「みんな悩んで大きくなった」とは1975年の野坂昭如のウィスキーのコマーシャル
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功 |
・PDCAや改善などの品質マネジメントの考え方・方法論の普及・拡大 (特に、非製造分野、品質以外の分野) ・第三者機関によるマネジメントシステム認証制度の発展と活用 |
罪 |
・品質マネジメントや品質保証の形骸化 ・製品認証で培われた、認証への顧客・社会の信頼感が低下 |
引退してもなんでISOにこだわるのか? 引退までまだ10余年ありますが、ISOへのこだわりはもうカケラもありません。 そういえば、そろそろ定期審査の時期です。立ち会いも付き添いもしたくないんで、勝手に来て、勝手にやって、勝手に帰ってもらえませんかね? あー、めんどくせ。 |
たいがぁ様 ISOへのこだわりはもうカケラもありません そりゃたいがぁ様はISO以外の仕事をしているからですよ あっしは能がないからほかのことをしてませんでした それだけのことです |
Little Things 私の立場で言ってはいけないのかもしれないが・・・ JQAのサイトを見ていたら、交通安全マネジメントシステムについて 「ISO 39001は交通事故による死傷者を減らすことを目的に、さまざまな企業や組織が取り組むべきマネジメントシステムの要求事項を定めた国際規格です」と記載があった。 先日、正確なタイトルは忘れたが”車載カメラが見た交通事故の瞬間”というような番組を見た。 交通事故を減らすのはマネジメントシステムではなく、おかしなやつに免許証を交付しないこと、事故が起きそうな道路などのインフラを工夫すること、自動車自身の性能を上げること(これはメーカーさん必死にやっています)、ドライバーに負荷がいかないように労働基準法を守ることなんではないの。 いくつものマネジメントシステムを乱立することもISOの認証制度をおかしなことにする要因なのではないかなと思います。これはLittelThing?もしくは的外れ? |
N様 毎度ありがとうございます。 何事でも良くしようとすると、まず固有技術が必要で、それを真摯に遵守し実行する意思が必要で、それらがうまくいったならそれが時代や人が変わっても風化しないための管理が必要というのが当たり前の順序だと思います。 品質を良くするため、環境をよくするため、情報セキュリティをしっかりするには、省エネを推進するには、交通事故を減らすには・・・すべてにおいてまず固有技術が必要です。 固有技術やリソースを無視した精神論では太平洋戦争末期の日本人に戻ってしまいます。もっとも日清・日露戦争の頃は日本軍の幹部は、戦争に勝つには物量がなければ勝てないということを十二分に理解していたそうです。しかし軍備を整えることは政治家の仕事であって、軍人は与えられたわずかな武器弾薬で戦い勝たねばならないという悲壮な状況において、絶対勝つんだと部下に信じさせるために大和魂というものを吹き込んだらしいです。(いろいろな本を読んだ私の結論です) しかし後の軍人はそういうことを知らず、意味のない精神論に堕したようです。 そんなことを思うと、合理化の粋であるISOにおいて、精神論に退化しては笑い話です。ISOとはリソースを与え、トップが従業員にモラールを教えて、それを次代につなげるときに現れる発想ではないかと思います。 では、おっしゃるようになぜにこれほどにくだらない規格が雨後の竹の子のように現れるかと言えば、ISO9001の20年前の成功を忘れられないという過去の成功体験の呪縛ではないのかと・・ あるいは我々が会社で省エネとか原価低減とか厳しく言われて実行しているほど、外国ではまじめに取り組んでいないのでエネルギーマネジメントシステムやマテリアルフローコスト会計なんて鬼子が現れるのかもしれません。 まあ誰がどんなことを考えても良いというのが普遍的な価値観ですが、同時に企業はそんなことに左右されないという自由も普遍的なことだと思います。世の起業家、従業員は自分の価値観で行動することで、ISOの無駄から避けるしかないのでしょう。 |