フーコーを読む 2013

自分なりに訳すことによって精読する。

2013/9/2(火)

『言葉と物』(ミシェル・フーコー著)

 第1章

 侍女たち

 画家はわずかに絵より奥まったところにいる。彼はモデルをちらりと見る、おそらく最後の一筆を加えたばかりなのだろう、あるいは、最初の一筆もまだ描かれていないのかもしれない。筆を持つ腕は左のパレットの方へ曲げられている、それは、つかの間、キャンバスと絵の具の間で止まっている。その器用な手は視線の中で宙づりになっている、そして視線は、その代わりに、止められた動作の上で休んでいる。筆の繊細な切っ先と視線のはがねの間で、光景はその容量を解放する。

 

◎ 見過ごしがちなディテールからどれだけの思考=言葉を引き出すか。

◎ すでに書き出しからして凡庸な文章と違って、深く繊細な思考が始まっている。そういう書き出し方。

◎ Velasquez : 《Les Menines》(detail)
Musee du Prado, Madrid.

ベラスケス『(スペインの)女官たち』




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