RY66Aスタック

おばけポールFAP714Eを入手したので6エレのスタックを上げてみたくなりました。移動でスタックなんて労力の割に
得られる効果が?なんて言葉をよく聞きます。わたしも、「そーなんだろーな」とぼんやり思うのですが、何せ実践した
事がないので大きい声でこれが言えません。という訳でやってみます。
「移動でスタックなんて意味ないよ!」と言えるかどうか!!

最初にスタックの間隔を変えて打ち上げ角と水平ビームパターンがどう変わるかシミュレーションしてみます。
高さをできるだけ稼ぐために、上の6エレはTOPの12.78mに固定し、下側の6エレの位置を5種類設定し
計算してみました。勿論12.78mに上げた6エレシングルを比較対照のベースにします。
  

上側高さ
下側高さ
@6エレシングル 
12.78m

Aスタック間隔 1.935m
12.78m
10.845m
Bスタック間隔  3.87m
12.78m
8.91m
Cスタック間隔  4.815m
12.78m
7.965m
Dスタック間隔  5.740m
12.78m
7.04m
Eスタック間隔  7.545m
12.78m
5.235m
 
アンテナの位置は7段ポールの継ぎ目を目安にキリのいいところで決めました。
(特にその必要はないのですが)


条件
Elevation plot (打ち上げ角度)
Azimuth plot (水平パターン)












@

シングルアンテナ

高さ:

12.78m











A

スタック

上:12.78m
下:10.845m
間隔:1.935m
 










B

スタック

上:12.78m
下:8.91m
間隔:3.87m













C

スタック

上:12.78m
下:7.965m
間隔:4.815m










D


スタック

上:12.78m
下:7.04m
間隔:5.74m











E


スタック

上:12.78m
下:5.235m
間隔:7.545m





ざーっと見て、スタック間隔が広いD(5.74m)ぐらいが良いんじゃないかと思ってたのですが、少しの差ですがBの3.87mの方が
よい結果がでています。それと打ち上げ角度がBの方が1度ですが低めに出ています。上下のアンテナ中心位置がBの方が高い
からこれは頷ける結果です。これぐらいの高さ(12〜13m)ではスタック間隔も考えもんのようです。
もう一つ言えるのは、Dの垂直パターンはメインローブ以外はほとんど真上にビームが出てしまって、大気を暖める役割しかしていません。
一方、Bのほうはメインの上にでたパターンがそれなりに大きく、Espに対してもそこそこゲインがあるんじゃないかと期待できます。

という訳で、スタック間隔は 3.87mでいこー!!

次はスタックケーブルの話


(余談) 
実はもう一つ気になっている事がありまして、スタックにしたとき上下のアンテナが回転軸方向に何度かずれた場合
いったいどうなるんだろう? 移動では伸縮ポールを使うのでどうしても回転方向にバックラッシュが生じます。
これについては、どれぐらい気にしないといけないのか?どれくらい気にせずともよいのか?
回転方向にずらしたアンテナデータ(座標)を作るのが面倒でやる気がしません。自動変換ソフトを作る方が先ですが
何時になるやら・・・・・・・



もどる