第81話「競走中止」


・・・番オラ、スタート後落馬。競走を中止しました。
「けいばじょう」に大きな声が響く。
「らくば」ってなぁに?
ボクが最初に思ったことはそれだった。

そして、はっと気が付いた。
ありゃりゃ、みんなずいぶん先に行っちゃったぞ。
早く追いつかなくちゃ。

そして、また気が付く。
あ、それよりゲンちゃん、ゲンちゃんはどこ?

ボクは立ち上がってあたりを見回した。
なんか頭がぐらぐらする。
あ、あそこだ。
ゲンちゃんは、ボクのすぐ近くに転がってうずくまっていた。
ボクはゲンちゃんのほうに向かおうとした。
けど、脚が痛くて歩けない。

ゲンちゃん!
ボクが呼び掛けてもピクリとも動かない。
そのうち、あまりの脚の痛さに、あたりの景色がぐるぐると回り始めた。
むーん、どうなっちゃうんだボクたち。

意識が遠くなるボクの目にうつったのは、いつもの化け物、馬運車だ。
そして、赤いものを頭でくるくるさせている、別の化け物がそれに続いていた。
えー、こんなところで化け物に乗らなくちゃいけないのかぁ。
うーむ。
そんなことを考えながら、ボクは気を失った。




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