ちょこっと行って来る温泉


    No.5 女川温泉 ゆぽっぽ  



     釣りのついでに寄り道してみました。
    と、言う事で・・・生臭い身体を洗いつつ・・・いや、汗臭い方が強いかも、しかし、女川は漁師町ですから、生臭いのも汗臭いのも、なあーんにも気にする事無く入っていって構わないのです・・・ホントかょ。
    「ゆぽっぽ」と言う名前が示す通り、温泉は汽車ぽっぽの客車を休憩室に利用したりして、ポッポ、なのであります。
    で、場所も女川駅の真ん前・・・と、いうよりも駅の一部、駅の脇、と言う感じで、だからお湯で温まるポッポと汽車ポッポでゆぽっぽなのでありましょう・・・か?
    女川の街へ入る道は狭いのです・・・街の奥に水産会社が有ったり、市場から魚を運ぶ大型トラックが行き来したりして、けっこな交通の難所であります。
    いや、ホント・・・大型が対向車で来たら、幅広の車だとすれ違いとっても厳しいんですから。
    まあ、温泉とはナンの関係もないのですが、例えば、海水浴の帰り道なんかに立ち寄られる方は・・・石巻方面へ向かって、ファミマから左に曲がって迂回して、旧コバルトラインへの道へ出て行く方が良いでしょう・・・分かる訳ねぇ、か?

     いやぁ・・・風呂に入ってまったりしてしまったら帰り道居眠りとかしそうで危ないな・・・なんたって、朝は4時前に起きている訳でして、一日立ちっぱなしで釣りっこして・・・おっさん居眠りで事故なんてシャレになんないなぁ、と。
    しかし、本日は特別にお日柄も良く、目一杯汗かいて、ついでに海水をバケツでざぶりんこ、とやったりして来たものですから、体中ベタクソで・・・。
    まあ、こんな事もあろうかと、用意万端、準備に抜かりは無く、着替えもちゃんと持って来ていますからねぇ・・・と。
    そんな訳で、まあ、眠くなったらそれはそれで、と言うことで、いざ・・・ゆぽっぽへ、と。

     何せ女川駅を目指せば良い訳ですから、案内表示はバッチシす・・・ゆぽっぽの案内もしっかりしてます。
    で、駅前には広い駐車場も用意されていて、とても感じの良い雰囲気で有りました。
    思っていたよりも相当に大きな、気合いの入った施設で、なんだか今までの日帰り公衆浴場とはちょっと違う、どちらかと言えば、銭湯や街の公衆浴場の雰囲気でありました。
    特筆すべきは、敷地内の真ん中・真ん前に「足湯」があって、ここの利用は無料で、誰でもございん、なのでありました。

     さて、生臭い汚いおっさんは、少し気が引けながらも、ズカズカと中へ入りますと、下足は100円のロッカーに入れ、あとで戻って来る仕掛けであります。
    で、番台脇の自販機で入浴券を、金500円也で買い求め、下足の鍵と一緒に番台に差し出しますと、引き換えに預かりの番号札が渡されます。
    風呂、その他の施設は全部二階だとの案内に従って階段を上がると・・・いやぁ、思ったより盛況でありますよ、これは、と。
    しかし、ナンです・・・人は確かに沢山居るのですが、全部、爺と婆ばかり、たまにそれらに付随しているのであろう、小煩いガキが少々、と。
    平日の午後でありますから、全うな社会人が多かろうはずは無いのですが、しかし、まあ、見事に年寄りばかりでありました。
    で、ここで番台の受付のおばちゃんの一言が思い出されました・・・「入浴券をお持ちですか?」「持っていない人は券売機でお買い求め下さい」・・・と。
    と、言う事は、入浴券をお持ちで来られる人も少なからず居る訳だ・・・ああ、これだぁ・・・爺婆が大量に生息している理由は、と、感の良いおっさんは納得だ。
    そして、それを裏付ける証拠が、ゆぽっぽの外にも有ったのだ・・・それは、送迎用と思われる、マイクロバスである。
    駐車場に車を入れて歩いて来た時に、大きめのマイクロバスと、10人乗りクラスが2台、客待ちの様子で駐車していたが、あれは、女川町のどこぞの地区の年寄りを運んで来て入浴させる、送迎用であるな、と私は睨んだ。
    たぶん、女川町の住民の年寄りには、地区ごとに、温泉券と送迎がセットで提供されているのでありましょう・・・でなければ、車に乗れそうも無い年寄りばかりが、あんな大勢、蔓延るはずが無いってば。

     風呂は・・・まあ、広い。 洗い場が10席と、ゆったりだと7〜8人で、きっちりだと13〜15人が入れる湯船があった・・・風呂場の割には脱衣場が狭いな。
    で、特筆すべきは、湯船に浸りながら、超大型のテレビを見られると言うことで、これには魂消ましたです・・・こりゃぁ年寄りが居着くはずだわい。
    そんな訳で、年寄りは、ダラダラと湯に入るでも無く、身体を流すでも無く、風呂の縁に腰掛けて、生きてるんだか、死んじまったのか分からない様な雰囲気でまったりとしているのでありました。
    まあ、邪魔じゃないし、ガキが騒いでいるよりは良いのであります・・・。
    で、入れ墨の方お断りとでかく書いてあるのですが、風呂場には「ナントカ丸」やら、「カントカ丸」と、船員だったときの入れ墨を入れた年寄りが、ごろごろと居る訳であります・・・これは、港町のご愛嬌と言うものですね?

    足湯と入り口を携帯で撮ってみた

     風呂は、男女で日替わりで入れ替わるようでして、檜風呂の弁天島と、岩風呂の毘沙門島があり、岩盤浴もあった・・・私が入ったのは毘沙門島でありました。
    泉質は・・・海沿いらしく、ナトリウム塩化物泉でして・・・少々茶褐色のお湯はちょっと硬めで、良く温まります。
    この温泉の泉質なのか?、高張性アルカリ性低温泉と言うのだそうで、この泉質は、とても汗をかくので脱水に注意しろと、注意書きが有り、脇には冷たい水の出る給水機が用意されておりました・・・芸が細かいねぇ、女川町は。
    温泉の脇に小さめの湯船が有って「白湯」と書かれておりました・・・入ってみましたですよ、試しに。
    これは・・・ただの水道水を沸かした風呂か? 湯に浸かった感じが、温泉とは全く違って、味も素っ気も無い、正に「白湯」でありました。
    温泉のお湯にだけ浸っていたのではこの違いは絶対に分からないものでありますよ。 ホントに、温泉って濃いんだなぁ、いやぁ・・・魂消ましたです。
    いやはや、ホントーに温泉巡りは楽しいものでありますね・・・ねっ。
    で、建物が大きいだけに、休息室も沢山有って、客車を改造した・・・お座敷列車望郷山や、高崎山、黒森山、大六天、山石投山などなど、かなりの休息スペースが有る訳です。
    が、しかし、どこもここも年寄りがデレェーっと伸びているので、広い割には隙間は有りません・・・おっさんも少し位は横になりたかったのでありますが、快適に横になれそうな場所は見つかりませんでした、と。

    ゆぽっぽの正面を携帯で撮った

     まあ、ナンであります・・・港町特有の哀愁と言うものは、こんな温泉からも十分に感じる訳であります。
    温泉に景気を付けようと、のぼりを立て、プラスチックのひらひらの花をぶら下げられた風情は、私には十分に侘しいのでありますが、皆様に置かれましては、如何なもんでありましょうか?
    ああ、でも、こう言う言い方は良く無いな、バカにしているな、ひらひらの花とかを飾るセンスを・・・でも、田舎の街って、あの手の飾り、多いと思いませんか?・・・でも、全体的にけっこう落ち着いた雰囲気で、人が多いと嫌になるおっさんですが、ここは何だかとってもホッとしました・・・良い温泉でした。
    休憩室の自販機の飲み物・・・少し安かったような気がしたけども?


    女川温泉 ゆぽっぽ・・・うんちく

     源泉   27度  (加温)茶褐色 塩味 無臭。
     泉質   カルシウム・ナトリウム塩化物泉  高張性アルカリ性低温泉。
     効能  疲労回復・リュウマチ・神経痛・疣痔・・・など。
     飲用   不可。
     入湯料  500円  駐車場あり  バスタオルレンタル・タオルは売っていた  石けん・シャンプーあり


     以上・・・おそまつでした・・・偏見と独断で書いてますから、まあ、そんなとこです・・・。


       この話 完


    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


    行った温泉について 質問を承っております


    INDEXに戻る 次のページへ