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作ろう!!PC/AT互換機


 第一回 パーツ構成を考える  1998.01.22
 第二回 パーツ構成を考える2 1998.02.23
 第三回 パーツ構成を考える3 1998.07.04

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第一回 パーツ構成を考える
 
 
 さあ、唐突に始まったこの連載。第一回目は『パーツ構成を考える』です。
はやる心を押さえつつ落ち着いて参りましょうか。
 
 PC/AT互換機を組み立てるに当たって、まず必要不可欠なパーツが存在
します(アタリマエダネ)。それらを洗い出しますと下記の様になります。
 
 CPU・マザーボード・電源付きケース・ハードディスクドライブ・フロッ
 ピーディスクドライブ・メモリ・CPUクーラー・CD−ROMドライブ・
 キーボード・マウス・ビデオカード・モニタ・ケーブル・インチネジ・スペ
 ーサー
 
 さて、基本パーツは洗い上がりましたが、そう、これでは単にビジネス用の
構成でしかありません。趣味で作成するのですから、さらにパーツを追加して
見ましょう。
 
 サウンドカード  当然音を出したいですから・・・。
 スピーカー    アンプ内蔵のでOK!ただし防磁してあるもの。
 ジョイスティック コクピット視点のゲームでは重宝します(っていうか無
          いとゲームにならない)。
 
 その他にもSCSIカードやビデオキャプチャーカードなどがありますが、
あくまでも基礎と言うことを考えると今回は抜かします。
 これでビジネスにも趣味にもOKな構成が出来ました。今回の構成は、やや
こしくないようIDE接続にしています。よってケーブルの内、IDEケーブ
ルについてはマザーボードに付属していますので(1本だけだけど)購入する
必要がなくなります。後、インチネジ・スペーサーについては、ネジセットと
して販売されているのでそれを購入すれば良いでしょう。モニタについては、
WINDOWSが表示できるのであればそのまま使用出来ますが、コンピュー
タは初めてとか大昔のPC−9801シリーズでDOSしか表示できないので
あれば構成に含めておきましょう。
 
 さて今回は如何でしたでしょうか?まあ、まださわりの部分でしかないので
ピンとこないかもしれませんが、我慢してお付き合いしていただくと幸いです。
第二回は『パーツ構成を考える2』として各パーツをもう少し詳しく考えて行
きたいと思います。

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第二回 パーツ構成を考える2
 
 ちょっと期間が開いてしまいましたが、『パーツ構成を考える2』です。
なーんだと言わずにお付き合いの程をお願いします。
 
 まず自分がPCで何をしたいかという目的を考えます。ビジネス・ゲーム・
画像処理など色々あります。これらの場合は比較的構成が考えやすい部類に入
ります。
 迷ってしまうのは、漠然と『PCを作ろう!』と思っている方や『高コスト
パフォーマンスで高性能なPCを組もう!』と考えている場合です。たぶんと
思いますが、これらのケースではまず予算ありきになるでしょう。今回は、あ
くまで私の考えるパターンで上記のケースを対処する事にします。人によって
は、こちらの方がいいんじゃないの?と思われる事でしょうが、それでは進ま
ないので御容赦願います。
 
CPU
    ビジネスの場合 INTEL MMX PENTIUM 166MHz 以上なら何でも(互換
            CPUを含む)
    ゲームの場合  INTEL MMX PENTIUM 200MHz 以上(パワーがあれば
            ある程良い!)
    画像処理    INTEL PENTIUM II 266MHz 以上(簡単な処理であれ
            ばMMX PENTIUM 200MHz でも可)
    その他     AMD K6 200MHz
 
    ※CPUの形状 PENTIUM II はカセットタイプの直方体(ファミコ
     ンカセットみたいな感じ)。その他は正方形で下部からピンが沢山
     出ている。
 
  まずビジネスですが、表計算やワープロ程度であれば166MHzクラスで十分
  でしょう。プレゼンテーションなどになると、グラフィックを多用するの
  でもう少しパワーが必要になってきます。
 
  ゲームの場合、やりたいゲームによって変わってきます。ポリゴンぐりぐ
  りのテクスチャ貼りまくりゲームはかなりパワーが必要です。出来れば、
  233MHz 以上は欲しいところです。それら以外であれば200MHzクラスで大丈
  夫でしょう。
 
  画像処理は、3Dを行おうと思ったらパワーはあればある程処理が早くな
  ります(CPUだけではないけれど・・・)。ドロー系であれば200MHzか
  らで良いでしょう。
 
  その他として、コスト・パワーのバランスでAMD K6 200MHz をあげて見ま
  した。INTEL互換CPUですが、使いやすいCPUだと思います。
 
マザーボード
    PENTIUM II ならSLOT1のもの、それ以外のCPUならSOCKET
    7のマザーボードを選択。
 
  マザーボードは、CPUによってSLOT1のものとSOCKET7のもの
  と大きく別れます。選択したCPUにあったマザーボードを購入して下さい。
  あと、マザーボードの規格にATXとATとがあります。これから購入する
  のであればATX規格のものが良いでしょう。
 
  マザーボードのチェック対象はさらに、外部キャッシュ(2次キャッシュ)
  の容量・PCI/ISAバスのスロット数・USBポートの有無・メモリ
  スロットの種類があります。
 
  キャッシュについては、現在殆どのマザーボードは512KBを積んでいま
  す。中には1MB積んでいるボードもあります。
  このキャッシュの効能は処理スピードを上げるのが目的となっています。キャ
  ッシュが有ると無いとは大違いです(メモリでSDRAMを使用するとキャッ
  シュは無くても良いのですが、付いていないマザーボードは今では殆ど見かけ
  ません)。
  キャッシュにも有効範囲があり、INTELの430TXというチップセット
  だと64MBしかキャッシュの対象になりませんが、VIAの590VP3で
  すと1GB!まで対象となります。
 
  PCI/ISAバスのスロット数は、4/3や5/2が現在多くなっていま
  す(3/4は殆ど無いのでは)。又、チップセット(CPUなどのコントロ
  ールやデータのやり取りを制御する部品)によってはAGPバスがあるもの
  もあります(AGPバスはグラフィックカード専用スロット)。
 
  USBポートは、ATXならば標準で付いているでしょうが、ATの場合、
  ボードからピンは出ているがコネクタが付いていない方が圧倒的に多いでし
  ょう。ま、現在USBポートを使用する周辺機器はほとんど無いので、あま
  り問題にはならないと思います。
 
  メモリスロットには、SIMMのみ・DIMMのみ・両方混在しているもの
  があります。それらによってスロット数は変わります。
 
  シリアルポート・パラレルポートについては、AT/ATXとも1・2で付
  いています。ATXの場合コネクタはマザーボード直付けになっており面倒
  がありません。ATの場合はマザーボードからピンが出ているのでコネクタ
  とケーブルで繋ぐ必要があります。
 
  マウスポートについては、現在ほとんどPS/2マウスポートが付いていま
  す。ATXの場合はこれもマザーボード直付け、ATはコネクタを繋ぐ必要
  があります。
 
メモリ
    64MBは最低必要。画像処理を行うのなら128MB以上。
 
  メモリの容量は、32MBあればWIN95は動きますが、何かソフトを起動
  して処理を行うとすぐスワップを起こします(処理が遅くなりいらつきます)。
  そのスワップを回避する為に最低64MBは欲しいところです。
 
  メモリには、72ピンのSIMMと168ピンのDIMMとがあります。
  SIMMには、ファーストページモードのDRAMかEDO DRAMが使わ
  れています。さらにファーストページモードの方はパリティ有りと無しとに別
  れます。現在はEDO DRAMのSIMMを購入しておけば問題は無いでし
  ょう。
  それとSIMMは必ず2枚一組で購入して下さい(CPUのデータアクセスの
  関係による)。
  どの容量を購入すれば良いという事については、現在32MBが一番買いやす
  くなっています。ただし、SIMMスロットが無いマザーボードもあり、その
  場合はDIMMを購入する事になります。
 
  DIMMには、EDO DRAM使用したものとSDRAMを使用したものに
  別れます。購入時の注意として自作の場合は3.3V用にして下さい(マザー
  ボードのマニュアルに書いてあるものを購入)。又、SDRAMの場合、
  2CLOCKと4CLOCKとがあり、自作機の場合たいがい4CLOCKで
  すが注意が必要です。購入時マザーボードのメーカー・モデルを店員に告げて
  確認したほうが良いでしょう。
  DIMMは一枚単位で購入できます。容量について、DIMMのスロットは、
  2〜4スロットしか有りません(SIMMスロットが有る場合は2スロット)。
  やはりこちらも32MBがお買い得になっていますが、後々の事を考えて購入
  しましょう。
 
 次回『パーツ構成を考える3』に続きます(笑)。長くなってしまった・・・。
 

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第三回 パーツ構成を考える3

 ぺちぺちぺち、ああ叩かないで(笑)。前回からかなり期間が開いてしまいました。そ
の間に、CPUもメモリもかなり変わってしまいました。はは・・・。

 と言う事で、現在のアプリケーションの重さを考慮して、CPUについての修正をした
いと思います。

 その前に現行のCPUについて、メーカーと種類・駆動周波数及びベースクロックと倍
率を並べたいと思います。

INTEL
   PENTIUM II   400MHz (100*4)
                350MHz (100*3.5)
                333MHz (66*5)
                300MHz (66*4.5)
                266MHz (66*4)
                233MHz (66*3.5)
   MMX PENTIUM  233MHz (66*3.5)
                200MHz (66*3)
                166MHz (66*2.5)
   CELERON      300MHz (66*4.5)
                266MHz (66*4)
   (PENTIUM PROは除く)

AMD
   K6−2         333MHz (95*3.5)
                300MHz (100*3)
                266MHz (66*4)
   K6           300MHz (66*4.5)
                266MHz (66*4.5)
                233MHz (66*3.5)
                200MHz (66*3)

Cyrix
   M II 300     233MHz (66*3.5)
   6x86MX−PR266 225MHz (75*3)
          PR233 200MHz (66*3)
          PR200 166MHz (66*2.5)

 となっています。中にはパーツショップで見かけないCPUもあります。さて、各CP
Uの特徴を説明していきます。

  PENTIUM II  整数演算・浮動小数点演算共に現在最速のCPU。SLO
              T1のマザーボードで使用する。高価。

  MMX PENTIUM INTELの最後のSOCKET7用CPU。現在ではパ
              ワー不足ぎみ。価格はこなれて安い。

  CELERON     PENTIUM IIから2次キャッシュを除いたCPU。
              SLOT1用。浮動小数点演算はPENTIUM IIと
              同等だが、整数演算は遅い。安価である。

  K6−2        整数演算はPENTIUM II並み。浮動小数点演算は
              及ばないが、3D拡張命令の『3DNOW!』が使えれば
              PENTIUM IIを越える。価格は安価。

  K6          整数演算はPENTIUM IIよりやや落ちる。浮動小
              数点演算は及ばない。こちらは『3DNOW!』は搭載さ
              れていない。K6−2よりも安い。

  M II 300    整数演算はPENTIUM II並み。K6と同様に浮動
              小数点演算は及ばない。ワープロや表計算向き。価格はK
              6−2よりも安い。

  6x86MX      整数演算はPENTIUM IIより落ちる。浮動小数点
              演算もMMX PENTIUM並み。かなり安い。

  C6          パフォーマンスはMMX PENTIUMと同等。だが、
              コストパフォーマンスは一番。ただし、駆動電圧が対応し
              ているマザーボードでなければならない。

 上記のことを踏まえて、再度割り振るとこのような感じになります。

  ビジネス系    K6−2・K6(233MHz以上)・M II
  ゲーム系(3D) PENTIUM II(266MHz以上)・CELERON・
           K6−2(266MHz以上)
      (2D) K6・M II
  画像処理系    PENTIUM II・K6−2(3DNOW!対応なら)

 なお、3Dゲーム系のK6−2ですが、画像処理系と同様に3DNOW!を期待しての
選択となります。

 予算がかなりあるという方は、PENTIUM II(266MHz以上)を購入して
おけば事足ります。コストパフォーマンスを考えた場合、互換CPUを選択するべきでし
ょう。特にビジネス系は価格差が2万円程にもなります(同一周波数で)。

 3Dゲーム系の場合、最近の3Dゲームをスムーズに遊びたいなら、まずPENTIU
M IIを考えるべきでしょう。K6−2は『3DNOW!』対応していればスムーズで
すが、現在『3DNOW!』は対応されたゲームはありません。将来を(とは言っても数
ヶ月でしょうが)見越してK6−2を我慢して使用するのも一つの手かもしれません。な
んたって価格が違いますから。

 次回『パーツ構成を考える4』に続きます。ビデオカードが又次回に・・・・。

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