ちょこっと行って来る山登り


    No.13 泉が岳(1172メートル)



       2009年発登りだよ、と。

       泉が岳に行ってみました。
    年末からけっこう雪が降っているので、それなりに積もっているんだろうなと思っていた訳ですが、まず、見事な積雪でありました。
    表コースと呼ばれる、西側から登ったもんで、場所によっては吹きだまりがあり、スボ足ではまると胸まで埋まってビックリする訳です。
    全体的には70〜100センチ程度の積雪と、まずまず、泉が岳としてはなかなかの量であるなと思う訳であります。

     山に行くんだと言うのに、家を出たのが10時4分でありまして、登山口到着が10時30分で、出発が10時40分と・・・かなりなめた時間で有ります。
    しかし、駐車場に着くと身支度をしている人が二人も居りまして、まあ、この時間でも許容範囲なのであるな、と安心した次第であります。
    本日の出で立ちは、毛糸の靴下にユニクロの温かい股引、ジャージのスボン、ユニクロの温かいTシャツ長袖と半袖の重ね着。
    蒸れないと言ってビショビショになる合羽のズボンにスパッツ、靴は、コロンビアの防水防寒靴、でありました。
    おお、フォーマックで490円のシンサレート入り手袋に、福袋に入っていたナイキの毛糸の帽子も被っておりました。

     ワカンにするか、スノーシューにするか悩んだんでありますが、せっかく買ったスノーシュー・デナリを試さないともったいないな、と言う事で、駐車場からすでに装着して出発、と。
    いや、これがなんともかんとも歩き難くて、絶対にワカンの方が強いな、と痛切に感じるのであります。
    粉雪で崩れやすい急斜面では、キックステップでつま先を打ち込む事が出来ないので踏ん張ろうとすると足元から崩れて登れないのであります。
    しかも、トレースが有る所では、ラッセルされた踏み後の幅が狭く、スノーシューで歩こうとすると自分の足を踏まないように、とても大きな歩幅で行く必要が有って苦労する訳であります。
    だいぶ我慢して履いて行ったのですが、まるで筋トレかスクワットでもしているように腿の筋肉に負担がかかるのでとうとう脱いでしまいました。
    で、胎内くぐりの辺りで脱いだスノーシューを、ドウダン林の平らな所で再度履き直して登った訳であります。
    ドウダン林を過ぎると粉雪が深くて、場所によっては胸まで埋まるので、ズボ足では大変なので履いた訳であります。
    と、言う事で、スノーシューは面倒がらずに豆に履いたり脱いだりするのが良いのだな、と本日学習した次第であります・・・でも面倒くさいのは否めませぬよ。

     さて、標高を上げて行くと粉雪はいよいよ軽くなって、スノーシューでも30センチ以上も埋まる場面も有るのですが、私の前後に独りづつ、ズボ足が居りまして、これは正に難行苦行の様相でありました。
    まあ、あれですね、こう言うのが好きなんだベネぇ、と感心する事しきりでありました。
    本日は気温が程良く−2度程度で風がほとんど無く、曇り空からパラパラと小雪が落ちて来る程度で、まずまずの山日和と言える訳です。
    そして、正月休みの最後、日曜日でありますから登山者も多い訳です。
    登って行く時に下りですれ違った人が3人、登りで行き会った人が2人、頂上で休んでい人が2人と、都合7人に出会った訳であります。
    手軽に登れる泉が岳とは言うけれど、なんと言っても雪山ですからねぇ・・・凄いもんであります。
    で、ご夫婦で登っていた2人は、頂上で、ニンニクと野菜のたっぷり入ったミソラーメンを作っておりまして、風に乗ってあまりにも良い匂いがするもんで、思わず覗きに行った次第であります。
    お二人が言うには、遠足なんだから、最後はこれにおにぎり入れて雑炊にするのよぉー、と。・・・なんとも楽しそうでありました。

     頂上到着は12時30分でありました。
    記念写真を撮り、お茶を飲んで、おにぎりを一個齧ってさっさと下山であります。
    登りは汗をかくので薄着で、Tシャツの重ね着で来た訳でありますが、下山は転んで雪まみれになる予定でありますから、フリースと合羽を着込むのであります。

     
    知らないおっさんに撮ってもらいました

     頂上には10分も居たんでしょうか?おにぎり一個を食べただけで、後はポケットに入っている飴なんかを舐めながら下る訳であります。
    何だかんだで、一時間半有れば降りられますから、駐車場でお湯を沸かしてラーメン喰った方が美味いんであります。
    さて、下りはスノーシューの天下でありますね・・・もっとも、余りに急斜面だと歯が立ちませんけれども。
    適度な斜面の場合、トレースの無いまっさらな所を選んで下ると、スノーシューが滑って、一歩で二歩分進むんであります。
    そして、かなり急だけれども、ブッシュも岩も出で居ない所では、ケツを着いて滑り降りるんであります・・・シリ滑り。
    これがまた快適で、この月来る時には絶対にビニールシート持って来ようと決めました。
    そんなもんですから、下りは楽しいし、楽チンだし、で、あっという間に居りて来たんでありますが、夏場に手足を総動員して登る急斜面に出ますと、スノーシューが邪魔を通り越して危険になりました。
    で、ここでスノーシューを脱いで、背中にくくり付けた訳であります。
    程なくして薬師の水の看板に出まして、一息で駐車場へと。
    到着は2時丁度でありました。

     
    積雪とトレースの感じが分りますかねぇ?

     さて、身支度を解いて、お湯など湧かしてラーメン喰って、コーヒーなども飲んで雪山の風景を堪能した訳であります。
    で、本日は日曜日だもんで、泉が岳温泉に入れるな、木曜定休でいつもダメだったけれども、本日は多少混んでいようとも入っちまうぞ、と意気込んで行った訳であります。
    すると、なんとなく怪しげな雰囲気が漂ってまして、張り紙を読みに玄関に行くと「10月1日より休業させて頂いております」ですと・・・潰れたのかい?
    んじゃぁしょーがねぇ、またいつもの明日の湯だなぁ・・・混んでんベナぁ、と。
    まあ、元々狭いんですが、見事なほどに混んでおりまして、ちょっと殺伐としておりました・・・それ程でも無いか?

    明日の湯から見える泉が岳であります・・・白いのはスキー場です。

     混んでようが、窮屈だろうが、山を下ったら温泉なんでありますよ。
    じわーっと滲みるお湯の温かさが、疲れた筋肉をビローンと伸ばしてくれる訳であります。
    2009年初登りの泉が岳でありました・・・ちゃんちゃん。  


     この話 完


    まあ、適当に書いてますんで、間違いが有っても見逃してやって下さい・・・


    ご意見ご感想は 承っておりませんが・・・


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