徒然なる侭に 温泉探訪



     台温泉・精華の湯


     花巻と言えば、一大温泉地で聞こえている訳であります・・・がぁ、おっさんがそんな所に行くはずも無い訳でして、行ったのは台温泉の「精華の湯」であります。
    で、高速道路乗り放題1000円を前提に考えると、ドーしても土日祝日などの一般人が蠢く時に行動せねばならなくなる訳で、そこのところがかなりアレでして、ナニな訳であります。
    が、しかし、背に腹は代えられない訳でして、そのように事情を呑み込みつつも、どっかに穴は無いかと、探して行く訳であります。
    そんな訳でこの度目指したのは、花巻温泉郡の中でも、地味で人の少なそうな「台温泉」と言う事な訳であります。
    さて、高速に乗って花巻を目指したのではありますが、しばらく来ない間に様子が随分と変わったようで、 なんだか宮古方面へのジャンクションが出来ていたり、ETCのインターが出来ていたりして、普通の花巻インターってどれだ?的な感じになっちまう訳であります。
    まあ、思い返せば今年の5月にも岩手山に行く時に通過しているんでありますが、そんな細かい事は忘れちまっている訳です。
    で、とりあえず、花巻南と言う所で降りてみた訳でありますが、これがドンピシャリでありまして、あとは田舎道をずーっと一直線・・・だったと思いますが、定かではないです。
    で、台温泉の手前に正規の花巻温泉の看板が掲げられる一体があったのでありますが、これがまた、とっても寂れた雰囲気が漂っている訳でして、この先はドーなっちまうのか?と思わせるのでありました。
    しかし、最近は温泉ブームのはずなのでありますが、巷で騒がれている方向とは逆に、温泉旅館は寂れつつあるように見受けられるのであります・・・まあ、それぞれなんでしょうけど。

     
    台温泉 精華の湯

     さて、インターから台温泉までは大した距離ではなく、程なく到着であります。
    ちょっと山に入って、湯治場風のこじんまりした旅館が数件列んでいる、小さな温泉街・・・街とも言い難い規模ですが。
    で、既に廃業した旅館なども見えて、こちらも繁盛しているとは言えない様子が伺える訳でありまして、精華の湯も、かつては湯治の旅館であった物が日帰り入浴専門に模様替した事が窺えるのでありました。
    で、暖簾などくぐり番台へ進みますと、自動券売機に無人の番台でありまして、入浴券入れの箱に勝手に入れて入浴してくれろ、と書かれている訳です・・・うん、自動券売機なんだから番台も人は要らないよな、と妙に納得であります。

     さて、脱衣場から風呂場に入りますと、先客が3名程おりまして、午前10時30分・・・まあ、盛況の部類じゃないかい、と。
    で、仁義に従って粗末なナニを含めてサッサと洗いまして、湯船に浸かった訳であります。
    第一印象は、檜の香りなんでありますが、湯船は岩風呂・・・はて、な?と見ると、天井を支える柱に檜の板が巻かれていてそれが芳香を放っているようであります。
    へぇー、こんな手も有ったかぁ、と、感心した次第であります。
    さてお湯でありますが、微硫黄臭で、舐めてみると微かな塩味・・・弱アルカリの塩化物泉、と見立てたのでありますが・・・。
    まあ、本音を言うとお湯なんて物は、飲むんでも無ければ内容物などあんまし関係無いと思う訳でありますが、しかし、放射線は別物であります。
    やっぱし、ラドンだのプティラノドンだのラジウムが含まれると言われると、精神的な効き目がググっと変わってくる訳であります。
    そして、ここのお湯が、そのラドンを含んでいると言う訳で、道理でただ者ではない何かを感じる訳だわい、と言う事になるのであります。

    ラドンの含有量は 0.53マッへでありますからね、効きますよ?

     いや、そう言う訳で、精華の湯はラドン温泉でありまして、0.53マッへのソレを含んでいると表示されている訳であります。
    で、いかにも霊験あらたかなる、0.53マッへのラドンとは、この値がドンナもんなのか、私は一切窺い知る物ではないのでありますが、おっさんの野生が、これは効くぞ、と知らせてくる訳であります。

    ラドン温泉の効能を知りたい人はクリックして飛んでちょ

     ああ、感想を忘れていました・・・露天も無く、あまり広く無い内風呂だけなんでありますが、なんとなく落ち着く風呂でありまして、立寄の湯としては良い物であるな、と思いました。

    「精華の湯」・・・うんちく

     源泉    低張性弱アルカリ性高温泉・・・源泉掛け流し
     泉質    ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
     成分    ナトリウム・カリウムイオン・ラドン
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・慢性皮膚病・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   500円 駐車場あり  手ぶら不可 
     特記事項  蕎屋を併設していて有名らしい・・・食ってないので味は知らない


     

    ひまわり温泉 銀河の湯


     さて、台温泉の近くにおもしろい名前の温泉があるな、と言う事で回ったのが「ひまわり温泉」であります。
    岩手でありますから、雨にも負けないし風にも負けないし、夏の暑さにだって負けない訳で、だから、銀河温泉なのだと説明が書かれておりました。
    能書きや説明の多い温泉でありまして、故事来歴が湯船の中に張り出してあって、湯船に沈んでじーっとソレを読み、じっくりと噛み締める事が出来るのであります。
    まあ、私の勝手な感覚なんですが・・・地下1000メートルで掘り当てたとか、ずっと遠くの国有林内から引いて来ているとかは、由緒正しい温泉ではやってないと思ってしまう訳で、わざわざ書かなくても良いのに、と思うのでありますが。

    素朴な外見とは裏腹に、中は地元特産品の販売など、充実しています

     さて、建物の中は、まさかと思う程の年寄りが溢れている訳で、ここは近郷近在の年寄りが集う、一大娯楽施設なのでありましょう・・・いや、誇張ではなく、100個はあると思われる下駄箱がほとんど塞がっていましたから。
    で、地場産品の農産物や漬け物や饅頭やせんべいなど、まあ、良く集めましたね、ご立派です、と言うくらいに充実しているのであります。
    私は不揃いのリンゴ6ヶ入りを200円で買い求め、風呂上がりに齧ってみました・・・チョット傷があるだけで、味は抜群でしたよ。

     では、本題の風呂でありますが、ゆったり入るなら定員4名〜5名程度の小振りの湯船が一つでありまして、洗い場も5名分でありました。
    で、下駄箱の様子から行けば風呂場は人が溢れているはずなんでありますが、親子連れの二人が入っているばかりで空いている訳です。 あれぇ・・・下駄箱を埋めている人はどこに居るのだぁ、となる訳ですが、たぶん、休息所と呼ばれる大広間で茶飲み話に花を咲かせているのでありましょう。

     では、お湯の話であります。
    黙って入ればぴたりと判る、アルカリ泉であります・・・超ヌルヌル系で、なんとなく、お湯にとろみさえ感じる程であります。
    色は淡い茶褐色で、匂いは、硫化水素系・・・まあ、普通に温泉の匂いですね。
    で、お湯の雰囲気から、源泉掛け流しでは無く、循環していそうだなと思ったのと同時に、親子連れのガキが小便などたれていそうな雰囲気だったので舐めるのは止めました。
    たぶん、でありますが、源泉が地下1000メートルと言えば、まず黙って塩化物泉な訳で、舐めれば塩味であろうと思うのであります。
    で、とろーり、とした感触のお湯は肌の辺りも柔らかく、じっくり浸って滲みるタイプのお湯であって、優しい癒し系の温泉であるな、と、感じた次第であります。
    風呂、建物、近隣の観光など、一切特徴の無い、完全地元密着型の温泉ではありますが、超アルカリが好きな向きには応えられない味を感じられると思いますので、そう言うのが好きな人はドーゾ、と。

     いや、後で能書きを見て知った事なのでありますが、こちらもラドン含有の温泉でありまして、やっぱりなぁ、何だか効くような感じがしたものなぁ、と、納得でありました。

      「銀河の湯」・・・うんちく

     源泉    低張性アルカリ性高温泉 加温
     泉質    ナトリウム・塩化物泉
     成分    ナトリウム・水素イオン
     効能    慢性皮膚病・神経痛・リュウマチ・疲労回復・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   550円 駐車場あり  手ぶら可 
     特記事項  地場産品の販売が充実している



    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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