+++ 上越の温泉


徒然なる侭に 温泉探訪



    新潟県 上越方面の温泉


     上越方面で三カ所ばかり入ってきました

     1番目・・・南魚沼市 大湯温泉 ユピオ 
    ユピオ 外観

     南魚沼市の温泉はナンボか回っている訳で、そう言う場合最初に有名どころ、手近な所から攻める訳でして、回を重ねるごとに次第にババを引くようになる訳です。
    で、この度のユピオと言うのもネットで調べ、施設の外観などを総合して行ってみた訳であります。
    さて、辿り着いて見ますと、建物は立派なんでありますが、どことなく、そこはかと無く哀愁が漂う訳であります。
    まあ、言っちゃぁナニですが、山の中の過疎地に、安易な箱モノとして作られた温泉施設にはこの手のモノが比較的多い訳であります。

    ユピオ 湯船の写真 (最近湯船の写真は中々撮れなくなりました)

     さて、とても大きな、体育館まで併設している「交流館」と言う地域振興の建物なんでありますが、これがまさかと思う程に小さな風呂を併設している訳であります。
    いや、この程度なら敢えて全面的に温泉施設が有るぞ、と、言う程のモノでもないだろうとおっさんは思うのでありますが、まあ、ある事は有るので嘘でもないし、まっ、良いか。
    で、500円を支払って広くて寂れ感の漂う館内を二階へ向いますと、小さな脱衣場と小さな湯船が有る訳であります。
    ここで、一緒に行った友人は「こんなの温泉じゃない」とダダをこねて怒った訳であります。
    で、お湯その他についての事でありますが、この一帯はどこも単純泉で癖も特徴も無いお湯がほとんどな訳ですが、此処もそうなんでありますが、それ以上に循環濾過の過程で自動で入るのか、カルキが強い訳であります。
    成分総数が117mg/1kgと言う、超少ない成分含有量が此処のお湯の素性を物語っている訳であります。

     いや、おっさんは悪意を持って書こうとしている訳ではないのですが、ネットでは、食事が出来るとあったのに、腹ぺこなのに飯は食えないし、風呂はショボイしで他へ行かざるを得なかった訳で・・・やっぱし悪意を抱かざるを得なかったな、と。


    「ユピオ」・・・うんちく

     源泉    アルカリ性低張性温泉
     泉質    アルカリ性単純泉
     成分    ナトリウム・カルシウム
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   500円 タオル販売あり  手ぶら可 
     特記事項  建物だけは無駄に大きい





     2番目・・・南魚沼市 島新田温泉 金城の里 

    金城の湯 外観

     上越国際スキー場で華麗に滑った後、一風呂浴びて帰ろうと言う事で、ゲレンデに併設されている立派なホテルの風呂に入ろうか、と思ったんだけれども、それじゃぁ温泉ハンターらしくない、と言う事で、少し探そうと歩いて見つけたのが「金城の湯」であります。

     これは何気なく入ったコンビニで訪ねて探し当てたモノで、ネットでは引っ掛かって来なかったのであります・・・先ほど検索して探したら出ましたけど。

     さて、施設はどこの田舎でもお目にかかれる地域振興の旗印タイプのそれでありまして、規模としては適正なモノでありましょう。
    館内は地域の人達のコミュニティースペースを兼ねるようでありまして、何故か研修室と言う名の茶飲み場所が儲けられておりまして、そこはごろ寝が可能でありました。

     で、風呂でありますが、とても清潔でゆったりしております。
    300円でシャンプーと石鹸も常備とは、中々良心的と言うよりも、やって行けるのかなぁ?と心配してしまう訳です。
    いや、運営が第三セクターらしい有限会社かなんかになっていたので、ちょっと心配してみたりする訳であります。
    で、お湯なんですが、加温は有りますが源泉掛け流しでありまして、とても良いモノであります。
    とは言ってもこの地方の事で有りますから、単純泉で成分的に特筆すべきモノは無く、弱アルカリのスベスベ感がちょっと温泉っぽいか、と言う程度のモノでありますが。

     さて、ここの広間は地域の人達がまったりとくつろいでいる訳でして、おっさんも豊富に置いてあり無料で利用出来る漫画本など見ながらのんびりした訳です。
    で、飲食物の持ち込みは自由なんですが、休息スペースを持つ温泉には珍しく、酒類の持ち込みは禁止なのであります。
    ひょんな事からその理由を伺ったんでありますが・・・書いて良いものやら・・・まっ、書きますけど。
    ここも以前は酒の持ち込みがOKで、地域住民は風呂を楽しみながらわいわいやっていた訳です。
    ところが、ある日、酔っぱらった爺様が調子に乗って風呂に入り、そこで「脱糞」をしたのだそうで、数日間風呂が閉鎖される羽目になったのだそうです。
    まあ、脱糞事件も本当に有ったのでは有りますが、ここは年寄りのお客さんが殆どで、飲酒しての入浴は危険なので禁止になったそうであります・・・まあ、無用な情報で有りました。
    おっさん的には「金城の里」は、ゆっくり度のとても高い、リラックスできる施設であるなと言う事で、お勧めでありましたが・・・仙台からは滅法遠いですけどね。


    「金城の里」・・・うんちく

     源泉    アルカリ性低張性温泉
     泉質    アルカリ性単純泉
     成分    ナトリウム・メタケイ酸
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   300円 タオル販売あり  手ぶら可 
     特記事項  畳の広間が二つ有り、マンガ本や小説がミニ図書館形式で置いてある。


     3番目・・・南魚沼市 ハツカ石温泉 石打ユングパルナス 

     ホントーはスキーをするはずだったんでありますが、あいにくの雨模様でありまして、こんな日にまで滑る程元気では無い訳です。
    で、そう言う事なら昼間っからやる事と言えば、風呂でも入りつつ、まっ、隙を見て酒でも呑むか、と言う事になる訳です。
    と、言う事でそう言う場合には公共の共同浴場とか、なんかの施設に併設のおまけ的性格の温泉では間が持たなくなる訳で、俗っぽいのは覚悟の上で大きな施設に行くしか手は無い訳であります。

    石打ユングパルナス 外観

     さて、石打丸山スキー場のすぐそばに「石打ユングパルナス」はある訳で、インターネットでの評判はAクラスになっている訳でして、んじゃぁそこで良いよ、と、行ってみた訳であります。
    建物はホテルがメインの施設でありまして、脚を踏み入れますとその佇まいと趣は、バブルの頃なら高かったんだろうなぁ、と思わせる中々の物でありました。
    しかし、今は昔でありまして、現在は宿泊よりも日帰り入浴をメインとして営業しているようでありまして、それの影響からか、素性は良いのだけれどもなぁ・・・と、言う惜しい匂いが漂うのは否めない訳であります。
    でもね、おっさんが支払う料金は700円でありますから、余計なことを言える立場では無いのは十分承知であります。
    まあ、アレです・・・偽らざる素直な感想と言う事で笑って読んでやって下さい。

     ホテル形式の受付でロッカーキーを受け取って風呂へと進みますと、まずまず広い脱衣場に出る訳です。
    で、スキー帰りに一風呂浴びて帰ろうという時に替えの下着やタオル等持っていない事も十分考えられる訳でありますが、ここには、パンツ・シャツ・靴下・タオル・歯ブラシ・ひげ剃りなどが自販機で売られているのであります。

     さて、風呂場へ入りますと、これは大きな湯船でありまして、ゆったりであります。
    いや、泉質その他は言うますまい・・・それを言っちゃぁお終いよ,的な物を感じるのでありますが、まっ、単純泉なので特徴も無いです、と言う事でしょうか。
    で、一応塩化物泉という事なんでありますが、舐めてみてもほんのりと、薄らと、遥か彼方に微かな塩味を感じる程度の物でありました。
    ところで、おっさんは大浴場の内風呂では感じないナニかを露天風呂で感じた訳であります。
    それはまず臭いでありました・・・ナニと言い切る事の出来ない臭いなんでありますが、何となく匂う訳でありますが、シロートに分らないかもしれませぬ・・・なんちゃって。
    で、湯に浸った感触も内風呂とは明らかに違って、少しねっとり感を感じる訳であります。
    ほぉー・・・弱アルカリの泉質で粘り気を感じるとはこれ如何に・・・不思議だなぁ、と、さんざん色々観察して、遂に異変を見つけました。
    湯船への入り口に設えてあるステンレスの手摺にそれは有ったのであります。
    おっさんが発見したのは、手摺のステンレス棒に付着するコールタール状の物質でありました。
    うーむ・・・弱アルカリのナトリウム塩化物泉でタール状の油分とはいかなる事なのか、泉質的にはあり得ない事であると思う訳で、おっさんには分りません。

     その他、おっさんが気に入ったのは塩サウナ・釜風呂であります。
    これは全身に塩を塗り込めて湿気の多い穴蔵式のサウナに入り寝転がって汗を流す物であります・・・まあ、塩を塗ってサウナに入ったらどんな効果があるのか良く分かりませんが、気分的にはなんとなく良い物であるかも知れないと思う訳であります。
    で、釜風呂サウナから出たらすぐ前は「薬草風呂」でありまして、不用意に入るとアレがヒリヒリとナニな訳であります。
    まあ薬草風呂が出て来たらこれはもう健康センターやラドン温泉になっちまう訳ですが、様々なお客様のニーズに応えつつ、生き延びる為には、格好ばかりを付けていてもダメ、と言う事なんでありましょうね。

     そんな訳で、風呂でのんびりし、レストランで飯等喰って地酒なども一寸頂いてみた訳でありますが、レストランの応対と小さな突き出しにレストランの地力を垣間みた気がしたのでありますが・・・喰ったのがカツ丼ですからインチキ臭い評価でもありますが。
    おっさんが気に入ったのはレストランのおやじの酒へのサラッとした蘊蓄でありまして、越後の酒を楽しく語ってくれた訳であります。

     と、言う事で、まあ、ちょっと変わったスーパー銭湯が「石打ユングパルナス」でありました、と。


    「石打ユングパルナス」・・・うんちく

     源泉    弱アルカリ性低張性温泉
     泉質    ナトリウム塩化物泉
     成分    ナトリウム
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・疣痔
     飲用    不可
     入湯料   700円 タオル販売あり  手ぶら可 
     特記事項  スキーシーズン中は仮眠室の利用が可能



    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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