ちょこっと行って来る温泉


    No.9  上品の郷 ふたごの湯  



     ほんとうは釣りに行ったんですけれども、あまりの悪天候で嫌になって釣りは早々に止めまして、んじゃぁ温泉だな、と言う事で、帰り道に拾える温泉に行ってみたのでありました。
    住所は石巻市なんでありますが、昔で言う河南町ですね・・・道の駅・上品の郷の中に有ります・・・三陸道の河南インターのすぐそばです。
    で、釣りの帰りに時々通るのですが、何時見ても駐車場がもの凄く混んでいるんです。
    こんなに一杯じゃなぁ、やだなぁ、と、敬遠していたのですが・・・しかし、もう夏休みも終わっているし、平日の午後1時・・・こりゃぁ飯喰いに来た客なんじゃないかぁ?風呂は空いているんだよ、きっと・・・なぁーんて勝手に解釈して車を入れてみました。
    道の駅ですからかなり広い駐車場な訳ですが、ほとんど満車で、私は「お風呂専用駐車場」と書かれた砂利のスペースに停めました。
    で、レストランやら休息所やらトイレやらと横に一棟ずーっと長く連なる建物の、一番恥じっこが「ふたごの湯」のスペースであります。
    入り口前に立つと、いやはや、こりゃぁー立派でやんすねぇ・・・何だか、万石浦の泥だらけが臭うオッサンは気後れしてしまいました。
    ロビーが広く、天井も高く開放感溢れ、しかも、自然光がふんだんに入るのでしょうか? とっても明るくて気持ちのよい建物であります。
    と、なるとどうしても近くの、女川ぽっぽの湯と比べてしまうのですが、あちらは、海の側で客種もそれなりなので、私が釣り帰りで潮臭さかったり、汗まみれでも気にならなかったのでありましたが、こちらは、所在はド田舎にのに、なんだかちょっと気取った雰囲気が漂っていて、泥臭いまま入るのが一寸、と言う雰囲気で有りました。
    でも、温泉ハンター修行中のおっさんとしては、ここで退く訳にはいかんのであります・・・まあ、泥臭いので早く洗いたかったのが本音ですけど。

    ふたごの湯入り口を携帯で撮った

     中は立派です・・・まあ、スーパー銭湯みたいな感じですかね・・・ほら、最近貧乏臭い公衆の共同浴場なんかに馴染んでいるものですから、この程度でビビってしまうんでありますよ。
    システムは女川と似た様な感じで・・・ああ、そうかぁ、女川は河南町の温泉の繁盛に触発されて掘ったのかぁ?なぁーんて勝手に納得。
    下足札とロッカーキーを交換する辺りもそっくりですし、タオルのレンタルも、面に設置されている足湯も・・・まあ、最近の大型公衆浴場は全部似てますけれどもね。
    中の通路を隠し撮り風にして撮った

     脱衣場のロッカーは、数えていないですけれども、たぶん、300は有りますね、たぶん?
    どこのロッカー見ても思うんですが、一番下の段って使っているの見た事無いんで、最初から設置しないで台かなんか置いたら安く仕上がると思うんですが、ダメなんですかね?
    で、100円入れるけれども戻って来る式のロッカーで着替えて風呂場へ・・・。
    風呂全体のスペースは申し分無し・・・サウナ室も大きくて、水風呂もでかい。
    温泉の湯船は、大と中と言った感じで二つ在りまして、大はゆったりなら12〜15人・・・詰めて入れば22〜25人?きついか?
    で、中でも、ゆったりで10人、詰めて入って14〜15人・・・まあ、主観の違いが在りますのでね、そこはナニです、はい。
    洗い場も、シャワー付きで隣とガラスで仕切られていて飛び散って迷惑、と言う事も無く快適であります・・・イスの型が妙にケツにはまる感じで、なんとなく違和感を覚えたのでありますが・・・ケツの形状の個人差でありましょうか?
    シャンプーも石鹸もチャーンと有りまして、これで500円はやっぱし、お上の設置だけあるもんだなぁ、と。
    風呂場には、サウナや外のデッキチェアーにひっくり返っている人、洗い場にいる人を含めて30人以上はいたと思うのでありますが、窮屈な感じはしませんでした。
    で、入り口で感じた、ちょっとよそよそしい、町場的感覚は中にも有りまして、若いカップルなんかも来ていたり、赤ん坊を釣れた家族なんかもいたりして、ジジ・ババばかりが蔓延っている普通の温泉とは一線画しているようでありました。
    もの凄く拾い休憩所は畳み敷きで、お湯も貰えるし、食堂は安くて広いし・・・こりゃぁ一日遊べるわ、で、人気なのだと思います。
    湯上がりには是非お試し頂きたいのが、百円の瓶入りコーヒー牛乳です。
    とぉーっても冷えていて、アレを腰に手を当ててゴクゴクと飲み干すと、少しオデコがキーンとして、気持ち良いです。
    金華サイダーも売ってました・・・なんだか土産物はとってもインチキ臭い程豊富でありました。

     さて、泉質は・・・大きい湯船はややぬるめで、塩味・無臭・茶色の濁りで、じとーっと重みのあるお湯でした。
    湯に浸かると、足先からジーンと来るタイプではなく、くるぶしからふくらはぎにかけて、じわーっと滲みる感じのするお湯でありました。
    そして、中くらいの湯船がちょっと驚きであります。
    色の見た目が一緒で、どうせ同じだろうと思って入ったのですが、これがナンとも、カントもでありまして、そう言う訳です・・・?
    いや、やや熱め、と言っても大きい方よりは温度が高いと言う事で、たいして熱い湯ではありませんが、違いは温度ばかりではなく、入った感触もかなり違います。
    まず、湯に入りますと、足先、親指辺りからジーンと来まして、すっかり浸ると、肩のあたりにもジワーっとお湯の重みを感じまして、しっかりとした、硬めのお湯でありました・・・舐めてみると味その他は一緒なのですが・・・。

     と、言う事で、どーせ街場のスーパー銭湯と一緒で、チョロッと出た鉱泉を湧かして、温泉ですよぉーと言っているんだろうな、と思って入りましたが、いやいや、なかなかどうして、しっかりとした正真正銘の濃い温泉でありまして、おっさん的には満足でありました。

    無料の足湯を携帯で撮った



     ふたごの湯・・・うんちく

     源泉   ?度  薄茶色 はっきり塩味 無臭。
     泉質   塩化物泉 ナトリウム・カルシウム・鉄
     効能   切り傷・皮膚病・やけど・神経痛・疣痔・・・など。
     飲用   不可。
     入湯料  500円(日・祝700円)  駐車場あり  シャンプー・石けん 有り 手ぶら可 


       以上・・・おそまつでした・・・偏見と独断で書いてますから、まあ、インチキ臭いです・・・。


       この話 完


    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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