷(♀)
今回、私が「絶対行きたいリスト」にあげた横谷渓谷というのは、奥蓼科にな り、ホテルからは車で30分弱。乙女滝をはじめとして、いくつか滝もあるようです。 昨晩行った、温泉ホテルの脇を抜け、山道をちょっと走ると、 乙女滝・横谷峡入り口の看板が見えてきました。
駐車場らしきものはなくて、断崖絶壁の下にいくらかのスペースがあり、すでに他府 県ナンバーの車が止まっているので、ここが仮(?)の駐車場のようです(路駐とも言う)。 渓谷をひとめぐりして戻ったら、がけ崩れで車が埋まってるような雰囲気すらあって 車から離れるのは少々不安でしたが、ここまで来て後へは引けません。 カメラと三脚を持って、まずは手前にある「乙女滝」へと向かいます。 「遊歩道」を降りていくと滝の音が聞こえてきました。 それに合わせて乙女滝の姿が見えてきます。 大きさはそれほどでもないのですが、すぐ脇まで見に行くことが出来るので、迫力はかなりあります。
滝の前では、カップルや家族が記念撮影をしています。 負けずに私たちも写真を撮ります。 滝の脇からは、さらに下れる「けもの道」があるようです。 「渓谷モード」に入ったばかりで、まだ元気のある私たちは、意を決して探検に向かいます。 舗装も柵もない湿った急な道を下ると、滝壷から流れ出てくる水流のすぐ脇に出ました。 滝はけっこう上の方に見えています。 横谷渓谷は、どうもこの続きではなさそうなので、また急な坂道を登り車を停めた場所まで戻ります。
横谷温泉旅館の脇道を抜け、川沿い(渓谷沿い)を歩くと、遊歩道らしきものがつながっていました。 でも前後に人影も気配もないので、この道で正しいのか不安になります。
「だいじょぶなのぉ?誰もいないじゃん」
「知らんけど、なんとかなるでしょ」
のんきな彼の発言には更に不安を感じますけど、とりあえず渓谷っぽいのでノシノシ歩いてみます。 ようやく一つ目の目印、 霧降ノ滝が見えました。 二組が休憩しています。遊歩道で人に会えて、やっと安心です。
☆どうやら、道は間違っていないらしい☆
一息ついて記念撮影(珍しく二人で)もして、 歩き出すとやっぱり人がいません。 天気のせいもあるのか、休憩所以外では人と会うことはとても少ないです。 でも人はいなくても、景色や、 路傍の花がキレイで全然問題ありません。 山道を上り、いくつかの滝や奇岩の渓谷の景色を休憩しながら見て、 やっと最後の王滝に到着です。
王滝は、その名の通りとても立派でダイナミックな滝です。でも、ちょっと遠いこともあって、 写真ではその「ダイナミックさ」 が表現できないのが残念ですね。 乙女滝からここまで、登り40分と書いてありましたけど、のんびり歩いたせいか、 1時間以上かかってしまいました。ちょっと下品なカッコで 記念撮影をして、歩き出すと、 さらにここから横谷観音まで数百メートルという看板があります。
「行ってみる?」
「………やだ」
何の信仰心もない私たちにとって、この数百メートルを歩き気力はもうありません。 信仰心があっても行かなかったかもしれませんけれど。 でも素晴らしいです。とりあえず目標地には到着してます。心にサンゼンと輝く
「達成感と満足感」
がどこかに行っちゃわないように、 帰りは黙々と歩いてほぼ予定時間で車まで戻ってきました。

オプションで軽井沢に行く(♀)
車に戻って崖崩れに遭っていないことにホッとして、さてこれからどうしようかと会議です。 まだ昼頃だし、このまま帰るには少々もったいない時間です(貧乏性なんでしょうか…)。
「そうだそうだ、軽井沢に寄ってく? 疲れて運転大変ならいいけど。」
「いいじゃんいいじゃん、素晴らしい。だいじょぶだよ、若いから。」
「若いから」って言葉が出るあたりが、若さが抜けてきてる証しなんだよなぁってことは置いとくとして、 最近うちでは「軽井沢」がちょっと旬でした。一度出かけたらフットワークは軽いので、 「ついで」といってどこでも行ってしまいます。
「沢屋のジャムと、プリンスホテルのアウトレットモールで、ナイキのスニーカーでも買っていこう!!」
「おー!!」
と意気投合した私たちは、蓼科牧場の脇を抜けて立科町に下り、軽井沢に向かってひた走ります。 途中、私が子供の頃に夏休みなどを過ごした、 母の実家がある懐かしい茂田井に立ちより、 少し散歩などもして(この様子はいづれ別のページでお話します)、国道18号に出ると、 軽井沢はもうすぐそこです。
「あっ!釜飯ののぼりがある。釜飯釜飯!!」
と、おぎのやの看板にめざとい私は彼に知らせて、その数十秒後にはおぎのやの駐車場にいました。 さらにその10分後には、おなかいっぱいになってました。 それほど空腹だった訳ではないんですが、おぎのやの釜飯はいつでも食べられるもんなんです。 詳しくは軽井沢のページで。

アウトレットモール(♀)
18号を走り、バイパスに入った頃から道がかなり混んできました。 ジャムで有名な、沢屋の工場直売店に寄って、カリンジャムを買った後、 帰りは辛そうだなぁと思いながら、混雑を避け、裏道から旧道に出ます。 軽井沢駅手前で、線路をくぐって、軽井沢駅南口へとわたると、 プリンスショッピングプラザ・イーストが見えてきて、アウトレットモールはそこにあります。 駐車場もありますが、有料のせいかほとんどが路上駐車しています。 都合のいいところだけ世間に倣うのが信条の私たちも、 空きスペースを見つけ、路上駐車して買い物に向かうことにします。 私の目的は特にありませんでしたけど、彼はナイキのトレッキングシューズを探している様子です。
ナイキショップには最初によってみましたが、前に来た時もそうだったように、 いつ行ってもここが一番混雑しているようです。
「目的がない」ということは、とりあえずいろいろ見てみたいっていうのとほぼ同義語で、 最近ハマっているエディー・バウアーを始め、いろんなお店を見ましたが、 やっぱり特にこれといって購買欲をそそるような物はありません。 気に入ったシューズが見つからなかった彼と二人、手ぶらでアウトレットモールを後にして、 渋滞を覚悟しながら横浜の自宅へと帰ることにします。


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