ちょこっと行って来る温泉


    No.4 小原温泉 岩風呂かつらの湯  



     暇なもんで、早くも4回目です。
     朝飯を食べて、テレビを見ていると、好い歳こいて派手な服来て、分かった様なバカしか言わないテリー伊藤が、相変わらずのバカっぷり全開で喋っていた。
    なにをして一日過ごすか・・・? 遊びって言うのは、暇つぶしな訳で、仕事や作業が有って忙しい人には必要ない訳です。
    そんな訳で、仕事も、やるべき作業も無い私には、遊びと言う名の暇つぶしが必要な訳であります。
    と、言う事で、んじゃぁ温泉行って、美味いそばでも喰って来んべぇかぁ?・・・と、なる訳であります。
    で、本日の行き先は、小原温泉であります。
    雑誌のページをめくって行き先のネタを探す訳でありますが、近くて、しかも入浴料が安くて、混みそうも無いところで、蕎麦が美味そうなところ、を探す訳であります。
    遠い記憶で、七ヶ宿街道の手打ち蕎麦を思い出し、それなら、雑誌の記事で建て替えられて新しくなったと知った、小原温泉が通り道だろう、と言うことで、そこに決まりです。

     銀山温泉の時に私のカーナビはバカーナビ、と言うのが実証されたんですが、いやはや、こいつは何処までバカなんだ、と言うくらい酷いものでありまして、道を知らない人がこのナビを使うと迷子になりますよ、と、言うくらいの代物です。
    で、まあ、詳細は省きますが、アレレレッと思いつつもナビの言う通りに走って行ったら、ぐるぐる回って、曲がったところの角のちょっと先に出まして、なんで直進じゃダメだったんだよ、と言うのが有りました。
    で、ナビに、マリチャンボイスと言うのが有りまして、マンガのキャラかなんかの声で、「じゃぁここからは、マリが案内するねぇ・・・withe heart mark」みたいな案内が有る訳でして、とても人様を乗せては使えないナビであります・・・まあ、安いんです、極端に。
    普通に行くには東北道に乗って、白石インターで降りて、国道113号で七ヶ宿方面へ、と言うのが良いのですが、私は暇つぶしなので一般道をチンタラと行く訳であります。
    で、裏道をぐちゃぐちゃ、ごちゃごちゃと通って白石まで出て、後は七ヶ宿を目指して一直線・・・仙台市青葉区大字山奥字谷底の我が家から、約65キロメートル、1時間40分でありました。
     
    さて、無料駐車場に車を入れて案内板に従って歩いて行くと、4〜5分で岩風呂でありますが、そこまで、白石川沿いの渓谷を眺めながらの遊歩道がとても良いのであります。

    風呂の前から遊歩道、渓谷を撮った

     で、写真の奥に赤い吊り橋が架かっているのが分かりますか?そこから対岸へ渡ると、1.4キロ程の遊歩道になっている・・・らしいです。(オラ歩くの面倒で行ってないんですが)
    紅葉の時季にもう一度、その時には是非対岸の遊歩道を歩いてみたいと思う、気持ちのよい渓谷美でありました・・・一人って言うのがなぁ、間が持たないで、セッセと歩くのもナニだしなぁ、と。

     さてと、番台は、どこの公衆浴場でもそうでありますが、暇そうであります・・・もっとも平日の昼前後、一番空いている時間帯を狙って行く訳ですから、もっともな事では有りますが、ここも暇そうで、おっさんが一人、粋にパナマ帽なんか被って新聞読んでおりました。
    木戸銭の200円を支払って、いざ、風呂へ、と・・・ちょっと変わっていまして、外で履物を脱いで下駄箱に入れて、スリッパ穿いて風呂場へ行くんであります。
    で、風呂場は、岩の壁を刳り貫いて作ってあるので、文字通りの岩風呂であります・・・岩穴風呂と言うのが正しいかも知れなくて、地下に降りて行く感じでハシゴの様な階段を下りて風呂場に行くのであります。

    岩穴の中に降りると脱衣場と湯船が有る・・・上から撮った



     さて、狭い脱衣場ですが、整頓と清掃は行き届いておりまして、良い感じであります・・・貴重品のロッカーなど有りませんが、浴槽から見えますからね。
    この風呂は、石けん・シャンプー禁止でありまして、身体を洗ったりする事は出来ません・・・お湯は白石川に直放流なのだそうです。
    私は、街中の公衆浴場的温泉以外は、こんな様な浸かるだけの温泉で良いと思うのであります・・・そうすると、洗い場の給水設備とか、浄化槽とかが不要で、建設費とその後の維持管理も安く済むと思うのでありますが、どーでしょうか?・・・それで入浴料は安く、と。
    と、そんな事を言った側から言うのもナニでありますが、んじゃぁ、ただ浸かるだけの風呂で、どんだけ時間をつぶせるのか?と言うと、これはなかなか辛いものが有ります。
    此所のお湯は温度が高く、長く入っているのは、熱湯好きの私でも一寸厳しいものが有ります・・・いやぁ、お湯に浸かるだけなら5分で終わっちまうんだよねぇ。
    そもそもこの温泉は、直噴と言う事で、湯船の底から湧いているのであります・・・で、知らずにそこら辺にしゃがみ込むとケツがアッチッチになってしまいますが、まあ、吃驚するくらいでやけどなんかはあり得ませんが・・・と、言う訳で、お湯は相当に熱めで、長湯は出来ませんで、すれば茹でタコになります。
    で、ここの風呂場は湯船も何かも岩や石で出来ておりまして、言わば岩盤の様なものでして、座っているとケツがじわーっと暖まって気持ち良いのであります。
    風呂場が狭いのでいつもの様に「太の字」になって寝そべらなかったのでありますが、やったら気持ち良く寝られる思います、よ。
    お湯は、無味・無臭・無色で、能書きに書かれている通りの単純泉であります・・・とてもサラッとしていて切れの良いお湯とでも言いましょうか。

    かつらの湯にはタコ坊主が出る



     風呂から上がって川面を眺めながらベンチで涼んでおりました・・・ちょうど雲が切れて薄日が射し、川面をオニヤンマが飛んで、蝉の声、と・・・。
    渓谷を流れ落ちる水の音を聴き、静けさにつられたのか、自分の来し方、行く末などに思いを巡らしてみたのでありました。
    ふと、肩を叩かれた様な気がして振り返ると、それは、病葉が一枚、私の肩に当たったのでした。
    思い起こせば、我が人生・・・と、行きたかったのでありますが、どうにも腹が減ってダメでありまして、早々に退散であります・・・蕎麦だなっ、蕎麦喰わなくちゃぁ・・・。

    小原温泉 岩風呂 かつらの湯・・・うんちく

     源泉   54度  無色透明 無味無臭。
     泉質   単純泉  PH7.9 弱アルカリ性。
     効能   胃腸病・リュウマチ・神経痛・疣痔・・・など。
     飲用   不可。
     入湯料  200円  駐車場あり  タオルは売っていたと思うが定かではない。


     さて、次の目的は蕎麦であります、がぁ・・・まあ、結論から行くと、私の目指したそば屋は廃業しておりました、と。
    バイパスは通過車両にとっては良いのでしょうが、通過し難いのを利用して商売などしていた人たちにとっては、残酷なものでありますね。
    たぶん、もともと大して儲かる商売でも無かったのでしょうから、バイパス側に移転してまでの意欲も湧かなかったのか・・・なんてね、勝手に想像いたしました。
    じゃぁ、買い置きのバームクーヘン喰って、スポーツドリンク飲んで、道々良さそうなそば屋を探しますかね、と、言う事で国道457号を経て遠刈田温泉へと・・・。
    しかし、ナンですね、冷凍と言うスポーツドリンクを買って車の中に放置して2時間経っていると言うのに、ほとんど凍ったままで飲めませんでした。
    雫が垂れるのが嫌でタオルで包んでいた事もあってか、なんだかんだで夕方まで、ずーっと凍っていましたよ、これは・・・俺は好かんなぁ、これ。

     で、国道457号で遠刈田温泉に向かう途中に、「孝の湯」と言うのがある事になっているので、んじゃぁ、行き掛けの駄賃だぁ、と思っていたのですが、これがただ今休業中と言う事で、張り紙によれば・・・「8月には再開するかもしれないけれども、9月になるかも知れませんので宜しく」と書かれておりました。
    さて、問題の蕎麦屋ですが、良さそうなのが無くて・・・なんか、もう夏休みシーズンだと言うのに全体に活気がなく、蔵王近辺の観光は終わったのか?と言う雰囲気が強く感じられたのは、私の気のせいである事を祈ります。
    で、そんなこんなで遠刈田まで着いてしまったので、んじゃぁ・・・県道12号沿いのあの蕎麦屋まで足延ばすべ、と言う事で、ちょっと遠いけれども美味い蕎麦屋へ。
    場所は、県道12号沿いで・・・行けば分かるよ・・・お勧めは天ざる・・・機械打ち950円・手打ち1100円・・・食べ比べてご覧なさいって、どっちがどっちだか、ほとんど違いが分からないってば・・・天ぷらの野菜が美味いのと、蕎麦の盛りが良いのと、蕎麦つゆが塩っぱいのが良いんだね・・・田舎もんには良いけどなぁ、と。

     さて、蕎麦喰い終わって・・・なんだか冷えたから、遠刈田に戻ってひと風呂浴びるかぁ? と、言う事で、何度か入っている寿の湯へ行く事にしました。
    蕎麦屋から15分も掛かるかどうかで、遠刈田の街中の共同温泉・・・勝手知ったる「壽の湯」へ。
    今回気がついたんでありますが、運営主体が「遠刈田温泉株式会社」と言うところなんですね・・・町営だとばかり思っておりました。
    ここは薄らと茶色に濁った、ちょっと熱めのお湯でありまして、何だか異常に温まるような気がするのですが・・・気のせいかなぁ?・・・湯上がりに異様に汗が噴き出します。
    で、ここは町内の常連さんが多いので、平日でも午後3時頃からはけっこう混みます・・・ほら、田舎者は朝早い分、仕事の上がりも早いんだよね・・・銭湯感覚ですか?
    私個人は此所のお湯は好きです・・・静かに湯に沈んでいると、足先、小指当たりからジーンと沁みて来て、やがてそれが全身に広がって行く感じがします。

    壽の湯を正面から撮ってみました



     さて、風呂から上がると既に3時過ぎ・・・早く帰って一杯やらなくちゃ、と言う時間であります。
    で、先ほどの冷凍スポーツドリンクはこの時点でまだ半分も解けていませんで・・・こりゃぁほとんど嫌がらせか?と思う程であります・・・炎天下に外で飲むものだってかぁ?

     本日は結構走り回ったようで、210キロ走っておりまして、平均燃費は11.2リットルでありました。


     遠刈田温泉 壽の湯・・・うんちく

     源泉   52度  茶褐色 無味無臭・・・ガイドブックでもそのように書いてありました。
     泉質   炭酸水素塩泉  PH7.0 中性。
     効能   胃腸病・リュウマチ・神経痛・疣痔・・・など。
     飲用   不可。
     入湯料  300円  駐車場あり  タオルと石けんを売っていました。


    以上・・・おそまつでした・・・偏見と独断で書いてますから、当てにしなさんなよ。


       この話 完


    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


    行った温泉について 質問を承っております


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