ちょこっと行って来る温泉


     秋田県・八森・いさり火温泉 



       

    No.33 ハタハタ館  



     白神岳に登った帰り道に立ち寄った温泉でありまして、まあ、言わば通り掛かり、行き掛けの駄賃と言う事で、狙って行った訳では有りませぬ。
    しかも、温泉に着いた時には疲労が困憊した状態でありまして、ヘロヘロで、まともに記憶している事は少ないんであります。
    ええ、もとより、メモなんて書くはずも無い訳で、本日の感想はいつにも増してインチキ臭い事をご承知置き下さい・・・はいはい、断らなくても毎度の事です、と。

     
    立派な建物は、宿泊施設・お土産屋なども併設され、白神駅と陸橋で結ばれている。

     そんな訳で、前日国道101号を走っている時にハタハタ館の看板に温泉マークを発見して、帰りはここへ立ち寄るぞと決めた訳であります。
    余談でありますが、八峰の街を北へ向かえば直ぐに青森県は深浦町へ入ってしまう訳であります。
    で、この国道と平行しまして、時折海沿を海岸線に出たり、トンネルをくぐっては山沿いに廻ったりしながら単線の鉄道が走っている訳であります。
    国道はガードレールも錆び加減が裏寂しいのでありますが、鉄道の方も単線がくねくねと続き、こちらの侘しさも天下一品と言える訳であります。
    この風景は、まさに、「哀しみ本線日本海」ではないか・・・うーむ、森昌子であるな、と感慨に耽るのに十分な景色なのであります。
    ・・・・・何処へ帰るの 海鳥たちよ シベリアおろしの 北の海・・・寒い こころ 寒い 哀しみ本線 日本海・・・・・と、言う唄が耳に届くのでありました。
    いや、誇張では無いのでありまして、是非ここの単線を夜汽車で通り抜けてみたいものだと思った次第であります・・・心に傷を持つ人は行かない方が良いですよ、ホントに。
    もしも、列車が青森駅に到着して乗り換えるのが青函連絡船であったなら、津軽海峡冬景色とつなげて、そして、小樽の人よまで、と・・・あっ、いかん、北島三郎がはるばる来たぜ函館、と謳い出しそうだ。

     そんな訳で寂れたと言っては失礼ですけれども、正直に言うと詫びと寂びの濃厚な雰囲気の場所に、デデェーンといさり火館は建っている訳であります。
    たぶん、夏場や秋の観光シーズンには相当混雑するんでありましょうね・・・今はオフシーズンと言う事なんでしよう。
    で、立派な建物の入り口を入りますと、そこは、普通の大型日帰り温泉そのまんまでありまして、特筆すべき事は何も無かったと思います。
    強いて言えば、下足箱が幼稚園並みに小さくて、私の大きめのスニーカーは収まり難かったのが、ちょっと 気になりました。

     さて、広い脱衣場は100円玉が戻って来る大型の鍵付きロッカーも有りまして、まずまずであります。
    面白いのは「涼み部屋」と言うのが有りまして、お湯でほてった身体をのんびりとクールダウンできるスペースが有る事でありました・・・これ、良いよね。
    で、風呂場は、週代わりで男女交代だそうでして、私は運良く、名物のヒバの木で作った船を湯船にした露天風呂に入る事が出来ました。
    お湯その他に特筆すべき特徴が見出せなかったのでありますが、ヒバの木の湯船は香りも良く、露天の風と相まって相当にのんびり感の醸し出されるものでありました。
    こちらの風呂場では、適当な所にゴロンと寝てしまっても大した問題では無いようでありまして、大浴場の床では爺様が気持ち良さそうに鼾をかいておりました・・・卒中かぁ?
    洗い場、大浴場、露天風呂と、どれをとっても最近の日帰り温泉施設の定番的要素を網羅し、穴は無いのでありますが、しかし、それ故に特徴的な部分も薄いかな、と言う感じは否めない訳であります。
    しかし、お湯の特徴がナチュラル系の物でありまして、泉質で勝負とは行かない訳で、まあ、地域住民優先で考えれば相当に点数は高い訳であります。
    と、言う事で、山での汗と垢を落とさせて頂き、疲れた身体を伸び伸びと開放してもらった「いさり火温泉 ハタハタ館」は、通り掛かった際には是非、お立ち寄り下さいとおすすめする事は吝かでは無い、と、言う温泉で有りました。


      いさり火温泉・・・うんちく

     源泉   50.0度(中性) 加温・加水・無味・無色・無臭
     泉質   硫酸塩・塩化物泉 (おそらく、です)
     成分   ナトリウム・カルシウム・硫酸イオン・
     効能   神経痛・リュウマチ・疲労回復・慢性皮膚病・疣痔
     飲用   不可
     入湯料  400円 駐車場あり  シャンプー・石けん・ 手ぶら可 



    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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