よたよたと、山登り
No.44
桑沼〜北泉〜大倉山〜氾濫原〜桑沼
09月20日
一周年記念登山であります。
昨年九月二十五日に、本日と同じコースを登ったのが、私の第二の山登り人生の始まりでありました。
本来なら24日の木曜日に、ぴったり一周年と行きたかった訳ですが、諸々と諸般の事情により、本日になった次第であります。
思い起こせば一年前、小さな胸をときめかせながら、恐る恐る桑沼から大倉尾根を登った訳であります。
あれから一年の間に、44回の山行を重ねた訳でありますが、それが多いのか、少ないのか、はたまた丁度良い塩梅なのか良く分かりませんけれども、遭難騒ぎなど起こして人様に迷惑をかける事も無く、とりあえず無事に登れた事で、まず、山の神様に感謝しに行って来た訳であります。
我が心の故郷、泉ケ岳・北泉ケ岳・坊主岳・遠景であります(芋沢より望む)
さて、一周年だから何か特別な登り方をするのかというと、登山というものは、そう言う事はあまり無い訳で、普通に歩くだけなんでありますが、それでも、昨年の事を思い出しながら、一歩一歩踏みしめる様に登って行ったのであります。
ええ、まあ、一歩一歩踏みしめるのもいつもの事でありまして、本日が特別と言う事でもない訳ですが、本日は特に踏みしめてみた訳であります。
で、本日特別に踏みしめた理由は、昨晩の深酒が残っておりまして、踏みしめざるを得なかった、と言う事情が有る訳です。
踏みしめると言えば、この木は四股踏んでるか、つま先立ちか?
そんな訳で、桑沼から大倉尾根と言うと、近頃毎月登っている訳で、馴染みな訳であります。
しかし、山道というのは面白いもんで、先月雨上がりにキノコだらけだったところが何も無くなっていたりするのであります。
が、しかし、本日はお日柄は良いのでありまして、晴れて気持ち良いのですが、紅葉などは全く問題外でありまして、一月早いぞ、と言う塩梅で有りました。
まあ、それでも大倉尾根や北泉ケ岳の頂上からは、各方面の黄金色の田圃など見え、間違いなく秋であるな、と感じる訳であります。
で、毎月歩いている訳ですが、出会う度にカメラを向けたり、話しかけてみたりする木が有るのですが、今回は時間も有るので、ゆっくりと腹を割って話し込み、そして写真を撮った、杉とブナの「愛人の木」をご紹介したいと思います。
いや、夫婦では無いそうで、花実の咲かない間柄と言う事で、やっぱり、道ならぬ恋の果てに、と言う事だと、ブナの方が申しておりました。
しかし、杉の方は、無口なんでアレですが、しかし、逃げられないのを良い事に、ブナが押さえ込んだのだ、と、申しておりました。
まあ、ブナの木や杉の木がそんな事を喋ると言うのを信じてくれる人は居ないだろうと思うので、私の創作という事で良い訳ですが、しかし、ここを通る度に話し掛けるのは事実であります。
皆様におかれましても、是非、現物を見て実感される事をおすすめ致します。
個人的に「抱き合いの木」と名付けております
歩き馴れた道というのは楽であります。
あと何分で何処へ出る、あと何メートルできつい登りは終わる、と、全部知っているので精神的にとても楽であります。
もっとも、大倉尾根に上がってしまえば、あとは北泉ケ岳への登りが一寸あるだけで、全体的に登りの少ないコースなんでありますが・・・。
そんな訳で、9時半駐車場出発で、ホイホイと歩いて北泉ケ岳が10時50分で、山頂で行き会った人と立ち話などして11時。
大倉山の東屋到着が11時50分で、そこで豪華な昼飯を食べて40分の休憩でありました。
昨年はゆで卵とおにぎりをここで食べたのですが、進化しましたね
そんな訳で、ゆっくりと昼飯を食べて、んじゃぁフルーツでも、と・・・あっ、梨を持ってくんの忘れた、と。
うひゃぁー・・・最大の楽しみだったのに、と、言う事で、さっさと行きますか・・・。
氾濫原まで下る道もこのところ、7・8・9と毎月歩いている訳で、馴染みです。
で、大倉沢を渡って「縄文の森遊歩道」へ出て、伏流水になって干上がった沢沿いを経て、大倉山の岩肌など見て種沢林道まで行く訳です。
この道はアレです、静かで良いです。
好天の日曜日にもかかわらず、歩いている人はほとんど居ない様子で、行き会ったのは二人連れ一組だけでありました。
私個人としては、ホントーはブナの木よりもアスナロが大好きなんであります。
アスナロの葉を少しちぎってニオイを嗅ぐのが大好きでして、ヒノキチオールが脳味噌に滲みる訳であります。
と、言う事で、大倉山回りはアスナロが多いので大好きです。
大倉山です・・・倉と名のつく山はだいたい岩山です
氾濫原から沢沿いには、大きな沢グルミの木が目立つんであります。
そして、その実も見られる訳でありますが、それは全部殻だけなんであります。
ナンでかなぁ?と考えてみたんでありますが、たぶん、落ちている殻は、リスが木の上で食べて落とした殻ではないのか、と思うんですが、如何でありますか?
殻しか見当たらない・・・とっても不思議です。
さて、大倉山の東屋からゆっくり歩いて1時50分に種沢林道に出ました。
そこから桑沼の駐車場まで林道をテクテク行く訳でありますが、本日はバイクやら車やらが頻繁に通り、流石に好天の日曜日でありました。
子熊ではないです・・・泉ケ岳野良猫です
そんな訳で、何時に無く賑やかな林道を歩いて行きますと、黒い小型の獣が先の方を歩いている訳です。
うーん、熊じゃないなぁ・・・痩せてるもんなぁ・・・なんだろなぁ?・・・ありゃぁ黒豹かぁ?
いや、泉ケ岳に黒豹は居ないんでありまして、近似の種としては、黒猫だろうなぁ、と、足早に距離を詰めて行くと笹薮に隠れたのであります。
で、薮に隠れたつもりの黒豹をじーっと見ると、やっぱし黒猫でありました。
誰かに置いて行かれたものか、飼い猫なら弱いから、このままだと夜にはフクロウかなんかに喰われちまうだろうな、なんて心配したんでありますが、連れて帰る訳にも行かないのでバイバイ、であります。
駐車場到着は2時10分でありました。
この話 完
場所や時間はかなり適当ですので、ご注意下さい・・・
ご意見ご感想は
承っておりませんが・・・
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