ちょこっと行って来る温泉


    No.22  二口温泉 磐司山荘   



       本日は二口山塊の大東岳に登って、その足ですぐさま磐司山荘の温泉へ突入であります。
    大東岳が思ったよりも・・・いや、予想通りと言いましょうか、結構ハードだった訳であります。
    で、駐車場に戻って来た時にはいい加減疲れは疲労しておりまして、風呂に入りてぇー・・・と、叫んでいたのでありました。
    さて、登山口から磐司山荘までは車で30秒でありまして、歩いて行っても良いくらいでなのです・・・歩く訳無いけど。
    ここの温泉は、最近温泉になったものでありまして、以前は鉱泉でありました・・・いい水なんですよ、飲んでみても。
    磐司山荘の歴史は古く・・・たぶん古いと思うのですが、適当に書いております・・・私が御幼少のみぎりには既に存在しておりました。
    小学五年生の夏に訪れた記憶がございまして、45年前には在っただろうと思うのであります。
    で、我が家の、私を除く一家の皆さんは磐司山荘への宿泊経験も在り・・・なかなかに厳しい評価でありましたが。
    そんな訳で、磐司山荘は私と致しましては、そこそこ馴染みのある場所である訳です。

    磐司山荘の正面、天然温泉の看板が光り輝いております。

    宿の帳場で木戸銭の600円を支払いまして、ぶっきらぼうに「風呂」と書かれた張り紙に従って、ずずーっと奥へ進みますと男女別の暖簾が下がっております。
    で、男湯には2カ所の入り口が在るのですが、中は一緒で、まあ、色々と昔の名残と、旅館の都合が在る事が伺える訳であります。
    前回ここを訪れたのは一年と少し前だと思うのですが、この度は脱衣場が小ぎれいになっておりました。
    うん、日帰りの湯を謳うんなら、最低限この程度の清潔さは必要だよな、と、これでなんとか普通の状態で在りましょう。
    で、ここの名物、売り物は、泡風呂でありまして、とても勢い良くブクブクと吹いております・・・機械の泡風呂ですけど。
    しかし、お湯の素性はとても良いものでありまして、加温ですが、源泉掛け流しで加水はありません。
    風呂には誰も居ないのを良いことに、桶で直接湯船から湯を汲んでじゃぶじゃぶと身体と頭を洗いまして、どっぷーんと湯船につかりました・・・ああ、爽快。

    現物は写真よりも随分と素朴であります・・・手前泡風呂です。

    ここのお湯は、清冽と申しましょうか、きれいに澄んでおりまして、見た目に気分が良いのであります。
    風呂場も浴槽も随所に時の流れの侘び寂びが漂っておりまして、いたる所に素人の工夫で修理改修されている様がまたほのぼのとする訳であります。
    人それぞれの見方でかなりの違いが出ると思いますが、貧乏臭いと一言で書いてしまっては身も蓋もない訳であります。
    露天ではありませんが、開放感は悪くなく、窓を開けると、目隠しのつもりの塀の向うに駐車場と、どうでも良い山並みが見られます。
    他に客が居ない時には窓を開け放して風を入れながら湯船の縁に腰を掛け、のんびりと、どうでも良い山並みを眺めるのが私は好きです。
    湯船は総勢5名も入れば結構な窮屈感がありそうで、洗い場は3人分のシャワーがあります。
    日帰りのお客さんは大抵が登山帰りでは無いかと思いますので、のんびり湯を楽しむと言うよりも、汗を流してさっぱりしたい人が多いだろうと思う訳です。
    で、下山したら一目散に飛び込める風呂が在ると言うのは、暑くても寒くても有り難い訳でありまして、そこに磐司山荘の絶大なる存在意義は在るだろうと思うのであります。
    要するに、私にとって有り難いお湯なので、湯船がしょぼかろうと、トイレがポットンだろうと、これで600円かぁと憤りを覚えようと、ずーっと続いてほしいと思う、貴重な温泉なのでありました。
    ああ、お湯は、アルカリ性で、ちょっとだけヌルリとしますが、つるつる系のアルカリ泉程の濃さはありません・・・源泉の出口でお湯に触るとかなりヌルヌルしますが。

      二口温泉 磐司山荘・・・うんちく

     源泉   26度 アルカリ性 無色 透明 薬味 無臭
     泉質   単純アルカリ泉
     成分   ナトリウム・カルシウム
     効能   神経痛・リュウマチ・疲労回復・疣痔
     飲用   不可
     入湯料   入浴料 600円 駐車場あり  石けん シャンプーあり 手ぶら可 


     この話 完。


    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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