ちょこっと行って来る温泉


     岩手県・八幡平市・焼走り温泉 



       

    No.35 焼走りの湯  



     焼走りの湯なんであります。
    焼走りの観光名所のそばに有るから、焼走りの湯なのでありましょうが、なんとも、はぁ、そのまんま焼走り、と言う感じであります。
    で、焼走りの溶岩流の展望台や散策路のすぐ近くでありまして、岩手山を眺める絶好のロケーションなのでありますが、イマイチ、遠くの人には知られていない、影の名所ではないかと思うんでありますが、偏見ですか?。
    しかし、「焼走り」と言うのは昔からの由緒正しい名前なんでありましょうが、なんとなく、田舎臭いと申しましょうか、冴えないと言いましょうか、損するんじゃないかなぁと思うのは私だけでしょうか?
    例えば、似た様な溶岩流の走った観光名所の名前としては浅間山の「鬼押出し」があって、鬼押出し園なんかが賑わっている訳であります。
    焼走り・・・は、何となく迫力に欠けて、そのまんまな訳で、素朴すぎると思うんですけど・・・だから有名にならない、と。
    いや、十分知れ渡っているぞ、と地元民からは逆襲されるかも知れませんので、まあ、名前の件はこの位で・・・。
    しかし、ですよ、焼走りの散策路や展望台は溶岩流のもの凄さを目の当たりに見られて中々素晴らしいもんでありますので、もっと有名でも良いと私は思う訳でありますので、応援したいと思うんであります・・・まっ、何も出来ないんですけどね。
    しつこく言えば、鬼押出しで売りたいと思っている様子なのに、観光施設の名称が「岩手山焼走り国際交流村」な訳でして、ナニが国際なのか行ってみても意味不明な訳であります。

    国道282号線を西根インターそばのサンクスから曲がってすぐの景色です

     さて、本題の焼走り温泉でありますが、はっきり言って、どこにでもある日帰り温泉施設でありまして、風呂の窓から岩手山が眺められる事以外には、何の特徴も有りません。
    近くにキャンプ場や散策路、天文台なんかが有りまして、ちょっと見にはなんとなく人が居る様に思えますが、風呂は地元ナンバーの車だけで、それほど混んでは居ませんでした。
    金五百円也の木戸銭を支払いまして、脱衣場へと進み、100円の戻って来るロッカーに貴重品など入れ、オーソドックスな脱衣籠に衣服を脱いで、風呂場へ・・・。
    まず、風呂場は広々、明るさも清潔感も申し分無しであります。
    強いて言えば、洗い場の、隣との間隔がちょっと狭くて窮屈であり、バシャバシャとシャンプーなどすると隣のおっさんが嫌がるな、と、言う感じでありました。
    浴槽は、内風呂しか無く、庭の空き地が勿体ないなぁ・・・でも、大雪が降って寒いし、冬はここまで人は来ないだろうなぁ・・・近所に名だたる温泉が目白押しの八幡平ではなぁ・・・などと勝手に経営環境なんかまで考えてしまう訳であります。
    ここの風呂には成分表などの表示が見当たらずに、どんな素性の湯なのか皆目分らずに入ったんでありますが、まあ、単純泉で間違い無し、と、思います。
    無色透明、うっすら塩味、無臭でありますので、熱く無く、ぬるく無くの、機械で管理している単純塩泉の類いで有りましょうか?
    で、浴槽の回りも床も至ってきれいでありまして、温泉として含有物の多い泉質ではない事を物語っておりました。
    まず、しかし、山から下山して参りまして、汗と泥にまみれた身体を休めるには、それほどの名湯である必要も無い訳で、単純泉で十分なんであります。
    身体を洗い流して湯船に浸り、今しがた自分が歩いて来た岩手山の斜面を見上げていると、思わず、隣の人に、今あそこから降りて来たんですよと、話しかけたい衝動に駆られたりなんかする訳です。
    休日でありましたが、大して混み合う事も無く、地元の常連さんが温泉セットの籠を持って入って来る程度でありました。

    岩手山を背景に、焼走りの湯外観であります。

     で、風呂で汗を流し、汚い衣服もさっぱりと着替えた所で、丁度昼過ぎでありまして、腹が減った訳です。
    いつもなら車でラーメンなど作って食べるんでありますが、昨日からインスタントラーメンとレトルト食品のオンパレードでして、何か人様の手になるものを喰いたい欲望に駆られた訳であります。
    と、言う事で食堂へ行って、名物のカツ丼を・・・嘘、名物は「焼走りラーメン」だそうですが、ラーメンとカレーは、好物では有りますが、今はちょっと、と。
    しかし、なんで田舎のカツ丼には椎茸なんか入れるんですかねぇ・・・豚のうま味が負けちまって、鍋物の味になると思うんですがぁ。
    で、食堂なんでありますが、ぽつぽつと独りの客が座っている訳です・・・勿論家族連れも沢山居ましたが。
    で、良く見渡しますと、けっこう皆様、美味そうにビールなんか飲んでいる訳であります。
    ここまでは定期便のバスなんかは無いはずなんで、おビール飲んでる人は歩いて来られているんでありましょうか?
    いや、年寄りの2人連れなんかも、爺様がビールをいただいている訳ですけれども、連れ合いの婆様が運転して帰れるとは、どーしても思えないんですが、美味そうに飲んでいる訳です。
    たぶん、ここは休息場所が無いので、畳の食堂でのんびりするのでありましょう・・・大型のテレビなんかも有りますし、お茶と水は無料でした。
    で、皆様は、終日此処に居る訳で、また風呂に入って酔い覚ましをして帰るのだろうな、と。
    いいなぁ・・・飲みたいけどなぁ・・・まっ、家まで我慢だなっ、と。

      尼湯・・・うんちく

     源泉   薄ら塩味・無色・無臭
     泉質   分りません 
     成分   分りません
     効能   神経痛・リュウマチ・疲労回復・疣痔
     飲用   たぶん不可
     入湯料  500円 駐車場あり  手ぶら可 


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    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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