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●ブラッキー・ローレス● ★Blackie Lawless★ 【誕生日】1957年9月4日 【出生地】ニューヨーク州スタットン・アイランド 【略歴】 1969年。陸軍士官学校入学。2年目に軍曹を殴り放校。 1975年。LAに移りKILLER KANEというバンドをスタートするが、直に解散。 1977年。ランディ・ローズとW.A.S.P.の前身であるSISTERを結成。 1979年。SISTER解散。 1982年。HYENA結成、W.A.S.P.に改名する。 1984年。「Capitol」からデビュー・アルバムを発売。 1984年。初来日。 |
プロフィールにも書いたが、W.A.S.P.のヴォーカル、ブラッキー・ローレスは俺のカリスマである。
しかし、このW.A.S.P.、デビュー当時はかなりのキワモノであった。とにかく過激さが売りで、W.A.S.P.といえば
過激というのがイメージとして出来上がっていたのだ。この「過激」「凶悪」というのは、ブラッキーのしたたかな計算の
賜物で、事実そのイメージ戦略があたって一気にメジャーに上り詰めたのだが、そのイメージに後々苦しむ事になる。
デビュー当時のエピソードには事欠かない。
メンバーのプロフィールを見てレコード会社の重役が椅子から転げ落ちた、とか、
ギタリストのクリス・ホルムズをポルノ雑誌に載っていたヌード写真からスカウトした、とか、
プロモーションで来日した際すし屋に入って、ブラッキーが触った寿司を全て弁償させられた、とか。
しかし何が一番凄いと言って、歌詞があまりに卑猥だという事でデビューシングル「Animal(F**k Like A Beast)が
いきなり発売中止になってしまった事だろう。
このエピソードのおかげで、デビュー前のバンドが世界の音楽雑誌の表紙を飾るという前代未聞の現象が起こったのである。
(ちなみにこの曲、今では発売中止を決定した当事者であるCapitolの作品として発売されている。時代の流れだなぁ)
まあ、何しろ見た目からが強烈だ。上の絵はセカンドアルバム「THE LAST COMMAND」のジャケットの一部分の
模写だが、こんな感じである。大した事無いじゃない、と思ったあなた、機会があったらデビュー当時の写真を探して
見てみるといい。なにしろ股間にノコギリである。パンツをはかずに黒のストッキングを履いた上にノコギリだぞ。
ほんまに、下品極まりないコスチュームなのだ(笑)。(よーく見るとたまたまがうっすらと透けてたりして。うげげ。)
ステージも強烈だった。生肉は客席に投げ込む、頭蓋骨に生き血を注ぎ飲み干す、全裸の女性を磔にする、
股をかきむしる、背中から煙は吐き出す。ほんまにたいそうなものだった(実際に見ていないのが悔しい)。
しかし、そのような過激なイメージとは裏腹に、楽曲自体は非常に良質なロックンロールであり、ブラッキーの
ソングライティングには非凡なものがあった。2ndアルバム以降、ブラッキーは楽曲重視を打ち出していくのだが、
W.A.S.P.に過激さを追い求めるファンとのギャップからブラッキーは悩む事になる。
そして、過激さの表看板でもあった天然過激児クリス・ホルムズの脱退からW.A.S.P.が名実ともにブラッキーの
ソロプロジェクトとなるとともに、W.A.S.P.はデビュー当時の輝きを失っていく。
アルバムは売れないが、曲自体は相変わらずいいものを書き、その集大成が名作の誉れ高いコンセプトアルバム
「The Crimson Idol」である。いやぁ、よかったねぇ、これは。
ただ、このアルバムで自分を深く見つめすぎたために、ブラッキーはしばらく精神的に不安定になっていたという。
ま、その後リタ・フォードと離婚したクリス・ホルムズが戻ってきたりなんなりで、W.A.S.P.はまた昔の過激路線に戻り
アルバムも出したりツアーも行ったりしている。
ただ、最近はBURRN!誌も読まなくなったりで情報に疎くなったので、今もW.A.S.P.が活動を続けているかは不明である。
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今回は一気に時代がさかのぼってDEEP PURPLEです。 当然のことながらリアルタイムではありません。 30年近く前になるんですね。なにしろD・カヴァデールが 新人ですからね。 で、BURNである。DEEP PURPLEといえば紫の炎である。 「何を言うか。DEEP PURPLEの名作といえば MACHINE HEADに決まっておろう!」 「いやいや、IN ROCKこそ一番じゃ」 そんな声があちこちから聞こえてきそうだが、誰がなんと 言おうと自分にとってのパープルのベストはBURNなのだ! Highway Star、Smoke On The WaterやSpeed Kingよりも BurnにMistreatedなのである。 この辺非常に説得力があるな。(そうか?) しかし、D・カヴァデールにG・ヒューズのダブルヴォーカル とは、今から考えるとなんて贅沢な組み合わせだろう。 でもってR・ブラックモアがギター弾いてて、I・ペイスが タイコ叩いて、キーボードがJ・ロードですよ、あんた。 (DEEP PURPLEなんだから当たり前だ) まあ、D・カヴァデールとG・ヒューズの声が好きな自分に とって、BURNがベストになるのは自明の理か。 中身の話がぜんぜん出てきてませんが、これはもう 書く方が野暮というものですな。 カヴァデールとヒューズが歌って、リッチーがギターを弾いてる。 これだけでこのアルバムを表現するには充分。 とにかく聞いてみてください。損はさせません。 というところです。 そうそう、DEEP PURPLEといえば忘れてならないのが、 伝説のバンド「紫」。 知っている人は知っている、知らない人も名前は聞いたこと あるかも?な70年代オキナワンロックの代表バンドですな。 ジョージ紫や城間兄弟がメンバーでした。 城間兄弟がやっていたバンド「アイランド」の「Stay with me」 はユーミンが気に入ったとかで結構はやったので知っている 人も多かろう。 イアン・ギランが92年に沖縄に来たとき、再結成して前座を つとめていました。 思えば初めて行ったライブがそれだったなぁ。 (2003.11.15) |
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●アーティスト●DEEP PURPLE ●タイトル●BURN ●邦題●紫の炎 ワーナー・パイオニア/20P2-2608 /74年発売(オリジナル発売時期) Produce DEEP PURPLE (Vo)デイヴィッド・カヴァデール (Vo)グレン・ヒューズ (G)リッチー・ブラックモア (B)グレン・ヒューズ (Dm)イアン・ペイス (Key)ジョン・ロード |
●W.A.S.P. 「THE CRIMSON IDOL」
●SODOM 「BETTER OFF DEAD」