本日は日曜日でお休み。家内は、たまたま年に数回行くお友達との温泉お泊り旅行である。今回は晩秋の裏磐梯のひなびた温泉宿と聞く。私はどうも温泉が苦手だ。別に大勢で風呂に入るからというわけではない。風呂に入るということは、ある人によっては娯楽だろうし、ある人にとっては単に体を清潔にすることだけが目的という違いがある。私は後者で風呂なら温泉でも沸かし湯でも、湯船につかってもシャワーでも変わりがないように思う。
普通の休日なら、家内とちょっとお出かけして買い物をしたあとは、近くのイタ飯とかファミレスで食べようかということになるのだが・・
ともかく、せっかくの休日なのだが、私の相手をしてくれる人がいない。ということで朝起きるとその辺をブラブラ、午後はウロウロして一日をつぶした。
とはいえ、無芸、無趣味を絵にしたような人間である私はすることも行くところもない。パチンコなんぞしないし、喫茶店に入るなら家でコーヒーを沸かして飲んだほうが美味そうだ。
衣料品なんて、今着ているものが破れなければ買うことはない。まったく無粋な男である。そんなわけで、休日することがないと、本屋、古本屋、雑貨のウインドウショッピング、まあそんなところしか頭に浮かばない。
午前中は古本屋で立ち読みして時間をつぶし何も買わずに出てきて、町のファミレスで昼飯を食べた。そのあと、午後は本屋で立ち読みである。手にとって見る本が中古か新品の違いしかない。どうにもアイデアのない男である。
しかし私は好奇心が強いほうだと思う。本屋の立ち読みは何でも手にとって見る。パソコン関係とかミリタリーなんて大好きだが、そればかりではない。車など買う気はないが車の評論、バイク情報、経済、政治、旅行、資格本、将棋の月刊誌、ラジコン、マイナーなところではアマチュア無線とかクイズ本とか
さすがに料理本とか編み物は手に取らないが・・・
本日は気が向いたのか、たまたまフィギュアの作成本を手に取った。いや、単に時間つぶしだったのだが・・
フィギュアってご存知でしょうか?
要するにお人形なのですが、アニメとかゲームの登場人物をそのまんまリアルに作るのです。もちろん完成品といういか
量産品は売られていますが、そういうのに飽き足らないとか、あるいはやがてはフィギュアクリエーターとして世に出ようという方なのでしょうか? とにかくまったく白紙から完成までつくっちゃうというすごいことが載っている本なのでした。
しかしマンガとか二次元のものを3次元にするのは難しい。3次元ではありえないような容姿とかスタイルが2次元ではいともたやすくできてしまう。それをフィギュアにするというのは・・・難しいことは言うまでもない。
だいたい女性というか乙女のフィギュアはエッチな姿態が多いのですが、下着などいかに本物らしく仕上げセクシーにするかということが重要ポイントらしいです。ISO14001的に言えば、著しい環境側面にあたるのでしょう。
たまたま手に取った本では、高名なクリエーターらしき人物が、そこで取り上げたフィギュア作品について、いろいろとコメントをしておりました。○○の仕上げはすばらしいが、髪の毛の処理が云々とか、着衣のしわがどうとか・・
そんな本を眺めておりまして思ったのです。趣味の世界は広い、いや趣味に限らず世の中にはいろいろな分野があるものだと
そして・・はたと思ったのです。
フィギュアというものは日本人の何割くらいが関心があり、そのまた何割くらいがそういうコメントに反応するのだろうかということです。
まずその本を、私はかわいい・・エッチな・・フィギュアの写真があったから手に取ったわけで、家内ならまず手にしないでしょう。そしてそんなすばらしいフィギュアをみても、私はできっこないと思い(それは間違いない)作ろうなんて気は起きません。
そのようなフィギュアの作り方の本を買い、そして学ぼうとする人ってどれくらいいるのでしょうか? エイヤですが、日本全国に3000人はいないと思います。
いや、フィギュアだけではありません。今日手に取ったほかの本、例えば自衛隊の空技大会(要するに誰がトップガンかということ)に興味を持っている人は日本全国に1万人はいないと思う。
そして頭に浮かんだのだが、私の頭の9割を占めている妄想、つまりISO14001に興味を持っている人は2万人はいないのではないだろうか?
ISO規格の雑誌として有名な
アイソス誌の発行部数が9500部(2010年4月号現在)という。推して知るべし
日本にISO14001審査員を職業にしてる人が2000人いるといっても、その人たちがISOを愛しているとか、生きがいと思っているとは限らない・・というか、単なる飯のタネと思っている可能性が大きい。
ISOを愛しているのは寺田さんと私くらいだろう。
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寺田さんいお会いしたことがある。私が「日本でISOを一番愛している男です」と自己紹介したら、即座に「二番目だ」といわれた。
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その他大勢は飯を食っていく手段としか考えていないことに賭けよう。
本論に戻れば、ISOとかマネジメントシステムなんてほんとうに専門的といえばカッコいいが、少数の人しか関心を持たないマイナーな分野であることは間違いない。
有益な環境側面があるなんてウソだとか、目的と目標の実施計画がひつようなのですとか、ウソでもでたらめでもどうでもいいとして、そんなこと自体が世の中ではドーデモいいことなのだ。
そんな瑣末なことでカッカしてはいけないのだ。
男ならドーント落ち着いて構えて、宝くじが当たるのを待つのが一番のようだ。
本日は、家内がいないで街をうろついてそう悟ったのである。
といっても、アホな審査員は許しませんよ。
本日の教訓
世間は広い、ISOとはマイナーであった
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