道楽者の成り行き
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4.ROTER OKTOBERに捧げる






 2003年10月30日

ベルリン 雨

10時半に宿を出発。といっても寒いので、どうしようかと思いつつ、ブルックナーの交響曲第9番の1〜3楽章の楽譜でも買って、アーノンクールの演奏と比較しようと思い、犬のいる例の楽譜店に向かう。ブルックナーは売り切れていたが、フォン・アイネムのオペラ「ダントンの死」の総譜(ユニヴァーサル)があったので購入。カードを使おうと思ったら、先日支払いを拒絶した日本の信販会社のカードが使えないので、少し慌てる。別の会社にして無事終了。

カードの支払い問題が生じたのかと思って、ネット・カフェに行き、周囲を注意しつつHPから調べてみたが、そこからでは詳細不明であった。ロンドンに帰って調べないと、と思いつつ腹が減ったので、昼食に向かう。


昼食は、これまた10年前に行った切りの「インビス宇田川」という店。まだあるかなと思ったら、あった。特段上手くはないし、安いわけでもないのだが生き残っていた。餃子とラーメンを食べる。当日の朝日新聞があったので開いてみると、サヴァリッシュが病気で来日できず、ティーレマンがVPOを振るという告知があった。先月ポリーニとベルリンで共演していたはずであるが、このところの冷え込みが祟ったのであろうか。街中でも咳き込む人が非常に多い。

続いて、ポツダム広場に行く。本日のBPOのコンサート・チケットを入手。
事前にチケットを購入しようと思ったら、売り出しと同時に売り切れ。結局当日券狙いで午後3時の窓口オープンを待っていたら、売るという人が現れたので、正価である56ユーロを値切りもせずに購入。前に並んでいたおじさんに半値と言いなさいと言われたが、何故かN響のチケットの値段と比較して破格に安いと感じてしまったのに加え、交渉コスト、買い損なうコスト、30分近く立っていてもう疲れてしまったことなどもあり、席もそんなに悪くないからと即購入。Bブロックの右6列目2番、若干雨宿り席だが、終わってみると特段問題はなかった(視界良好、ただし独奏者はラトルの影に隠れてしまうのと、真ん中ではないので弦チェレ・田園<対抗配置>では、左右の掛け合いなんかはあまり楽しめなかった)。

そこからベルリン・フィルハーモニー・ホールの前にある文化フォーラムへ。ベルリン中の美術館にある18世紀くらいまでの絵画を一堂に集めた美術館である(1998年オープン)。ブリューゲルの「ネーデルラントの諺」やフェルメールの「首飾りをする女」をはじめとしてホルバイン、クラナッハ、デューラーのあの絵もこの絵もあるという美術館である(詰まらない絵も多い)。2時間ほどそこで費やしたら足が棒のようになってしまった。

再びポツダム広場に戻り、ビールとドイツ料理で腹ごなしの上、フィルハーモニー・ホールへ

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