おいくら身につけていますか? 2009.11.08
何年も前のこと、1日いくらかかるかという駄文を書いた。本日はその下の句で、身につけているものがおいくらですかというお話である。くだらないのは変わりない。
もう10年以上前仕事でタイに行った時のこと、通訳の方は語学はタイ語と日本語はもちろん、英語、フランス語も堪能で、かつ通訳だけでなく事業をしているビジネスウーマンで、チャレンジ精神あふれる女性だった。
そしてまた身につけているものが一目で高価とわかるものばかり、もう高級ブテックにあるものでまとめました・・てな感じ。
あるとき冗談に「身に付けているものの合計は20万バーツくらいになるの?」と少し多めに聞いたら、30万とか40万という答えが返ってきたように記憶している。
今は1バーツ2円70銭くらいだけど、1995年頃は4円くらいだった。だから120万ないし160万円くらい身にまとっていたわけだ。もちろん衣類だけでなく、時計やアクセサリーの合計だけど、ちょっとすごすぎる。
セレブならともかく、普通のビジネスウーマンが結婚式など特別のときでなく、日常会社で働いているときに百数十万円も貴金属や高級衣装を身に付けているとは思えない。
かわいい娘
我がかわいい娘は贅沢が大好きな女だ。でもヴィトンを持ち、ロレックスをして、高級パンティやブラをつけても、身につけているものの総額はまさか100万まではいかないだろう。
私自身どうかというと、時計が25,000円で最高額だ。メガネは数年前に15,000円で作った。携帯電話は数年前1円だったように思う。靴は一応歩くのが仕事なので15,000円くらい、ベルトは1,000円しなかった。靴下、下着は家内が通販で20枚セットで買う。丈夫で安い。シャツも通販で3枚とか5枚セットの安物だ。ネクタイは涼しくなった11月から結んでいるが、何年も前に3000円くらいで買ったものだ。あとはなにもなし。ポケットを探ると、路上でもらったポケットテッシュと定期券、それに泊ったホテルからもらってきたボールペンが入っていた。合計するとそれでも6万くらいにはなるだろうか?
家内も私同様に貧乏性でろくなものを身につけていない。ただし家内はド近眼でメガネのレンズが特別あつらえで8万くらいする。携帯電話は持っていない。時計も持っていない。私と買い物に行って、どこで待ち合わせしようと約束しても、時間が決められないから2度と会えないのは確実。靴は結構しっかりしたものを履く。家内はecoというブランドが履きやすいといいそれしか買わない。2万くらいするようだ。家内はアクセサリー類は煩わしいと身につけない。指輪もネックレスもピアスもなーんもなし。下着も通販主義だからたかが知れている。だから合計はやはり10万くらいだろう。

私は人に会うのが仕事だ。お会いするとそりゃ値踏みするわけじゃないけど、やはり目に入るじゃないですか、相手の身につけているものとか・・
さもないオジサンと思ったら、取り出した名刺入れがプラダで2万以上するしろもの、ボールペンを入れている筆入れもプラダでナイロンのさもないものなのだが多分2万くらいするんじゃないかな?
ありきたりのヴィトンのシステムノートなんて持っているのよりビックリしますね。
「プラダを着た悪魔」って映画がありましたが、ありゃ悪魔じゃありません、正しくは「プラダを着た魔女」ですよ。このおじさんがほんま物のプラダを着た悪魔です。いやいや、このおじさん、良い人でプラダを着た善人でした。

なぜ高価なものを身につけるのか?
時計など1万くらいのウオッチでも、100万もするのも、表示する時刻は同じ・・いやいや、安物の電波時計の方が、機械式の高級品より正確なのは間違いありません。ネクタイなどブランドの2万とかするものだって、2千円の安物でも実用的でないという点においては全く同じです。
しかしながら、高価であるということはマイナスではなく、プラスらしいのです。なぜか人間は良いものを身につけていると自信が持てるそうであります。ユダヤのことわざに、男が自信を持つには、良い仕事と良い妻と良い服とかいうのがあったが、高価なものを身につけていることで自信が持てるらしい。機能性がすぐれた安物ボールペンより書きにくい高価なボールペン、高性能な安物腕時計より、機械式の誤差の大きなロレックスの方が自信を持たせてくれるというのは不思議なことだ。
どんな仕事でも一人前になるには長年の努力が必要で、優れたといわれるためには天賦の才がいる。そんなつらくダサい年月の代わりに高価なものを身につけただけでヘンシーンできて自信が持て、他から優秀であろうとみなされることは素晴らしい戦略であることは間違いない。
もっとも優秀でないことがばれた場合、恰好が良ければいっそう評価を悪くする恐れもありそうだ。
とすると、冒頭にあげた通訳の女性は自信を持つために高価なものを身に着けていたのだろうか? いや仕事ができる結果として収入が多く良いものを身に付けることができたのだろうか?
演繹すると・・私が粗末なものを身に付けているのは、良い仕事ができず、収入が低く、その結果、高価なものを身に付けることができないということなのだろうか? 
いや、物に執着がなく、機能的であれば満足しているので、何を着ても気にしないのであろうか?

本日は久しぶりのお休みでした。家内からお掃除とか家具のレイアウト変更などの指示を受けて、エッチラオッチラお仕事をしておりました。お掃除をしても家具を動かしても出るのはゴミ、ごみ袋に入れてマンションのゴミ置き場に何往復もしました。
私の住んでいるマンションは結構規模が大きく、ゴミ置き場もコンクリート製の大きなもの。マンション1戸以上の広さがあります。そこにはゴルフクラブとか家具とか食器のセットなど金目のものがたくさんありました。それが、みーんな不要物でゴミなんです。それに比べて我が家から出るごみは、本当にゴミで不要物。
これはものに対する執着ではなく、やはり貧しいと豊かさの違いなのでしょうか?
本日の駄文は、ゴミ置き場を見ての妄想でありました。

本日の質問
ところで今あなたが身に付けているのは全部でおいくら? 



ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました(09.11.08)
腕時計は、正拳突きをすると壊れてしまうので昔からしません。
ケイタイは2万円ぐらいでしょうか。よく覚えていません。
メガネは遠・近・老の三つ揃えなので4万円ぐらいでしょう。
普段スーツは着ないので、2千円ぐらいのジーパンに同額ぐらいのシャツです。スニーカーもノーブランドで3千円ほどでしょうか。
普段身につけているものでいちばん値がはるのはイヤホンで、5万円ぐらいです。これにiPodを繋いで聴いています。
総額で10万円強ですか。機能は重視してもブランドや外観には無頓着なのでけっこうローコストな男です。

ぶらっくたいがぁ様 毎度ありがとうございます。
私も安いのが好きです。
でもイアホンが5万円とは豪勢ですね!
さぞかし音にうるさいのでしょう?
私はオンチなのでいくら良いオーディオ機器でも音程がずれて聞こえます・・なことはないか?

あらま様からお便りを頂きました(09.11.08)
装飾品
佐為さま あらまです
都会の人にとって身につける装飾品がステータスシンボルなら、田舎者は 車 がステータスシンボルのようです。
以前、「いつかはクラウン」なんていうキャッチコピーが流れましたが、今では暴走族でも目もくれません。
近所のフツーの女の子でさえも、赤のプジョーに乗っているぐらいですから・・・
靴を選ぶ感覚で、車を買うのが小生の住む田舎の若者たちです。

小生の釣仲間でも、ケットラ (軽のトラック) に乗って港に来るのが社長さん。
その息子の嫁さんが、BMW で弁当を届けに来ることがあります。

拙宅でも、小生は新車で 60万円の軽自動車に乗っています。
長男は、その 5倍の値段の 3ナンバーの車に乗っています。

ブランドが気になるようでは、まだまだ青い・・・なんて、高楊枝を咥えている小生であります。

あらま様 毎度ありがとうございます。
20年くらい前のことです。外注会社の社長がさびた自転車に乗っていました。ご本人はそれをBMWとか呼んでました。その息子はイタリアのスポーツカーに乗ってました。
社長の代が代わると、あっという間に倒産しました。
私たち取引先は、ヤッパリといいました。
ちなみに今私は車を持っていませんが、過去乗っていたのは、エアコンのないシビックで7年、中古のカローラで7年、やっと新車のカローラで8年、そして今は環境に良いノーカーです。

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