2月24日(水曜日)
イーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』(宇野利泰訳 創元推理文庫)___「推理小説ベスト10」とかいうもので、ちょくちょくお見かけする題名ではあったが、このたび読んでみる気になったのは、ボルヘスが、「個人図書館」シリーズ100冊のひとつにあげていたからである。これは、彼の存命中、アルゼンチンのさる出版社がキオスクに置くためのシリーズの選択を依頼していたもので、彼の死によって中断されたものであるが、リストはすでに作成されていた。その中には、ギボン『ローマ帝国衰亡史』や、わが『伊勢物語』などもある。
キオスク用とはいえ、「ボルヘス個人図書館」と銘打たれているからには、彼のベスト100と見てもいいだろう。この中には、当然ながら、あの文豪もこの文豪も見当たらず、たとえば、フロベールなどは、『ボヴァリー夫人』ではなく、『聖アントワーヌの誘惑』などが入っていて、ボルヘスらしい、ただではすまさぬシリーズとなっている。
推理小説の中では、映えある栄誉を得た、本書である。
……やはり、文学ですね。トリックとかはどうでもいいとは言わないけど、この小説のいちばん重要な点は文体です。文体が文学になっているんです。ということは、精緻な論理力というか。
原題は"The Red Redmaynes"と、韻を踏むようになっているから、英文で読めばさらにおもしろい作品なのだろう。
探偵が二人登場し、その「関係」が、この小説にドラマティックなものを添えている。
うーーーん……これ以上、何を言えというのだ?
*
どーでもいいんですけど、ひょっとしてこのサイト、あなたしか見てないんじゃないですか>三輪さん(♂)(いきなり実名指名しますが(笑))。
2月25日(木曜日)
ああいうふう↑に書いたら、早くも「実はROMってるよ」と、Sさんがメールをくださいました。実を言えば、このサイトの「訪問者」には、常連の中年男トリオがいることはわかってます。三輪さんと、SさんとMさんです。
これらの方々には、私も言いたい放題言いました。でも、やっぱり「おとなの男」、そんなことで、「もう来るもんか」とはならないんですね。
まあ、しいて言えば私も、そういう「知的な」(と一応言っときますが(笑))中年男の鑑賞にも堪える基準でもってこのサイトを維持していこうとは思ってます。
だからって女性を締め出すというわけではないんですが、たまにもらう女性からのメールは、前にも言ったと思うんですが、橋本センセイのお言葉にあった、
「女はいきなりプライベートだから」
というのが当たってると思うんですよ。つい最近も「若い(と思うけど)お母さま」である女性からメールをもらいましたが、前にも似たような方がいらっしゃった、というか、こういう人、意外と多いんですが、教養あるらしい人なんですよ、一応。
今回の場合だと、「ジョイスの『フィネガンズウェイク』」というコトバが印象的でした。そういう本を、育児の合間に読むらしい「主婦」というのは、まー、あたしの知ってる主婦のなかには、残念ながらいません(笑)。
こういうのを、短いメールのなかに織り込むというのは、うがった見方をすれば、「あたしはほんとうは、それを読むほど教養ある女なんだけど、いまは育児を余儀なくされてる」という意味が込められていると思うんです。
それで、私はメールの返事で、どこから来られたか、とかそういうWebに関することを二三質問しました。そうしたら、それには答えず、また「ジョイスのフィネガンズ……」を繰り返してました。
このテの人は、自分のような才能ある女がこんな主婦みたいなことをやってるのは、ほんとうの姿じゃない、と思ってるのかもしれないけど、人にメールを書きながら、自分のことでアタマがいっぱいなんですわ。
だいたい、私は、今のとこ、ジョイスをそれほど評価してないし、『フィネガンズ……』にいたっては、読んでさえいません。だいたい、あんた、
riverrun, past Eve and Adam's from swerve of shore to bend of bay, brings
us by a commodius vicus of recirculation back to Howth Castle and Environs.
なんて始まる小説のイミわかります? 東大学長サマの蓮見の重彦は、褒めてたかもしれないけど、あたしゃ、柳瀬尚紀(←こう書いたっけ?)の訳だって全然買ってないんだから(一応買ってはありますよ(笑))。
だいたいこんなもん、訳せるわけがない。訳したら、そこで終ってしまうようなもんなんである。
というわけで、メールに繰り返される「ジョイスのフィネガンズ」が、どーゆーイミを持つのか、よくわかりません。
で、今の私の心を占めているボルヘスも、ジョイスなんかには、ぜーんぜん言及してないんです。
だから、何が言いたいのか。ここは、そういう女の来るとこじゃない(笑)。
……なんて、書くと、三輪さんのメールにもあった、
「常連になりかけても、メールや日記でドヤされて、おそれをなして来なくなってしまうのかな」
ということになるでんしょうか? 今ではそれでよい、と思ってますが(笑)。それにしても、あなたのサイトで、うちのサイトのリンク紹介に、
「恐いとこです」って書いてあるけど、ホントですね(笑)。
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けふは、橋本ついでに、センセイのお言葉より、アフォリズムに追加しておきませう。
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いやー……「飛んで火にいる夏の虫」ですねー(笑)。
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「ね、ね、同じ女だからわかるでしょ?」的態度に関しては、私は「全然わからん」のだ。
2月26日(金曜日)
↑昨日の方は、パソコンを買って数日の「初心者」の方でした。どうも、みんな同じだけの年数はやってるように思いがちなんだけど、そういう人も多いんですよね。そうしたら、受け答えもなんとなく、ボーッとしたようになりますよね、で、私はイヤミな女でした(反省)。
『フィネガンズウェイク』もああして書き出してみたら、なんかおもしろそうでした。これは、よくは知らないけど、フィネガンていう巨人が倒される話なんでしょ? だから、『フィネガンのお通夜』という題の方がわかりやすいのでは?
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本日の映画__ドリュー・バリモアの『ウェディング・シンガー』……よくある少女マンガストーリー。まあ、それなりにおもしろいけど、映像に品がない。最初と最後に出たブシェーミだけが、映像を引き締めていた。
それより気になったのは、三個の予告編、1、デ・パルマ『スネーク・アイズ』、2、ケビン・スペイシー+サミュエル・L・ジャクソンの、(題名は忘れた、漢字で三文字、ニゴシエーターのようなイミだったような……)何とかって映画、3、(ひさびさ)フランケンハイマーのデ・ニーロとジャン・レノが出る、やはり題名見逃した映画、である。
このうち、期待は、2のケビン・スペーシーである。今度は「正義の味方」みたいだけど、相変わらず、目つきが「犯人」のようである(笑)。
ああー、エドワード・ノートンがアカデミー賞にノミネートされてる映画が早くみたいよー!(このノートンやケビン・スペイシーの「変身」を見るのは、ほんとうに快感である)
フランケンハイマーのは、ひょっとしたら、『フレンチ・コネクション3』みたいなやつかもなー……
っていうのが「本日の映画」の感想でした。
2月27日(土曜日)
そっかー……「女性誌」には、「女性誌の男」というものがいて、そういうところに、たとえば、連載コラムなんか持ってる男は、「女にうけそうなことを、さしさわりなくオシャレっぽく言う、あんまり現実にコミットしていない」男で、橋本センセイはそういう「女性誌の男」になんかなりたくなかったのかー……。
そういう男ですぐアタマに浮かぶのは、****だよなー……。
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ひさびさに**とったら、すっげぇー**で、**になった。
↑べつに伏字にする内容でもないが、つい調子づいちゃって……。
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全然音沙汰がなくなったと思ってたら、インフルエンザで寝ていたんですね>三輪さん(♀)
2月28日(日曜日)
……っとー……今日で2月も終りかー……。
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三輪さん(♂)、このサイト見てるのあなただけかと思ったら、けっこーいろんな人が見てました。何人かの方におメールをいただき、とっても参考になりました。
行きがかり上、「知的な中年男」の鑑賞にも堪える基準で、とかなんとか言ってしまいましたが、そんなものがこの日本に存在しているとも思えません。
で、期待は、やっぱ、「若い男」だ。
註 これは↑今更、「そういうイミ」じゃありません。 フツーのオバサンの私が、そういう厚かましい(笑)ことは考えてません。ま、あくまで基準の設定、ということで。