審査員物語13 美奈子の話

15.01.12
審査員物語とは

月曜日、三木は久しぶりに大手町の勤務先に出社した。先週は3日間、ISO審査を受けた関連会社に行っていたのだ。久しぶりに出社したといっても、出向するために勉強しているだけの三木に仕事が溜まっているわけはない。机上のINBOXもパソコンのメールボックスも、休日にオフィス清掃を実施するという案内とか給与支払いの通知くらいしかない。

注:
大昔は月給というのは紙の袋に現金が入って庶務の女性から渡された。私の高校の同期が東芝府中工場に入ったが、3億円事件が起きてボーナスが当日もらえず翌日になったなんて時代である。現金を封筒に入れて支給するなんて方法は1970年代半ばまでだろうか。
やがて月給は銀行振り込みになって金額が書かれた通知書が渡されるようになった。その後、会社を変わったら月給振り込みの通知書さえなくてメールで月々の額の通知が来るだけになった。味気ないことこの上ない。奥さんに給与明細を知らせる必要があればメールをプリントするなり奥さんに転送しろと言われた。家族からATMとか呼ばれるのも無理はない。今は月給運搬人でさえないのだ。

とりあえずその辺を片付けてから、三木はコーヒーを注ぎに給茶機のところに行く。
給茶機のボタンを押して紙コップがコーヒーで満たされるのをながめていると後ろから声がかかった。
美奈子
「三木部長、見学はいかがでしたか?」
三木
「いやあ、美奈ちゃんに言われた通り向こうに通いつめたのは勉強になったよ。ちょっと座って話そうか」

二人は脇のちいさなテーブルにコーヒーを置きスツールに座る。
三木
「ISO審査というものを初めて見たんだけどね、いやあ審査員って大仰な言葉で話すんだが、ありゃいったいなんなんだろう」
美奈子
「ウチで審査を受けたときもそうでしたよ。権威を付けるためなんでしょうかねえ〜」
三木
「ただ話すことは決まりきったことのようで暗記すれば誰でもできそうだ」
美奈子
「どんなことを話してたのですか?」
三木
「御社のシステムが規格適合しているかを確認に来た。御社のマネジメントシステムの改善に寄与したい。適合であれば認証を授与する。質問には真実を答えウソを語らないでほしい、などなどかなあ」
美奈子
「アハハハハ、まるっきり上から目線ですね」
三木
「まったくだ。企業のシステムが規格適合か検証に来たというのは審査の目的そのものだと思う。しかし一日二日よそ様の会社に行ってだよ、お宅の会社を良くしてあげましょうなんて、まともな人なら言えないだろう。例えば私がまったく行ったことのない販売会社に行って、お宅の仕組みを良くしてあげますなんて言えるか? 仕組みっていうと漠然としているけど、例えばだ・・セールスマンの教育をしましょうでもいいし、在庫を減らしましょうでも、輸送経費をでもいい。そんなことはできない。できるはずがない。もちろん時間をかけて実態を調査して、その会社の人と協力すればできるかもしれない。しかし一日二日決まりきった質問をしただけで、そんな改善ができると思うなら、まともじゃないよ。言ってる本人が恥ずかしくないのだろうか?」
美奈子
「質問には真実を答えろとは面白いですね。ウソついたら偽証罪ででも訴えるのかしら」
三木
「宣誓してないし裁判じゃないから偽証罪にはならないよ。まあどうしてもってなら審査契約違反で民事で訴えるのだろうか? でも審査契約に真実を語るというのはなかったなあ〜」
美奈子
「信義則じゃだめですか?」
三木
「なるほど、最後の手段か・・アハハハ、でも我々がそんなことを心配することはないね」
美奈子
「ともかく三木部長のお立場ですが、第三者として批判するだけではしょうがありません。そういう現状を前提として、いかにうまく身を処するかということを学んでほしいですわ」
三木
「おっしゃる通りだ。まあ、あんなご大層な言い回しを学ぶ必要はないがね」
美奈子
「このオフィスも二年ほど前ISO14001認証しました。だから私たちも審査を受けた経験があります」
三木
「だいぶ前、私がここに異動してきたときかな、美奈ちゃんからそんなことを聞いたね。美奈ちゃんとしてはどんな印象があるのだろう?」
美奈子
「オープニングというのですか、審査の前に各部門から部長以上とISO推進委員を集めて審査員が講演したそうです。営業本部からも何人も出席しましたが、戻って来てからみなさん文句を言ってましたね」
三木
「どんな問題があったったのだろう?」
美奈子
「私はそこに出てませんので聞いただけですが、審査員がウチの社長を目下に見た言い方をしたとか、会社を良くするために来たとか、まあ上から目線で言いたい放題だったらしいです」
三木
「私はまだ一度しか審査というものを見たことがないけど、審査とはいつもそんなものなのかな。
だけどいやしくも東証一部の社長をつかまえて、そんなことを言うものだろうか? それにISO審査員とは経営コンサルじゃない。ましてISO規格の専門家であっても経営の専門家じゃないんだから」
美奈子
「その話は本当のようでした。その後社内でいろいろ議論があったようで、最終的に環境管理部から次の年には別の審査員にしてほしいという要望を出して対応してもらったと聞きました」

ほう、企業が嫌だと言えば審査員を変えることができるのかと三木は驚いた。
三木
「接待とか食事とか気を使うものなのだろうか?」
美奈子
「昼食ですが、初めの年は環境管理部の部長と総務部長が一緒に丸ビルに行って食べたそうです。まあ丸ビルなら最低3000円、上はきりがないでしょうけど。
でも次の年は接待されるとまずいと言われて仕出し弁当を取ったのですが審査員は実費を出したそうです」

三木はそれにも驚いた。
三木
「へえ、確かに普通の商取引じゃないからね。それはその通りだ」
美奈子
「なんでも最近いくつかの認証機関が豪勢なお昼とごちそうになったというのが新聞報道されてできなくなったらしいです。」
注:
J○△やJA○○が高級なお昼をごちそうになったとか、高額なお土産をもらったと報道されたのは、ちょうどこのお話の頃である。
みなさんはお忘れかも知れないが、そういう不祥事について私は詳しいのですよ。
不祥事以外にも詳しいですがね・・・
三木
「今回のところでは、お昼はその会社の部長が車で近くのファミレスに連れて行ったが、大丈夫なのだろうか?」
美奈子
「近くでお昼を食べるところがないとか理由を付けたんじゃないでしょうか」

三木はなるほどと思う。それにしても岸本はISOに詳しい女だといささか舌を巻いた。いやISOに詳しいのではなく、会社の出来事に詳しいのかもしれない。
三木
「美奈ちゃんの話を聞くととても勉強になる。ISO規格だけじゃなく、そういった新聞報道やトラブルを知ることが必要だね」
美奈子
「ああ、そんなことわざわざ調べなくても、ここに座っていればいやでも情報が入ってきますわ。審査員の言い回しだけでなく、審査の不適合とか、企業側の反論とかご覧になってきたのでしょう」
三木
「うん、確かに不適合というのか指摘事項というのか、いくつもあった。
おもしろいことにというか、おかしなことだが審査員が不適合と提示したことを、関連会社の誰もが不適合であることを理解できなかったようだ。黒木という若いのが一番ISOに詳しいようだったが、その若者が言うにはISO規格要求にそんなものはないとのことだった」
美奈子
「そいじゃ、不適合じゃありませーんてお断りしたのでしょうか?」
三木
「いやその会社の部長がばかばかしいことでもめるな。ハイハイと聞いてすぐに帰してしまえというご意見で、審査員の提起した問題をみな了解して対策しますと言っていた」
美奈子
「おやおや、意気地のないことですわね」
三木
「いや、その部長は若手の黒木の意見も聞いたし、自分が判断した理由も説明した。審査員が正しいとか自分の会社が間違っているとかいうのではなく、そんなどうでもいいことに反論したりするのも時間の無駄だから、最小の負荷にすることを考えると先方の言い分を飲んで書面だけ直すのが一番と判断したと言っていた。そして部下もその部長の判断に納得したというわけです」
美奈子
「なるほどねえ〜、それは大人の判断と言えるかもしれませんが、そういう審査員を子ども扱いすることが彼らをますます増長させることになるでしょうね」
三木
「美奈ちゃん、そう責めるなよ。営業でさ、日々仕事をしていると、今回の取引は少し譲っても次回は相手に譲ってもらおうとかいう判断はあるわさ。なあなあと言われるとそうだけどさ、だから・・・」
美奈子
「三木部長、それはおかしいですわ。ビジネスなら確かにそういう判断、今回貸しを作っておいてというのは分ります。でもね、審査ってISO規格っていう基準があってOKかNGか見るわけでしょう。今回は悪くなくてもNGにさせたから、次回は悪くてもOKにしてもらうっておかしくありません?
それに審査員側が来年までその貸し借りを覚えておいてくれるのかしら。いや、待ってください。彼らが・・・審査員のことですが、不適合だと判断したということはそれが悪いと考えたわけで借りだと思ってませんよ。それって単に審査能力がないのを見逃したということのように思えますね」

いやはや美奈子は手厳しい。三木も確かにそう思う。だがあのとき高橋部長たちが相談した結果、審査員の提示した指摘事項と観察事項を拒否したとすると、どうなっただろう?
議論の応酬になるだろうし、結局審査員に押し切られたのではないだろうか。いずれにしても双方ともエネルギーを使っただろうし、亜家周防あいえすおう社としても何の得もないように思える。いや、今回は手間がかかっても審査員を教育するという意味では価値があるのかもしれない。三木にはどうも判断がつかない。

三木がしばらく黙り込んでしまったので岸本が心配した。
美奈子
「三木部長、どうかしました? 具合でも・・・・」
三木
「いや、体の方は大丈夫だよ。頭がいささか混乱しているが・・・・
美奈ちゃん、私はその部長の決定が大人の判断と思ったが、それは間違いだったのだろうか?」
美奈子
「私にはわかりません。その会社も一刻も早くISO認証をしなければならないという状況であったのだと思います。それで今までISO認証のためにリソース、人や金を投入していたのでしょうね。だから審査員のいうイチャモンに近いことに正論で対抗するよりも、泥棒に追い銭とは思っても手っ取り早く片を付けたいと思ったのは分ります。でもそれを自分が正しいと受け取った審査員が次の会社でも同じことをして、どんどんと審査の質が劣化していくのではないかという気はしますね。
つまり審査の質を落としているのは審査員だけではなく、企業側の誤った対応ではないかと思うのです」
三木
「それを止めるのは先ほど美奈ちゃんが言ったように、苦情を言うとか審査の不適合に反論しなければならないということか」
美奈子
「うーん、そうなんですが、それは審査にとどまりませんね」
三木
「審査にとどまらないとは?」
美奈子
「私は総合職でもないし男でもありません。だから賃金が安い代わりしがらみが少ないです」
三木
「はあ?」
美奈子
「あのう・・・話は変わりますけど、三木部長さんや一般の人たちはみなさん本音というか自分に正直に生きていらっしゃるのでしょうか?」
三木
「言っていることが分らないが」
美奈子
「ISO審査だけでなく、会社のいろいろなこと、会議とか普段の会話において相手に気を遣ったり上下関係とか取引関係とか、そんなことに気を使って話をしたり結論を出しているのではないかと
論理的というか、各種条件を客観的に考慮してどう判断をくだすのではなく、しがらみで決めているんじゃないかって思いますよ。社内会議の結論だって論理ではなく面子とか義理と人情で決めているように思うのです。そして出した結論ははっきりいってハイリスクノーリターンかなって
で、私の場合はそういうしがらみがないから、もちろん完全ではありませんけど、三木部長よりは自由があるってことです。そういう立場でみるとISO審査なんてまるっきりの茶番に見えますね」

三木は岸本の発想に恐れ入った。たしかに岸本の論理はいささか極端だが、現実はそういう価値観というか考え方で社内も取引も動いていると思う。もちろん遵法は譲れないし、明らかに背任になるようなことはできない。しかし言い換えるとグレーなところ微妙なところは義理と人情で動いているのは確かだ。
そして先週の審査をみると、審査とは規格とコンペアすることではなく、審査員と波風を立てないように進めたと思える。
三木
「確かになあ〜、美奈ちゃんの言うことは一理あるどころじゃなくて、真理であるように思う」
美奈子
「あら、ごめんなさい。別に私は三木部長さんに考えを押し付けるつもりはありません。ただ私自身ISO審査でおかしいなって思うことは多々ありましたので、三木部長さんにそういう疑問を忘れないでほしいと思いました」
三木
「ありがとうよ。ところで美奈ちゃんのISO審査でおかしいと思ったことってどんなことだったのだろうか?」
美奈子
「ここ本社は事務所だけでしょう。それで工場巡回って代わりに各職場の巡回をして、一般社員にヒアリングをするんです。営業本部では本部長初め部長クラスは審査のときはいつも重大な会議を行ってることになってます。アハハハハ」
三木
「それは・・・まあ、良い考えだな」
美奈子
「女子社員も煩わしいと思う人は、ちょっと外の空気を吸いに出かけたり、上長から仕事を頼まれたことにして取引先に出かけたり」
三木
「なるほど、そして美奈ちゃんは逃げようがなく毎年インタビューを受けるというわけだ」
美奈子
「逃げようがないわけでもありません。まあ審査員のインタビューを受けるのを何とも思っていないだけです。2年前に認証したので今まで3回審査があり2度ヒアリングされました。だってこの事務所に残っているのが10人もいないのですから」
三木
「どんなことを聞かれたのだろうか?」
美奈子
「アハハハハ、バカバカしいというか、くだらないというか
最初の年はですね、今でも覚えていますが『環境方針を知っているのか?』と聞かれたのです」
三木
「なるほど、それって最も一般的というか普遍的な質問らしいね。美奈ちゃんはどう答えたの?」
美奈子
「事務局である環境管理部から想定問答集というものがメールで出されていて、それを一通り見ていました。私は机の引き出しから半年前の社内報を取り出して、そこに書いてあった環境方針を示したんです」
三木
「なるほどなるほど、それはすばらしい」
美奈子
「残念なことにその審査員はすばらしくないと判断したようです。それじゃ周知されていることにならないって言ったんです。なんでも携帯していないとだめなんですって」

三木は不思議に思う。ISO規格では「組織で働く又は組織のために働くすべての人に周知される」だったはずだ。三木は黙って岸本が話を続けるのを待った。
美奈子
「審査員の判断基準というのはISO規格文言ではなく、彼らが考えていることのようでした。ともかく最終的に私の事例は『組織の環境方針を常に見ることができる状態ではない』ということで観察とかになりました。事務局はその対応として翌年から方針カードというのを作って全社員、派遣、パート、社内にいる関連会社の人たちに配って、審査のときは絶対に携帯しろって通知を出したのです」

三木は驚いた。そういうことがあるものだろうか?
美奈子
「アハハハハ、だからますます審査のときは会議が増えたり外出が増えるようになったのね」

三木もつられて笑った。
美奈子
「もちろん質問はそれだけではなかったわ。忘れてしまったけど。
二年目のときは何だったろう? そうそう、ゴミの分別について聞かれたような記憶があります。」
三木
「ゴミの分別がどうかしたのかい?」
美奈子
「どんな理由で分別の種類を決めたのかとか、その表示がどうなのかとか・・・半分忘れましたけど
だけどそんなことオフィスの女子社員、男子でも同じですが、聞くのっておかしいと思いません。ビル管理会社とか廃棄物担当部署に聞くべきでしょ!」

三木もなるほどと思う。
三木
「それでどう答えたの?」
美奈子
「アハハハハ、先ほども申しましたけど私は本音と建て前の二重構造じゃありませんから、その通り応えましたよ。つまり、そんなことはここで聞くべき質問ではない。ビル管理会社に聞きなさいって」
三木
「アハハハハ、それはよかった。審査員は恐れ入っただろうね」
美奈子
「いえいえ、恐れ入るどころかいたくご機嫌を悪くしたようでしたよ、アハハハハ
彼らは普通の考えができないようです」
三木
「まさかそれは審査で不適合とか観察にはならなかっただろうね」
美奈子
「さあ、そういうことは分りませんが、どうなったのでしょうかねえ〜」
三木
「それで今年は?」
美奈子
「今年の審査員も昨年と同じ人たちだったので私の顔を覚えていたのかしら、それとも事務局の人が私を避けるように言ったのかもしれませんが、通り過ぎましたね」
三木
「美奈ちゃんは鬼門と思われたのだろう、アハハハハ」
美奈子
「でも三木部長、私の対応がおかしいと思いますか?」
三木
「思わんね」
美奈子
「でしょう。とすると審査員の方がおかしいってことになりますよ」
三木
「まあ、審査員といっても何千人もいるわけだから一概には・・・」
美奈子
「おっしゃる通りですが、ウチに来た審査員は一昨年の3人と去年と今年の3人、6名中6名がおかしいってことは確かですね」
三木
「ちなみにごみの分別を美奈ちゃんに質問した審査員には翌年来ないでくれとは言わなかったのかい?」
美奈子
「社長にため口をきいたのはアウトでしょうけど、私におかしなことを質問しても誰も気にしないでしょうから」
三木
「なるほど」
三木は空になったコーヒーカップを持って立ち上がった。
美奈子
「あ、部長、もう一件お話が・・・」
三木
「ちょっと待ってね」
三木は同じ紙コップにもう一度給茶機でコーヒーを注いで、また岸本のそばに座った。
ゴミ削減のために紙コップは一日一個にしろと言われているのだ。
三木
「なんだろう?」
美奈子
「あのう、お勉強の方はいかがでしょうか? 順調ならよろしいのですが」
三木
「おお、ご心配をおかけしてすまなかった。先週、先々週といろいろあって先月の進捗を課長と美奈ちゃんに報告していなかったね。
私もとにかくひとつでも成果というか形にならないといけないと気にしているんだ。受験申し込みはして、ええと来月に危険物取扱者の試験を受けることにした。過去問を一生懸命したから大丈夫だと思う。それから公害防止管理者の通信教育は予定通り進んでいる。概論と法規制は暗記ものだから楽勝だ。とはいえ、これから水質とか大気なんて個々の課題になるとどうなるか、アハハハハ」
美奈子
「それを聞いて安心しました」
三木
「あまり安心した顔じゃないようだね」
美奈子
「正直言って公害防止管理者のほうはワンチャンスでしょう。今年の試験を逃すと1年後ですからね。
そうそう受験申し込みは絶対に忘れないでください。戦わず敗れては身もふたも・・」
三木
「大丈夫だよ、と言いつつもうひと月もないか・・・願書をもらわないと」
美奈子
「そいじゃ今度出かけたときもらってきますわ。産環協なら神田ですから歩いても行けます」
三木
「すみませんが、そいじゃ頼みます」
美奈子
「三木部長、できたらあと何社かISO審査を見学した方がよろしいですね」
三木
「私もそう思っている。環境管理部の担当にお願いしておこう。そうだ、氷川君にお礼を言うのを忘れていた。午後からでも氷川とISO担当の本田氏に会ってくるよ」

うそ800 本日の懸念
三木部長は公害防止管理者試験に合格するのでしょうか?
なにせ合格率が10%から15%ですからね。
ちょっと心配です。


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