ちょこっと行って来る温泉
No.8 の 1 鬼首温泉 せんとう目の湯
天気悪くて釣りには行けませんので・・・んじゃぁ、また温泉でも、と。
先週、「川原毛大湯滝」行きを計画したのですが、雨がひどそうだったので中止にしました。
しかし、天気予報が当たれば・・・当たればですけれどもね、本日、秋田方面は晴れとのご託宣が出ておりましたので・・・んじゃぁ、行くかぁ?と、言う事で出かけたのでありました。
本日ものんびりと朝飯を食って、タオルなどの温泉セットを一式もって、役立たずではありますが、一応ナビに行き先もセットしてみたりして、出発は9時30分でした。
とりあえずの方向は岩出山町・・・今は違うのか?合併で大崎市かなんかになっているのかな?
この市町村合併で由緒ある名前がどれ程消えたものやら・・・旧町名の玉造郡岩出山町と字面を見ただけで、何やらいにしえを忍ばせるでは在りませんか。
大崎市だの栗原市だのと、何でこんな事になったんでしょう・・・本当に大事なものを未来に残そうと言う政治がなされていない訳でありますね。
と、言う事で、私の中ではいつまでたっても岩出山は玉造郡なのでありまして、とりあえずはそこへ向かった訳であります。
そして、鳴子温泉から荒雄湖と呼ばれる鳴子ダムを通って鬼首温泉へと・・・しつこいですが、荒雄川と言う名前から何か感じませんか?
名前から察すれば、大雨が降ると度々氾濫などしたのだろうな、だからこんな男っぽい名前なんだろうな、なぁーんて感じませんか?・・・今は江合川ですけどね。
と、言う事で、昔からの名前と言うのは、その土地の特徴や成り立ちなんかを知る上で、とっても大事だと思うんでありますよ・・・ああ、もったいない。
さて、鬼首なんて本当にしばらくぶりでして、いつ訪れたのか記憶に無い程であります。
鳴子で右折して荒雄川の橋を渡った所にコンビニなんかが在って、そこで町の匂いは終わりで、あとはのどかな山間の風景であります。
そして、108号線をちょっと進むと、鬼首温泉の看板が見えて、バイパスからそれて昔の道へ入ろうと橋を渡ったら、唐突に目指す「せんとう目の湯」が現れるのであります。
温泉紹介の雑誌には近所に3軒のお湯がある事になっていますが、本日は行き掛けの駄賃に一つだけ、と言う事で、目に効くと言う評判の「せんとう目の湯」だけにした次第であります。
目指す温泉は分かりやすい立地で、探すまでもなく目に入って、小さいけれども小ぎれいで、好感の持てるものでした。
せんとう目の湯の外観を携帯で撮った
平日の午前中、他には客も無く静かな建物の中へ入ると、番台ではなくカウンターに爺様がひとりポツンと居りまして、「釣りですか?」と問いかけられました。
へぇー・・・釣り人の利用客が多いんだ・・・何が釣れるんだろうと興味がわいたのですが、話し込むと長くなるのでさっさと風呂場へ、と。
さて、全体に小ざっぱりときれいでして、清潔感は申し分無し、であります。
風呂場に入りまして、お約束の下湯(しもゆ)を使いまして、湯船に沈みますと、熱い湯が大好きな私が「うーん」と唸りたくなる温度でありまして、かなり熱いです。
源泉の温度が62度とありまして、これの掛け流しで水が入っていない様子でした・・・濃い温泉でありますね・・・私の感じでは、43度〜44度か?
洗い場に4つのシャワーがありまして、浴槽はゆったりなら4人で、窮屈感無し定員は6名と私は見ましたが、窓が大きく開放感があり、実際よりもゆったり気分の味わえる風呂場でありました。
せんとう目の湯の内湯を携帯で撮った
さて、次は、本命の露天岩風呂であります。
客が私一人で空いていたから言える感触かもしれませんが、手作り感の漂う、小さな箱庭か盆栽を思わせるもので、なかなかに趣がありました。
風呂の大きさは、ゆったりなら2人、詰めて入っても4人だと体育座りになってしまう程度の浴槽ですが、辺りの静けさと相まって、落ち着いた気分になれました。
岩風呂は雨水が入るからなのか、内湯よりもだいぶ温度は低く、でも、それで適温と言う感じで、温まった石に腰掛けてゆっくり長湯をするのに適していました。
泉質は、熱い湯に騙されがちですが、弱アルカリの柔らかいお湯で、しっとり感があります・・・肌には良いと思うのですが、どうして目に効くのかは分かりませんでした。
前回訪れた山形蔵王の「源七露天の湯」も本日の「せんとう目の湯」も、元は温泉宿を営んでいたのではないかと思うのです。
建物の老朽化や維持の問題で建て替えか廃業の選択を迫られたけれども、経営者の高齢化や後継者の問題で、温泉宿としてやって行く事は無理になって、しかし、それでも湯元として源泉を持っているので風呂を続けて行きたいと言う思いから、日帰り温泉を営む様になったのではないのか、などと勝手に推測して見たりして・・・失礼だな。
しかし、源七もせんとうも、隅々まで行き届いた清掃が、日本旅館のそれを思わせてならないのです・・・公営の共同浴場とは根本的な違いを感じますよ。
せんとう目の湯の露天風呂を携帯で撮った
「危険上がるな」の札は、「女湯覗くな」と書きたいんだと思いますよ
鬼首温泉 せんとう目の湯・・・うんちく
源泉 62度 無色 うっすら塩味 無臭。
泉質 塩化物泉 弱アルカリ
効能 切り傷・皮膚病・やけど・疣痔・・・分からないけど「目」・・・など。
飲用 不可。
入湯料 400円 駐車場あり シャンプー・石けん 有り
No.8 の 2 川原毛大湯滝
目の湯滞在時間は30分でした・・・何度も言いますが、そんなに長く風呂に入っていられないもんですよ、しかも先が有る訳ですし。
さて、次なる目的の川原毛大湯滝ですが、ここからどれくらい掛かるものやら、地図で見ると意外に近そうですが、山道で点線表記になっているのが不気味だし、で、見当がつきません。
108号線を走って県境を越える手前に丸森トンネルと言う1113メートルの真っ直ぐなトンネルが有りまして、これが、入り口から出口の明かりがポツンと見えるんであります。
いやいや、トンネルの出口が見えるのなんて当たり前だと思ったら大間違いで、1000メートルを超える長いトンネルで出口が見えるのは以外と少ないと思いますよ。
まあ、だからナニ?、それでぇ?と言われましても、出口が見えますよ、と、それだけの事なんですけれどもね・・・アッそぉー・・・つまらん、と。
で、もう一本の長いトンネルを抜けると秋田県でして、すぐに秋の宮温泉郷があります。
ガイドブックによれば、国道沿いで、ちょっと寄って行くと好いよ、と記されていた温泉があったので車を停めてみたのですけれども、いやぁ、外見がどうにも雑然としていて、表の顔がこれじゃぁなぁ、中のお風呂は推して知るべしだなぁ、と言う事でパスであります。
やっぱり、私くらい下品で粗野な人間でも、握りふんどし一丁で入る風呂はキレイであってほしいと思うのでありますよ・・・いゃ、私ってば、意外にキレイ好き???
と、言う事で車を停めたついでに地図を見直すと、この先には食事にありつけそうな場所も無さそうな雰囲気でして・・・ここら当たりで喰うしか無いな、と飯屋を物色です。
まあ、物色と言っても、汚そうなドライブインと、旅館と、私が親子丼ぶりを食べた湯沢市の研修施設位しか無いのでありましたが・・・。
私は湯沢市が運営するナントカ・カントカと言う研修施設で、温泉もあるよ、というところに入って昼飯にしたのですが、ここには温水プールもあって、土日は賑わうんだそうで、ああ平日で良かったなぁ、と。
さて、108号線から山道に入って川原毛地獄を目指して走ったのでありますが、時折見晴らしの良いカーブで絶景が飛び込んで来るのですが、本日、残念ながら使い慣れたメインのカメラを持っていません・・・3.2メガピクセルなんて言ったって、携帯の写真じゃなぁ・・・こんなもの、写真とは呼ばねぇぞぉ、と言いつつも、仕方が無いので取りあえず撮る。
ふぅーっ・・・カメラ忘れて来るなんて、最低・・・最悪・・・自分に向かって、バーカと言って見たりして。
そんなこんなで絶景を堪能したりしたものですから、後続の軽トラまでも先に行かせる余裕の安全運転・・・いや、本音は、省エネ運転でして、ターボ効かさない様に、とね。
余談になりますが、大したもんですよ私の省エネ運転は・・・昨日は山道・峠道を含む300キロの平均燃費が12.8キロでありました・・・240馬力のターボ車では優秀でしょ?
と、言う事で、川原毛地獄の展望台駐車場に到着したのは1時20分になっていました・・・ううううっ、時間が無くなるぅー、と。
川原毛地獄を駐車場から携帯で撮ってみた
いつの時代の事なのか、案内板も説明文も読まずに温泉セットを担いで歩き始めたので、かつての硫黄鉱山の事は何も分かりませんが、まあ、大変な鉱山であったろうなと言うのは見ただけで分かります・・・硫黄臭くて、硫化水素ガス出まくりですし、立ち入り危険・死ぬぞの立て看板もそこいら中にありましたから。
で、私が車を停めた駐車場から川原毛大湯滝までは徒歩1時間と記され通ります・・・がぁ、大抵の場合は私の脚力では半分で済むのが普通であります。
しかし、火山の後の様な足場の悪い遊歩道を約2キロ・・・行きは良いと思います、景色見ながら下り続ければ良い訳ですから。
問題は帰りですよね・・・温泉に浸かってぐったりしてから、この山を2キロ登るのか?1時間とな?掛かるかも知れないと考えるとビビってしまう。
と、その時、駐車場が見えて、なぁーんだ下まで車で降りられるんじゃんかぁ、との新事実を発見したのであります・・・嬉しい。
ほとんど下り切って、大湯滝まであと700メートル足らずと言う所まで来たのですが、よっしゃぁ、元気なうちに登って戻り、車をここに持って来ようと作戦変更 です。
と言う事で、下って来た1キロ半を登りに掛かったのですが、これがやっぱり思った通りのキツい登りで、息せき切って、ゼイゼイ言いながら登って30分掛かりました。
本日は、お日柄も良く、信じられない程の好天にも恵まれまして、全身汗だくで車に辿り着きました・・・足腰の鍛錬は怠り無く、でありますね。
さて、途中に名湯「泥湯」があって、ここも鄙びた雰囲気が最高なのでありますが、勿体ないけれども時間がない・・・2時過ぎですよ、既に。
そんな訳で、後ろ髪を強烈に惹かれつつも、とりあえず飲料水の自販機を見つけたのでそれを買って、ついでに噴気の写真など撮って先を急ぐ事に・・・。
泥湯の噴気を携帯で撮ってみた
毒ガス危険立ち止まるな・鉄板熱い転ぶと火傷する、と書かれていた
私と言うのは、どこか間抜けなのでして、急いでいると言うのに、道を間違えて、東北電力の地熱発電所に迷い込んでしまいました。
Uターンしようと思ったら、PR館・・・なぁーんて看板が出ていたので、あっ、きれいなトイレがあるはず、と、言う事でおずおずと中へ。
入ったとたんに入り口すぐのカウンターから係員のオネェ様が飛び出して来て「よーこそPR館へ、では、案内のビデオを、そこへお掛けになってご鑑賞下さい」と、一方的にこの場を取りまとめられてしまい、ホントーに時間がないと言うのに、湯沢市の観光案内と、地熱発電についての学習ビデオ鑑賞をするはめになったのでありました・・・参ったわ。
と、言う事で、10分くらいでありましょうか? まあ、そんなに大した時間ではありませんでしたし、とても勉強になった地熱発電の仕組みも覚え、予想通りにとてもきれいなトイレで用足しも済ませ、そして、なんと、目指す大湯滝までの詳細な地図まで頂いて・・・結果的にはこの地図が無かったらもっと時間を食っていたかも知れない、で、PR館を後にいたしました。
川原毛地獄の案内板を携帯で撮ってみた
紆余曲折を繰り返し、なんとか・かんとか・・・まあ、速い話が、下の駐車場は、説明されて描いたイメージとはかけ離れておりまして、結構遠かったんであります。
そんな訳で駐車場に車を停めた時には、山の谷間ではもはや陽が陰り始めようかと言う雰囲気で、その時、3時でありました。
駐車場から大湯滝までは700メートル弱下り坂・・・遊歩道的に整備され老若男女誰でも歩けますよ、登りはふうふう言うでしょうけれど。
私は温泉セットを抱えて走り転げる様に降りました・・・何としても日没前にこの山を脱出しないと帰り道が危ないですもんねぇ。
途中、沢に架かる橋を渡ったのですが、この沢水が熱湯だと言う事で、「入るな危険」との注意書きがありました・・・いやはや、マグマがすぐそこと言う感じですか?
歩きやすい歩道に助けられ、下り特急で滝壺に到着・・・いゃぁ、雄大です・・・流れ落ちるアレが、全部お湯ですかぁ?と、感動もそこそこに、ポツンとある脱衣場へ。
文句言っても仕方ないですが、寂れた公園の隅っこの公衆トイレ並みの荒れておりまして、ここで着替えるのは、人に依っては無理かもしれません、的な施設です。
で、私は、この場の雰囲気を見て取って、あっちゃぁー水着も短パンも持ってないよぉーと絶句であります。
皆さん、と言っても、おっさん2人におばちゃん一人ですが、それぞれに水着着用でありまして 、スッポンポンで入るのは、ちょっと勇気以上のものが必要だなぁ、と。
しかし、ここで引き下がるわけにはいかないのでありまして・・・まあ、本当は握りふんどしでも私は一向に平気なんでありますが、取りあえず、大きなタオルを持っていたのでそれを腰巻きにして、と・・・。
さて、22メートルから叩き落ちる滝のお湯は、強酸性で、Ph1.4とか・・・世界三大強酸性温泉の一つに数えられているとか。
滝壺が湯船になっているのでありますが、勢い良く水の落ちている方の滝壺は、深さが70センチから深い所では120センチもあって、広さは、大人10人楽勝程度であります。
そして、岩を隔てて左側にも一回り小さな滝壺の浴槽があるのですが、こちらは深さ1メートル、広さは大人5〜6名の定員と言った感じであります。
私は勢い良く落ちる滝の爆心に入るべく眼鏡を外して進んだのでありますが、滝のお湯の一部が頭に当たっただけで首の骨が折れるのじゃないかと言う衝撃に驚き、フグリが縮んでしまいました・・・いゃぁ、山伏連れて来て修行をさせてみたいもんであります・・・ホント、首の骨折れるよ、絶対に。
で、聞きしに勝る強酸性は、恐るべしでありまして、目に入ってはしみるし、鼻に入っても痛いし、ケツの穴もヒリヒリするし・・・いやぁ、何処もかしこも、穴と言う穴は全部参ってしまいます・・・体質かもね、おっさんデリケートだから。
泉質は、硫黄泉、硫酸泉って・・・硫酸かぁ?道理で沁みる訳だわい、と言う事で、ここは川一本が温泉ですから、一日掛けてゆっくり遊んで行くなんて言うのが良いのかもしれません。
子供連れなんかには最適な遊び場では無いでしょうか?・・・運転手は君だ、が可能なら、ビールなんか飲んでまったりとしたいものだな、と思う事しきりでありました。
川原毛大湯滝を携帯で撮ってみた
いやぁーまともなカメラが無いと言うのが悲しい・・・レンズが50ミリ近い画角なので全体が入らないのですよ・・・左右の滝を入れて撮ったらどんなに素晴らしいか・・・。
まあ、それはどこの温泉案内にもありますから、そちらをご参照下さい。
で、雨が多かったので水量も豊富だったのか、一年中こんなにドット流れ落ちているものかは分かりませんが、思った以上に迫力のある「大湯滝」でありました。
川原毛大湯滝・・・うんちく
源泉 99度 硫酸泉、 硫黄臭・透明。
泉質 よくわかりませんが・・・酸っぱくて苦みがありました。
効能 消化器・慢性皮膚病・神経痛・疣痔・・・など・・・よくわかりません。
飲用 たぶん不可。
入湯料 無料 駐車場あり 設備・備品何も無し・・・夏場限定9月までらしい
何で温泉に入ると思った以上に水分欲しくなるのでしょうか・・・もっとも、ほんじつは良く歩きましたからね。
と、言う事で良く飲みました・・・で、温泉巡りの必要アイテムにステンレスポットも加えようと思います。
で、帰り道なんですが・・・
来た通りの道を戻るのが最短なのかもと思いましたが、しかし、再度あの山道を登って行くのも何だかなぁ、と言う事で、一度湯沢の13号線に下って、真っ当な108号仙秋ラインを通って帰って参りました。
一般道を300キロ、温泉に浸かりながらと言うのはけっこう体力居るかもしれません・・・深夜発で東北全域日帰りを狙っているのですけれども・・・無理かな。
以上・・・おそまつでした・・・偏見と独断で書いてますから、まあ、そんなとこです・・・。
この話 完
まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?
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