昔、役務の契約は下請法の対象外であったが、現在は対象である。かっては廃棄物収集運搬業者との契約書に、「マニフェストE票が戻ってから運送費用を支払う」と書いているのが多かった。最近ではそういう文言をみかけない。今ではああいった条項は下請法違反になるのだろうか? 確信はないが違法になるような気がする。
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たとえば、容器包装リサイクル法で、BtoBであっても帳簿作成義務があることを、どこで定めているかを知るには、法律を読む力がないとたどりつけない。インターネットのQ&Aでは、今でも「BtoBでも容器包装リサイクル法の帳簿を作らなければならないのでしょうか?」なんて質問を見かける。
あるいは劇物の販売者が容器に劇物と表示することはすぐに見つかるが、劇物の使用者がその容器に劇物と表示する義務が、どこに書いてあるかを、見つけられる人はあまりいないのではないだろうか?
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もっとも、多くの会社では官報を購読するだけで、その内容をチェックせずとも安心しているようだ。それでは困るのだが・・
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おっと、ISOとタイトルについているからと、「環境法クイックガイド」とか「新・よくわかるISO環境法」というものも役に立たない。ああいった本は、環境法のリストに過ぎない。仕事で環境法規制を調べようとする人は、結局そういう解説書ではなく法律原文を読めなくてはならない。
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この著者(複数)が、法律の構成とか読み方を熟知していて、これだけしか書かなかったのか、あるいはこれだけしか知らなかったのかは定かではない。しかし出し惜しみするような情報ではないから、たぶんこれだけしか知らなかったのだろう。 なお、進化論といいながら、内容は特段取り上げるようなことは書いてない。 |
書名 | 出版社 | ISBN | 出版年の例 | 定価 |
法令解釈の常識 | 日本評論社 | 4-535-00405-6 | 2003/5/10 | 1200 |
法令用語の常識 | 日本評論社 | 4-535-00404-8 | 2005/8/30 | 1200 |
法令読解の基礎知識 | 学陽書房 | 978-4-313-16137-5 | 2009/5/20 | 2200 |
法律を読む技術・学ぶ技術 | ダイヤモンド社 | 978-4-478-00069-4 | 2007/5/29 | 1700 |
書名 | 出版社 | ISBN | 出版年の例 | 定価 |
ロースクール環境法 | 成文堂 | 978-4-7923-3227 | 2006/6/10 | 4000 |
環境法入門 | 日経文庫 | 978-4-532-11142-7 | 2000/4/3 | 1000 |
現代法学入門 | 有斐閣双書 | 4-641-11256-8 | 2006/2/10 | 1200 |
新法学概論 | 青林書院 | 4-417-00911-2 | 1995/3/31 | 2700 |
法哲学 | 有斐閣アルマ | 4-641-12148-6 | 2005/3/30 | 2100 |
ISO環境法クイックガイド2011 | 第一法規 | 978-4-474-02672-8 | 2011/03/10 | 3990 |
マネジメントシステム進化論 | オーム社 | 4274207625 | 2009/9 | 2835 |
新・よくわかるISO環境法 | ダイヤモンド社 | 978-4478015339 | 2011/4/8 | 2415 |
すぐ役に立つISO環境法 | 東洋経済新報社 | 9784492556719 | 2010/8 | 2940 |
環境保護制度の基礎 | 法律文化社 | 4-589-02769-0 | 2004/9/30 | 2300 |
書名 | 出版社 | ISBN | 出版年の例 | 定価 |
条文の読み方 | 有斐閣 | 4641125546 | 2012/3/10 | 840 |