第150話「変わるもの変わらぬもの」


ボクは久しぶりに高木さんのところに帰ってきた。
オラ君、久しぶりだねぇ。
高木さんがにっこりと笑いながらボクを迎えてくれた。
寒い「ふゆ」も気分がいい「はる」も終わって、暑い「なつ」がもうそこまで来ている。

あらっ、久しぶりねっ。
どこで油を売っていたの?
マリアサンディーちゃんの声がする。
顔を声の方に向けると、ボクは自分の目を疑った。
サンディーちゃんがすっかり大人の顔と体つきになっていたんだ。

うわぁ、サンディーちゃん、大人になったねぇ。
ふふん、当然よっ。
いっちばん成長する時期だもの。
おっきくなった体もちゃぁ〜んと動かせるのよ。
調教だってバリバリこなすんだからぁ。
そして得意げな顔になって、ふふん、とまた鼻を鳴らした。
あたし、もう2勝したのよ。
へー、もうボクとおんなじなんだぁ。

そう相槌を打ちながら、ボクは、
サンディーちゃん、話題があっち行ったりこっち行ったりしなくなってるなあ、
とか考えていた。
そっちの方も大人になったんだな。

あたしはだいぶ成長したけど、あの人は相変わらずよっ。
サンディーちゃんが目をやった方を見ると、グランツール君がもくもくとご飯を食べていた。
そして、ボクの方をちらりと見て、お帰りぃ、と声を上げた。
頭はバケツの中に突っ込んだままだ。
た、確かに相変わらずだな。




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