2000年9月7日〜12日までの間、永年勤続休暇を利用して北海道へ旅行してきました。
その道中記です。旅行中嫁さんと二人で36枚撮りのフィルムを11本使用しましたが、
そのほとんどが馬と熊でした(笑)。
9月7日(木)雨のち曇

いよいよ北海道へ出発である。今まで行った国内最北端が新潟なので最北端記録を一気に更新である。
あまりの移動距離に時差ぼけがおきないか少々不安である。(時差はないって)
15:20頃松戸の自宅を出、上野へ向かう。途中常磐線が一時止まる。幸先のいいスタートである。
16:30頃上野駅へ到着。13番線ホームへ行ったところで、丁度北斗星がホームへ入ってくる。
電車の旅はやっぱり夜行でしょ。しかも北斗星だよ。うきうきするなぁ。
飛行機で1時間半のところを16時間半かけて行くんだから、このスピード時代に何たる贅沢。
 | ああ |  |
北斗星の先頭車両 |
| 北斗星の最後尾車両 |
食堂車のディナーは予約していないので、ミニコンビニで食料を買い込み乗車。
16:50発車。いやぁ、どきどきするねぇ。
北斗星のA寝台ツインは横並びと2段ベッドが入れ替わりで運行されているらしいが、今回自分らが
乗った北斗星1号は横並びの車両だった。検札に来た車掌さんが中を見て、「今日は2段じゃない方ですね。
よかったですね」と言ってくれる。うむ、苦しゅうない。
しかしさすがに北斗星のA寝台。客室が豪華。(カシオペアだともっと豪華)洗面台はもちろん、テレビまでついている。
ただテレビはビデオを放映しているだけではあったが。(ま、そりゃそうだ)
時間が時間だけに、大宮や宇都宮を通る頃は帰宅ラッシュが始まろうとする頃合いで、ホームで電車を待っている
人達がちょっとうらやましそうな目で見ていたのに、ひそかな満足感を味わう。皆の者よきに計らえ。
今週は睡眠不足だった事もあり、猛烈な睡魔に襲われとっとと寝る事にする。
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これが北斗星のA寝台客室の鍵。
北斗星の御土産の中にキーホルダー2,500円、3,000円と
あったので、「たっけぇキーホルダーやなぁ」と思っていたら、
この鍵と同じ本革製手作りのものだそうな。
そりゃ、そんだけするわな。 |
青函トンネルを2時半前(実際は3時前。2:59を2:29と聞き間違えたらしい)に通るらしかったので、2:15に目覚しを
セットして就寝。嫁さんに起こされ、しばらくボーっと外を眺める。ここまで来るとさすがに外は人家などほとんど無く
闇に包まれている。と、思ったら急に人家の集落の側を通ったりなんかして。
そんなこんなで、いつになったらトンネルに入るのかなぁ、と思っていたら何の前触れも無く急にトンネルに突入。
「唐突やなぁ。気持ちの準備が」と思ったが後の祭り。しばらくトンネルの壁を眺め、「さ、見るもの見たし、
トイレ行って寝よ」とおもむろに立ち上がったところでトンネルを脱出。「あれ?もう抜けたの?」
そんな筈はない。青函トンネルではなかったのだ。なぁんだ。
今度は気合いを入れて?外を眺める。相変わらずの闇だ。と、またもや突然にトンネルに突入する。
前回の事もあるので、かなりの間トンネルの壁を眺める。今度は外へ出ない。今度こそ青函トンネルだ。
「さ、見るもの見たし、トイレ行って寝よ」とおもむろに立ち上がる。と、その時またもやトンネルから脱出。あれ?!
嫁さん大爆笑。2度あることは3度ある。またもやだまされた。う〜む、侮り難し青函トンネル!
(別に騙そうとはしてないと思うぞ)
そして3度目のトンネル突入。3度目の正直、今度こそ。しかし、2度もだまされ疑心暗鬼の固まりとなっていた
我が輩は、そう簡単にはだまされない。ふっふっふ、残念だったね明智君。
しばらく壁を眺めていると、少しずつ下に潜っていくのがわかった。うむ、今度こそ青函トンネルだ。あっぱれであるぞ。
これで心置きなくトイレへ行き、再び眠りについたのであった。
翌朝嫁さんに聞いたところでは、トンネルを抜けるのに30分以上かかったそうだ。
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北斗星の客室内。カメラにおさめ切れないが、
広さがなんとなくわかっていただけるであろうか。
左上に見えるのがテレビである。
被写体は当然超ウルトラスーパースターの
我が輩である。 |