ーラー充電器の製作

2004.10.7 公開
2004.10.24 追記

はじめに

マイカーにオートキーレスエントリーを取り付けてからというもの、車に近づくとアンロック、離れるとロックしてくれて、妙にかわいく感じてしまうこの頃です。
で、そのページに書きましたが、キーレスの本体が若干の待機電力を消費しています。とはいっても10mA以下なので普通は問題にならないと思うのですが、ウチは乗らない時は本当に長いこと乗らないので例えば2週間放っておくとキーレスで約3.36[Ah]ほど消費、さらに時計やらバッテリーの自己放電やらで、なかなかバカにできません。
以前紹介したソーラー常夜灯に使っている太陽電池パネルでも使って、せめて放電した分くらいは補充電してあげたらと考えてみましたが、このパネルでは最大12V(直射日光に当たらないと13V以上は出ない)なので、バッテリーに送り込むだけの電圧が全く期待できません。

ちょうど手持ちのDCDCコンバータICでLINEAR TECHNOLOGY社のLT1618があったので、これを使って太陽電池からバッテリーの補充電を行うアダプタを作ることにしました。
ソーラーパネルをダッシュボード上に置きっぱなしにして、ガレージにお日様が射し込んでいる間にチョロチョロと補充電できそうです。

回路

電源の太陽電池は出力3[V]〜12[V]、これを14[V]程度のバッテリー満充電電圧まで昇圧して、充電電流は最大130[mA]のトリクル充電となるようにしました。
VRの調整で出力は13.6[V]〜16.6[V]くらいの範囲で設定できます。
入力と出力にはそれぞれ逆流防止のダイオード(ショットキーバリア型)を付けています。
充電出力はシガライターソケットや+Bなど、常時+12Vが来ている配線に繋ぎます。

調整方法:
・3[V]くらいの電池を電源に繋ぎ、出力には何も繋がない状態で、GND-TP間が13.5〜14.4[V]の範囲内になるようにVRを調整
・出力に50[Ω]くらいの抵抗を接続して両端電圧を測り、6.5[V]近辺(6.5/50=0.13[A])で電流値が制御されていることを確認すればOK

写真など

1個だけ作るのにプリント基板を製作するのは面倒なので、両面スルホールのユニバーサル基板を使いました。LT1618のピッチとは全然合いませんから、ICの足だけはUEW線で個別に配線しました。

基板の表面に表面実装&リードパーツを取り付けて、裏面に配線を持っていくようにするとすっきり仕上がります。
ケースに入れて完成。
太陽電池はスイッチで12V/50mA、9V/50mA、6V/100mA、3V/200mAに切り替えられます。ちょっと曇っている天気で実験してみたところ、6V/100mA設定が一番効率よく使えるみたいです。
でもこのパネルでは出力がかなりショボくて、放電分の補填にもならないという感じです(^^;

できれば6V/400mAとか12V/200mAくらいのソーラーパネルがあると良さそう。ジャンクでも何でもどうにか調達してやらないことには・・・

追記

しばらく実験してみましたが、得られる電力の少ない小型の太陽電池ではほとんど役に立たない事が判明。久々の失敗作です(爆
定電圧・定電流のコンバータとしてはなんら問題ないのですが、今回の太陽電池でクルマのバッテリー充電に使うには無理があったということで・・・

補充電には12V(MAX14V以上)の太陽電池をダイオードを介して直に12Vに接続したほうが良いみたいです。

戻る