徒然なる侭に 温泉探訪



    亘理温泉 鳥の海荘


     鳥の海に写真を撮りに行くついでに、噂に聞いていた「亘り温泉」とやらに入ろうと言う事で出掛けてみました。

     
    亘理国民保養センター 鳥の海荘 外観

     まず外観からしてとても立派なので、立派な温泉は好きじゃないおっさんとしては困っちまった訳であります。
    しかし、ナンであれ温泉と銘打っている訳だから、ここで逃げたのでは男が廃ると言う事で・・・いや、別にそんな事も無いとは思うのでありますが、まあ、やっぱしここまで来たからには入った方が良いよな、と言う事で立派な館内へ・・・。
    いや、外見が立派でありますが、しかし中身も立派でありまして、まあ、頑張ったんだわねぇ、と拍手を送りたくなる施設でありました。
    で、エレベーターで5階に上がれと言う案内板が出ていたのでそれに従いました。
    いや、このエレベーターがスケルトンタイプでありまして、西日がきらめく鳥海の入り江を望みながら上がって行く訳で、絶景であります。

     さて、エレベーターが止まって扉が開きますと、今までの立派で開放感のあるイメージから一変して、唐突に街の銭湯の番台的な所へ出るのであります。
    番台の隣の券売機に金800円なりを投入して入浴券を買い求め、番台のおっさんにハンコを押してもらう訳であります。
    で、ここの風呂は一日に二度出入りして良いらしいので、そのつもりの人は半券を大事にすると良いようであります。
    さて、なんだかふわふわのクッションフロアに戸惑いながら脱衣場に行きますと、思ったよりも広く無いな、と言う感じですが、それでも40〜50人分は有るのでしょうか?
    で、風呂場でありますが・・・壁以外は全面ガラス張りでありまして、開放感は抜群でありまして、特に鳥海の入り江は夕陽に映えて中々のものでありました。
    洗い場は、お湯の出もまずまず、隣の席との間もまずまず、備品のシャンプー石鹸はそれなりと、可もなく不可もなくであります。

     さて、お湯であります。
    湯船のお湯は薄い茶褐色で、女川のポッポの湯などと似ていました。
    高張性と低張性の違いは有りますが、泉質もアルカリの塩泉と言う事で一緒でありました。
    で、特筆事項は、お湯のヌルヌル度でありましょう・・・せつけんでも入っていそうな感じのヌルヌル度でありまして、おっさんは好きです。
    お湯の温度は41.7度で長くゆっくり浸かるにはやや高めでありますが、まあ、こんなもんか、と言う所でありましよう。
    湯船は、20人は楽勝の大浴槽と、共に二人づつ入れるジェットバスと圧注バスが一つづつに、露天岩風呂であります・・・サウナもあったな。
    で、露天風呂は強風のため利用禁止となっていた為に入れませんでしたが、見た感じは、何処にでもある普通の露天風呂でありました。

     全般にお湯の温度が高く感じられ、ゆっくり浸かって長湯と言う雰囲気では有りません。
    湯船を替えても温度が同じと言うのは芸が無いと言うか、つまらない訳で、泉質が一つなら温度で演出するべきであろうと思うのであります。
    せっかくそこそこのスペースに複数の湯船を有する訳ですから、ここは一つ、ずーっとぬるい、長湯専用を儲けるべきだなと思います。
    で、源泉掛け流しではなく、完全循環が見て取れるのでお湯は舐められませんで、塩泉の濃度は確かめておりません。
    湧出量毎分70リットルでは、これだけの要領の湯船は掛け流しに出来ない訳で、まあ、致し方無しでありましょう。
    と、言う事で、800円の木戸銭が高いか安いかは、微妙なところであるなぁ、と、おっさんは思うのでありますが、皆様の判定は如何に。



    「亘理温泉」・・・うんちく

     源泉    単純泉(塩泉)
     泉質    塩化物
     成分    ナトリウム
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   800円 タオル販売あり  手ぶら可 
     特記事項  宿泊可 亘理の海産物の販売充実・・・ワタリガニは美味い


     


    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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