ちょこっと行って来る山登り


    No.17 泉が岳 (1172メートル)



       Eー天気でした

         そんなに山登りが好きなのか・・・? うーん、そう言われると困っちまいますが、まっ、好きなんでしょうねぇ。
    しかし、木曜日には蔵王の刈田岳に登って来た訳でして、ホントの理由は、他にやる事ないもんで、でありましょうか?。

     泉が岳は裏庭みたいなもんですから、朝飯喰ってのんびり出掛けて丁度良い時間であります。
    そんな訳で、家を出たのが9時過ぎでありまして、身支度を整え、泉が岳表コースの駐車場を出発したのは9時50分でありました。
    前回、スノーシューで登って散々な目にあいましたから、今回はアレは止めましょうと言う事で、足元はワカンであります。

     さて、薬師の水の立て札を過ぎた辺りで、先行者のものと思われるアイゼンの踏み跡を発見しましたが、泉が岳で出っ歯は要らないでしょう、なぁーんて思ってみておりました。
    がぁ、しかし、植林の杉林を過ぎると雪面は堅く締まって、ワカンの爪では頼りない程なのであります。
    いやぁ、スノーシューは懲りていましたけれども、まさかアイゼンが必要だとは思っても見ませんで、お見それしました、泉が岳・表コースであります。
    しかも、まさか出っ歯(前歯付き)の本格的なアイゼンなんて夢にも思っていませんでしたからホントーに吃驚です。
    それでも、登りならワカンでも、あるいはズボ足でも何とかなると思うんでありますが、案の定、下りではワカンの爪が役に立たずに難儀しました。
    特に、胎内くぐりまでの急斜面の登りではアイゼンが有効だな、持って来なかった私は、泉が岳を舐めていたな、と反省であります。

    春山のような雰囲気です・・・でも、意外と気温は低いんですけど

     数日前、蔵王の刈田岳に登って来た訳ですが、あっちは標高1750mある奥羽山脈の背骨の一部な訳で、山が大きいんでありますね。
    気象条件は刈田だけの方が厳しくて、風雪時ならば登るのは厳しいかも知れませんが、通常は泉が岳の表コースの方が登り応えが有ると私は思うんであります。
    特に、胎内くぐりまでの急登は、僅か1170mの標高で、本気で登ったら1時間とチョットで登れる山としては中々見事だと思うんであります。
    と、まあ、しかし、やっぱりそこは泉ケ岳な訳でありまして、急登がずーっと続く訳でもなく、コースがややこしい訳でもなく、はっきり言って簡単に登れてしまうんでありますが。

    仙台市内中心部のビル群が見えました。

     ここしばらくまとまった雪は降っていない様子で、木々の枝に付いた雪は無く、前回登ったときの方が雪は多かったかもしれないと思う程でありました。
    おそらく、数日前の雨のときも、標高1000m以下では平地と一緒で雨だったろうと思います。
    それで雪は締まってアイゼンが欲しくなる雪面だったのだろうと思うのであります。
    そんな訳で、1000mから上ではワカンが活躍出来たのでありますが、どっちか一つと言われたら、やっぱり本日はアイゼンだったろうと。

    太平洋と奥松島から金華山まで見えていました。

     何だかんだ言いましても、泉ヶ岳は小さい山でありますから、のんびり登っても1時間半あれば登れてしまう訳です。
    11時20分に頂上到着でありましたが、いつもの事ながら、賑やかです。
    総勢で10名は居たであろうと思うんでありますが、登って来るのはスキー場方面からが多いようであります。
    滑降コース方向の斜面からは面白山方面と大東岳、そして蔵王連峰の大パノラマが見事でありました。
    西からの風が強くなって来たので合羽を羽織り風の当たらない所で一休みしようと思ったんでありますが、ここぞと思う所は先客有りで、流石に泉ヶ岳であります。
    んじゃぁ、風よけも兼ねて少し北泉方向へと歩いてみました。

    面白山〜大東岳〜蔵王連峰の眺めです。

     頂上を示す柱の前で挨拶した2名の方に「北泉へ行くのですか?」と問われましたが、向こうに雪雲が湧き始めていたので「いいえ、天気が心配なので行きません」と、言うと「いやいや、大丈夫でしょう」と言っていました。
    まっ、どの程度を大丈夫と言うのかは人それぞれですけれども、臆病な私は、たぶん三叉路から先踏み跡も無いだろうから2時間での往復は無理と読んで止めであります。
    そこから少し下り気味に行くとスプリングバレースキー場から登って来たと思われるスキーの跡を発見であります。
    しかし、泉ヶ岳を北泉方向へ下る斜面はいつも強風で雪が付かない様子で、岩が露出しております。
    スキーの人は脱いで担いで行ったようで、スキー靴のズボ足が残っていました。
    私はもう少し下って風の当たらない所で小休止をし、船形山をバックに記念写真を撮って戻りに入りました。

     
    私の後方は船形連峰です。

     さて、飴を一個口に入れ、お茶を一杯飲んで下山であります。
    この時、ザックを背中から降ろす時にお茶のポットが転げ落ちたんであります・・・木に引っ掛かって止まったから助かりましたが。
    今まで使っていたコールマンのディパックはタウン用で容量も小さいので、一回り大きめの本格山用を買い求めた訳であります。
    しかし、ネットの通販で能書きと写真を見て買ったんでありますが、あまり使い勝手は良く無いのであります。
    サイドのメッシュポケットから物が滑り落ちるなんて言うのは、作り手側が使用する状況を考えていないと言う事の証しであります。
    背中が蒸れないとか、素材がどうのとかの能書きが書かれておりましたが、荷物がほろける(仙台弁で落とす)様なザックはインチキもんであります。

     さて、下りは思った通り、ワカンの爪程度では滑り止めにはならずでありまして、ズルっと行く訳です。
    痛めた右膝を庇う為に慎重に下るんでありますが、それが却って良く無いのか、思わぬ所で尻餅などつく訳です。
    すると、急斜面でナイロンのズボンでありますから、これが面白いように滑る訳であります。
    しかし、雪の下は岩ですし、下った先にも岩が出て待ち構えている訳です。
    そんな所を景気良くシリセードで行くのは危険なので止めようとするんでありますが、傾斜が急なので止まらない訳です。
    ヤベェー・・・とか騒ぎながら、木に抱きついたり、足を岩にぶつけるようにしてブレーキを掛けたりと・・・泉ヶ岳でピッケルが欲しいとは思いもしませんでした。
    もっもと、膝がちゃんとしていてリズム良く下れればこんな事も無いのかも知れません・・・下りで独り抜かされまして、ちょっとショックでした。
    登りと下りが同じ時間と言うのは、なんとも、かんとも、でありますが、まっ、私としてはいつもの事です。
    薬師の水に出る頃には山頂に雲が掛かり、小雪もちらほら舞って来ましたので、やはり北泉に行かなくて良かったのかな、と。
    登り、下りとも1時間半で、丁度1時の到着で有りました。


     この話 完


    まあ、適当に書いてますんで、間違いが有っても見逃してやって下さい・・・


    ご意見ご感想は 承っておりませんが・・・


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