グッド・ウィル・ハンティング

監督 ガス・ヴァン・サント 脚本 ベン・アフレック&マット・デイモン 主演 マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス、ベン・アフレック、ミニー・ドライヴァー、ステラン・スカルスゲールド


reina(3月24日)
こんにちは。今日も本当に忙しいのに覗いてしまいました。。。
で、Good will hunting なんですけど、 
「お前は俺たちとは違う。……俺はいつもお前を仕事に誘いに行く時不安だ。どきどきする。お 前がいないんじゃないか、出ていってしまっているんじゃないかと思って。」っていうシーン。 これは字幕でこう出ていたのでしょうか?私の記憶では、「仕事を誘いに来るとき不安だ」では なくて、「いないといいなって思ってる」って言ってたと思うんですけど。ベンはそのとき、お まえは自分らと違うんだから早くそれに気がついてなにも言わずにいなくなってたら言いのにっ ていったはず。その前置きがあったから余計にウィルが本当にいなくなったときのベンの表情が よかったと思うのです。いないけど、これでよかったんだっていうの。不安だっていってる友達 から本当になにも言わずに消えたらなんか嫌な奴じゃありませんか?また、不安だなんていった らウィルが出ていきづらいから、彼が出ていきやすいように「いないといいって思ってる」って 言ってくれてるベンの思いやりが私はすごく気にいったんですけどね。だから私はウィルよりも ベンの役のほうが好き。。。
パンちゃん補記
あ、また英語も日本語も苦手なところを知られてしまったパンちゃんです。
字幕は……私が書いたようにはなっていません。こんなようなことを言ったなあ、という記憶しかない。
英語ももちろん正確には聞き取っていませんし……。
私の記憶でも、れいなさんの記憶の方が正しいと思う。確かに「いないといいなって思ってる」と言った。私は思い出せずに、適当に書いたのです。ごめんなさい。
私の感想を読んで勘違いされるといけないので、メールでいただいた文章ですが、この欄に転載させていただきました。
ななんぼ(★★★★★)(3月24日)
nananbo@din.or.jp
http://www.din.or.jp/~nananbo/
あまり期待せずに観に行ったせいか、予想外に泣いてしまいました。
ハッキリ言いますが、こういう精神的な話には弱いです。
変に起伏のない展開で、丁寧に登場人物の心理描写をしていたせいか、登場人物の感情がストレートに伝わってきた気がした。
主人公はもちろんだが、その親友の存在が光りましたね。
「お前が5年後もここにいたら、俺がぶっ殺してやる」と助言したシーンは印象的でした。そして「俺の一番の楽しみは、車から降りてお前を迎えに行く時の10秒なんだ。」というセリフは最高でした。
このせいで、ラストの迎えに行くシーンは感動的でした。親友のあの表情が何よりも印象的で、一番泣けてしまったシーンでもありました。
一番大切なものは何か判っていながら、それを行動に表す勇気がなかった青年が、最後の最後でその勇気を掴んで旅立った・・・という流れは、最近のドラマ映画にはなかった気がして逆に新鮮だった。
じゅんこ(3月22日)
junko003@eis.or.jp
http://www.eis.or.jp/muse/junko003/index.htm
グッド・ウィル・ハンティング追加
あと、もうひとつ私がこの映画で評価できるのは、監督のガス・ヴァン・サントが最後の最後まで、自分のエゴを出さずに脚本をこわさないようにていねいに大切に演出しているところ。テーマを声高に宣言することもなく最後まで貫いているというところかな。「君の気持ちがわかるよ、オリバー・ツウィストを読んだからね」というくだりがあったように、俺は何でも知っている、というエゴイスティックな態度をとらない。
それはそういう態度で演出することが映画のテーマからはずれる行為だと監督が理解しているからでしょう。
この映画を初めて見た時これはガス・ヴァン・サントらしくない、と思ったけど、実は『マイ・プライベート・アイダホ』や『ドラッグ・ストア・カウボーイ』に連なる作品だったのかな、と今になって思います。
監督が唯一手直しをしたところは、パんちゃんが泣いた友達のシーンところだったそうですよ。地味な演出に見えるけど、実は監督がいかに優秀かが分かるでしょ?若い人が書いた脚本を大人がその気持ちを大切に視覚化してくれた瞬間の感動っていうのかなあ。だから、今考えると「巧い」とは言い難い箇所もあるんだけど、そこを敢えて残したという点が評価できる。最近「巧い」ことがそんなにいいことなのか分からなくなってるのもあって、つい、巧くないけど、という部分で点が甘くなる傾向があるかも。巧いのってなんていうのか、既成品に見えるというか、モノマネでオリジナルな感じがないっていうか、完成品を得るまでの努力や葛藤が見えないというか。私は表面がデコボコしていて決して完璧じゃない方が好き。巧すぎて表面がツルツルしている映画は心にひっかかってきません。CGを使い捲った映像よりウィレスとグルミットの方に愛情を感じるのと一緒ね。
それにしてもガス・ヴァン・サントは偉いじゃないですか。だって賞とかになっても全然自分は積極的に前に出ていかないで主演と脚本の二人をたててるんだから。エンドクレジットで沢山のSpecial Thanksが出てくるんですけど、結構有名な映画人もいて、お金になるかどうかも分からなかった企画なのに、ずいぶん沢山の人の支援があったんだなあ、と。それも誰一人俺の力だと声高に言うこともなく。それだけでも大感動してしまった単純なワタシなのでした。(私がこんなに必死に防戦に出るのはこれがブラピとは何の関係もない映画だからかも/笑/このマジメさブラピ映画の時にも発揮したい…)
でもアカデミー賞脚本賞となると、『恋愛小説家』かな、やっぱし。
ハッ!私がこんなにこの映画に感情移入したのは、私が天才だからかしら…?(<ウソ)
きりこ(★★★★)(3月22日)
yt0408@alpha-net.or.jp
こんにちは、パンちゃん。きりこです。
「グッド・ウィル・ハンティング」の採点を送ります。
実をいうと、これが、すばらしい映画なのか、それとも泣かせるだけの映画なのか、よくわからない。
そもそも、「すばらしい映画」というのがどういうものなのかは、私にはわからないけれど、ただ、それにはひとの人生に触れる何かがある、と思います。それは、映画だけでなく、文学・音楽などすべてのものに言えることだ、というのが私の考えです。
…という観点からいくと、これは私にとってとてもいい映画です。
友人も、パンちゃんが書いているとおり、とても良かった。セラピストも良かった。
でも、私がいいと思ったのは恋人がウィルに「あなたのの痛みをわかりたい」というようなことを言って、泣くところ。それでもウィルは、彼女を愛していない、といって去ってしまうところ。しかし結局、彼は彼女のところに旅立っていく。
人は、他人の痛みを完全に「理解する」ことなどできないと思います。それでも、愛している人の痛みを「わかりたい」と思い、半ばあきらめかけながらも、自分の痛みを「わかってほしい」と思う。
この場面で、彼女がとてもかわいく思えました。
(「スリ−パ−ズ」でみた時は「?」と思ったのだけれど、この映画での彼女は本当にかわいかった!)
そんなわけで、このシ−ンにとても感動したので★4つ!
ミニ−は美人だ。
パンちゃん(★★★★)(3月21日)
人を愛するということは、その愛によって自分がどうなってもいい、と覚悟すること--自分が変化してゆくである。このテーマはきちんと伝わってくる。
しかし、その愛の問題を、孤独な天才的頭脳を持ったな青年を通して描いたところに、この映画の限界があると思う。(ごく普通の青年が主人公だったら、もっとすばらしい映画になったと思う。)
孤児院で育ち、養父に虐待され、愛を知らずに育った青年。人間を信じることができないから、自分自身をも信じることができない。(愛のために、自分がどんなふうに変化していっても自分であるという確信が持てない。)
そのかたくなな心を開く手助けをするのが、妻をガンで亡くし、心に悲しみを秘めた大学講師……。
設定が、どうも少女マンガっぽい。先が見えているというか、定石どおりというべきか。映画作品に「新人賞」というものがあるなら、「新人賞」っぽい作品である。おさなっぽい。
それでも★4個なのは、実は、最後が気にいったからだ。
カリフォルニアへ女を訪ねて旅立つシーンではなく、主人公の友人が、仕事へ一緒に行くために、主人公の家を訪ねるシーン。
「お前は俺たちとは違う人間だ。いつかここから出て行かなければならない。仕事に行くためにお前の家へ行く時、俺はいつもどきどきする。不安になる。お前は出ていってしまっていて、いないんじゃないかと思って……。」
そのことばどおり、最後の瞬間、主人公は出ていってしまっている。家はからっぽ。伝言も何もない。(主人公の心を開く手助けをした大学講師には伝言を残したが……。)
友人は主人公がほんとうに出ていってしまったことを知り、少し悲しく、しかし、これが一番いいんだと安心したように笑顔になる。ここは思わず涙がこぼれる美しいシーンだった。
主人公の青年は、誰に対してもこころを固く閉ざしていた。彼に「お前は俺たちとは違う人間だ」と語った友に対してさえも。けれども、その固く心をとざした主人公を、そんなふうにずっと愛していた人間がいた。主人公は気づいていなかったけれど、一人の人間が存在する時、そこにはそうした愛がかならずある。そのことを実にさりげなく、しかし、深く描ききっている。
このシーンがなければ、この映画は、とても傲慢な映画になってしまったと思う。
恋人役のミニー・ドライヴァーもよかった。愛の微妙なゆらぎが表情に出ていた。人を愛することの喜びと苦しみと悲しみが、一つ一つ表情になっていた。見ているとだんだん美人になってくる。顔の表情ではなく、こころの表情が見えてくる。美人になる、とはそうしたことを言う。
もう少し長めの感想はこちらにあります。
ひろみーぬ(3月21日)
sasukesuzuki@ma2.justnet.ne.jp
アカデミー脚本賞を取るのではないかとの呼び声高いけど、やはり要所要所の台詞はすごく効いてましたね。果たしてそうなるのかな〜?
今、はやりのACな奴が人間味溢れるセラピストとの出会いで心を開いてゆくお話っていえば、それだけのことですけどね。
敢えて、その心の傷については多くを語っていないし、セラピストのショーンの夫婦関係も突っ込まずに描かれてるのね。
つまり、マットくんの家庭も両親は離婚してはいるけど不遇な少年時代を送ったわけではないわけだ。
だから、AC作家(失礼)柳美里氏の作品のようにせっぱ詰まった様子が生なましく迫っては来ないのが救いなのかな。
「君は悪くない」とリフレインして抱き合う場面にはぐっと来たけど、痛みから開放された喜びには上手く同調できなかった。
それに文部省推薦もののヒューマンドラマかと思って、小学6年生を大勢引率して行ってしまった私は、台詞に下ネタが多すぎて後で子等にその意味を質問されないことを祈ってしまいました。
「タイタニック」の方がやっぱり小学生には適していたようです。
なにやら生きるヒントみたいなものを感じてくれたら嬉しいですけど。
前評判高しでちょっと期待し過ぎちゃた私には、ただ良い作品ってだけで感動の★はつけられない。
reina(2月27日)
reina@osula.com
Good Will Hunting-追
これはharuhikoさん宛みたいになってしまいますが。。。
Minnie Driverが美人だっていう男の人結構いるんですよ!この間も友達のパーティーで女同士で、ミニーって不思議な顔だよね!って話してたら、男同士ではきれいだのかわいいのって盛り上がってました。
いやー不思議。あとね、Unabomberを知らない教授がいても不思議じゃないと思うんです。
特にMITみたいな学校だったらね。うちの学校(UCLA)の教授でも知らない人がいてもおかしくないもの。
特に物理、数学、天文学系は変な教授多いですから。。。
じゅんこ(★★★★★)(2月25日)
junko003@eis.or.jp
http://www.eis.or.jp/muse/junko003/index.htm
…あれ、けっこう、冷静な評価が多いんですね…(笑)
なんだか、見てから時間が経ってしまったので、そう言われてみると…という気になってしまいます。私はドメスティックな日本人なので、細かいニュアンスまでは掴めないし。でも初めて見た時は本当においおい泣いたので、やっぱり超オススメということにしておきます。
脚本賞っていえば先日のWriters Guild Awardsの舞台裏ってゆーか『LAコンフィデンシャル』組が『タイタニック』を沈めてやる、みたいなことを言っていて(キャメロンも結構受けてたってましたが)ひゃー怖〜いと思ってしまいました。このとき脚本賞をとったのは『As Good As It Gets(恋愛小説家)』でしたね。こちらも楽しみです。
そうだ、「ユナ・ボマー」のセリフ、私はうひゃひゃって単純に笑ってましたが、MITの教授が知らないのはたしかに変ですよね。(しかもウィルに軍だかCIA関係の就職先を紹介するような人なのに)でも日本公開時の字幕では単に「爆弾魔」としか訳してなかったので、みんなシーンとしてました。
Haruhiko(2月24日)
ishii@binah.cc.brandeis.edu
心に傷を負った天才がカウンセラーとの交流を通じて成長するというストーリーは特別オリジナルだとは思わないし、ものすごく感動したという程ではありません。でも登場人物達の語るちょっとした台詞やエピソードが気に入りました。そうしたディテールの積み重ねのおかげで、この映画がメロドラマにならずに奥行きのあるものになっていると思います。
とりわけ素晴しいのがカウンセラー役のロビン・ウィリアムスです。彼が主人公以上に複雑な人物をリアルに、少しも過剰なところもなく演じているのでストーリーが説得力を持ちます。
主人公、ウィル・ハンティング役のマット・デイモン、そのダチのベン・アフレック、ウィルの才能を見い出すMIT教授役のステラン・スカースガードもいいです。
ただ主人公の恋人役のミニー・ドライヴァーはややミスキャストの気がします。彼女は演技はうまいし、知性も感じられますけど、この役はもう少し美人じゃないと不自然だと思います。そりゃ、人間外見より中身が大切だし、彼女とマット・デイモンは実生活でも恋に落ちたそうですから、リアリティがないとは言えないでしょうけど、この状況設定だったら。
マット・デイモンとベン・アフレックが脚本を書いているわけですが、若い二人がいろいろ考えて書いたという感じが伝わってきます。突っ込みたくなる点も多少ありますが。インドの数学者ラマヌジャンのエピソードはうまいですが、本当の数学者ならラマヌジャンをここまで無条件に評価しないでしょう。またMITの教授がユナボマーを知らないことはないと思います。
ボストン近郊に住んでいる僕としてはボストンの風景やボストン訛が嬉しかったです。ロビン・ウィリアムスの語るレッドソックスに関するエピソードなども、いかにもボストン出身のマット・デイモンとベン・アフレックならではでしょう。
ゴールデングローブ賞の脚本賞やアカデミー賞の9部門ノミネートなどはやや過大評価だと思いますが、秀作だと思います。
Reina(2月24日)
reina@osula.com
この映画、思ったよりずっと良かったです。Matt Damon & Bem Afleckの脚本も面白かったし、アカデミー賞取るんじゃないでしょうか(脚本で)。
でも、きっとこれは自分たちのことを書いているんだろ〜な〜と思いました。だって、彼等はボストン出身でしょ。
良い大学行ったって、ただ他の人の書いたこと、やったことを暗記してるだけの人間じゃしょうがないみたいなこと言ってるじゃないですか。
きっとそう思って大学中退したんだろうなって思いました。マットはハーバード中退だけど、ベンはどこでしたっけ?
ウェストコーストの大学だったことは覚えてるんですけど。。。とにかく、男同士の友情が良かったです。
ベンの演じる友達がマットに「おまえは俺達とは違うんだ!」って言うところがよかったな。悲しかったけど。どんなに頭が良くっても、環境によって教育を得ることができない人達がアメリカにはたくさんいるなだな〜って考えさせられました。
ひさこ(☆☆☆☆)(2月23日)
ホントは、あまり期待していませんでしたが、なんだかすっごい良かったです。ロビン・ウイリアムスとマッド・デイモンの心の通じあった瞬間の演技に、会場の女の子達のすすり泣いておりました。
なかなかの、シナリオの出来具合に「ハーバードを出たからかな?」と思ったのは、私だけでしょうか?(偏見?)
なんだか、「愛だよね〜。」と言いたくなる映画です。
「ブラス!」の次に愛を感じる映画でした。(今のところですが・・・)
上記の事を考えて、星4つです。☆☆☆☆。


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