今ライン不良が継続的に発生していて、不良を減らす対策をしようとしたとする。 不良の状況は下記のようであった。 |
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さて他の条件が変わらないとしたら、どれから手を付けたらよいだろうか? 一番素直な考えでは月の損害額の大きなものから手を打つということだろう。 ひと月の不良による損害額を計算すると |
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この場合、計算結果一番金額が大きい不良Dの対策から取りかかろうと判断しても間違いはないだろう。 あるいは場合によっては、例えばDは技術が確立しておらず現場の手におえないから、次善の策としてBから始めると決定してもそれはそれでかまわない。間違っても損害の少ないAから始めようという発想はないだろう。 |
法規制 | 客先要求 | 品質改善 | 費用削減 | 安全 | 総合効果 | |
課題A | 5 | 0 | 0 | -4 | 0 | 1 |
課題B | 4 | 0 | 0 | -3 | 0 | 1 |
課題C | 0 | 4 | 0 | -2 | 0 | 2 |
課題D | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 |
あなたはそんなことを絶対にしないはずです。 もしそんなことをしたら、手が後ろに回ります。 | ![]() |
OS名称 | 発売年 |
windows 3.1 | 1993 |
windows 95 | 1995 |
windows98 | 1998 |
windows ME | 2000 |
windows XP | 2001 |
windows VISTA | 2007 |
windows 7 | 2010 |
windows 8.1 | 2012 |
windows 10 | 2015 |
おっと、世の中には環境側面と環境目標の違いを理解していない審査員も企業担当者も多いのです。 困ったことです ![]() |
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リスクとは発生確率と影響の大きさの積とか語る人は多い。しかし最近はリスクというものに発生確率は関係ないという意見が多い。安井至などは発生する恐れがあるなら、必ず発生すると語っている。それを前提にどうするかを考えるのだ。 東日本大震災以降、私もそう思う。 100年に一度の大雨もいつか必ず来るし、1000年に一度の大地震も必ずいつか起きる。 20年ほど前、私がタイで仕事をしていたとき、ものすごい豪雨があり、新聞とかタイ政府はこんな雨は1000年に一度しかないといって1000年雨と呼んだ。ところが、次の年には前年以上の豪雨があった。そのときはなんと2000年雨と呼んだ。これはあまり関係ないか・・ もっとも頻繁に起きる程度の地震には対策するが、東日本大震災規模の地震が起きたら、諦めてひたすら念仏を唱えて最期を迎えるという覚悟もまた立派なことだと思う。私はそういう覚悟がないので大地震の時どうするかを常に考えている。 地震ではないが、中国は侵略しないと信じて日本の防衛に反対する人もそういう発想のようだ。どんな宗教を信じてもかまわないが、まわりの人を巻き込まないでほしい。 |
💢 | ![]() 1997年、環境側面の決定方法を○○方式と揶揄されている○○認証機関で環境側面研修コースを受講したときのこと、講師がいいました。 「みなさん、数字で計算すると法規制を受けるものが漏れることがあります。ですから法規制のかかるものは無条件で著しい環境側面にするという仕組みにするとよいでしょう」 今でもそのアホ講師のご芳名を覚えている。鈴木某といったなあ〜 その方は自分が語っていることの矛盾に気がついていないのだ。あれから20年、今はまともになったのか? ご存命かどうかは知らないが |
しかし、そうするとまた別の疑問が沸いてきました。 「環境側面とは決定するもの」なのでしょうか? ISOマニアのあなたから突っ込みを受ける前に、言い直させてください。 「著しい環境側面は決定するもの」なのでしょうか? | ? |
1 |
物事をはっきりと決めること。物事がはっきりと決まること。また、その内容。「会議の日取りを―する」「―権」
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2 |
裁判所が行う判決以外の裁判。口頭弁論を経ない点で判決と異なり、個々の裁判官がなす命令と区別される。「公訴棄却の―」
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1 | to find out the facts about something [= establish]: ex. Investigators are still trying to determine the cause of the fire. 「調査員はまだ火災原因を特定しようとしている」。 ex. The aim of the inquiry was to determine what had caused the accident. 「調査目的は事故原因を究明するためです。」 |
2 |
if something determines something else, it directly influences or decides it: ex. The amount of available water determines the number of houses that can be built. 「利用可能な水の量がそこに建てることできる家の数を決定します。」 |
もしかして本日の結論の冒頭に「著しい」が抜けてませんでしょうか? 本文中でも、突っ込まれる前に云々とあったので、どうしようか迷ったのですが、あえて、ご連絡差し上げた次第です 毎日「ダジャレ」を楽しみにしておりますとともに、うそ800の週2回の更新も楽しみにしております うそ800は、およそ3年弱かかりましたが、全部読み終えました 大変勉強になりました。おかげさまで、私は社内では異端児になりました(笑)が、同調するものもちらほら出始め、そのうち天動説から脱却するであろうと期待しております 今後も期待しております |
じいじ様 お便りありがとうございます。 私は間違いなくじいじ様より年輩だと思いますが、いまだじいじと呼ばれる立場になってないのが残念です。もっともこれは私の努力ではなく、息子娘の努力に期待したいところですが、我が豚児は期待に応えてくれません。 さて、「著しい」が抜けていることは、おっしゃるとおりです。じいじ様だけでなく、たこ親父様からも厳しい突っ込みを受けました。お許しください。 たこ親父様への回答にも書きましたが、実際問題として私たちは環境側面を調べて、そこから著しい環境側面を決定するぞ!なんてことはしていないはずです。そもそもが規格に書かれた手順と現実は異なると思います。まあ、そんなこと言ってもしょうがないですが。 3年もかけてうそ800をお読みになられたとは、私の方が感動してしまいます。 正直言いまして退職してからは以前から付き合いのあった人から相談が年に数回ある程度なので、現実の審査でどんなやりとりがあるのか、なにが旬の問題なのかわかりません。そういう意味ではもうISOに関することを書いてはいけないのかもしれません。原監督じゃありませんが、引退時期を考え中です。 |
2月に初めて連絡したものです。その節は文字化けしていたにしたのにもかかわらず、丁寧にフォロー頂きありがとうございました。今回の環境側面の件、従来から悩んでいた案件の1つであり、これまでの関連貴記事と合わせとても興味深くまた参考になった次第です。 早速ですが質問があります。記事の中の「環境側面とは管理手順や基準を決めてしっかりと管理しなければならないもの」は、いわゆる「著しい環境側面」(4.3.1のb))に相当しているように思われるのですが如何でしょうか? またそうすると、ISO規格でいう第1段の環境側面(4.3.1のa))はどのように考えますか? 規格ではこのa)の第1段環境側面はシステムを適用する範囲内であれば原則「すべて」となり、影響の軽重は関係なくなり膨大な項目になって現実的でないと思っています。因みに私は過去の審査機関の監査において、作業者間の連絡に使うPHSの電力について環境側面に挙げられていないとの指摘があり、これに対し挙げる価値は無いと一人やりあったことがあります(賛同者はありませんでした)。 尚、小職所属の組織では点数方式を最初から今も継続しており、周囲からは何の疑問も上がっていません。また、前回の審査機関の審査では、改善の機会と称して「有益な環境側面」を捉えておいたほうがよいでしょう旨の審査報告書を受けました。 以上 |
たこ親父様 毎度ありがとうございます。 おっしゃるように「著しい」が抜けています。抜かしたというのが本意に近いのですが。 そもそも我々は日ごろから仕事をしていて、無意識のうちに著しい環境側面を把握していると思います。というか、そうでなければ事故や違反を犯してしまいます。それでわざわざ著しい環境側面を決定することも必要でないと同様に、環境側面を特定するという行為が意識的に行われているとも思えないというのが私の本音です。 ISO規格文言からたどれば、環境側面を特定して、その中から著しいものがどれか!と決定するのでしょうけど、それは実態と異なると考えております。 ともあれ、著しいが抜けていると同様に環境側面を特定するのはどうするのかとなると思います。 現実問題として、会社の機械、器具備品、存在するものすべて、会社の業務すべて、一挙手一投足すべてが環境側面であろうと思っています。具体的には機械は法に関わらなくても音を出さなくてもすべて環境側面であるのは間違いないですし、事務作業においても電卓、ボールペン、電池、クリアホルダー、出張、外出、顧客回り、銀行取引、発注という行為、駐車場、警備業務、すべからく環境側面であることは間違いありません。 そういう現実を踏まえると環境側面を特定するというステップは無用のように考えています。 たこ親父様が例に挙げた「作業者間の連絡に使うPHSの電力」は環境側面であることは間違いありませんが、著しくないことも間違いなく、わざわざとりあげて「著しくありませんでした」というのは審査員の、機嫌取りでしかなく、無用・無意味でしょう。私なら即認証機関に電話して「次回はもっとましな人を派遣してよ」というところです。 点数方式については・・まあ・・貴社が意味があるとお考えなら続行すればよく、はなから決めているものになるようにする儀式であるならばどうかと思います。 有益な側面となりますと、これもまた審査員のご機嫌取りに過ぎないように思います。 なお、現在の日本の認証機関で公式に「有益な環境側面ががあるぞ」と語っているところはないはずです。ですから「それは認証機関の統一見解ですか? じゃあその文書をください」と顧客(貴社)として質問するのはおかしくないです。もし実際にそんな文書なり要求を公式に語ったら面白いですね。
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環境側面、御礼 環境側面に関する貴重な警鐘に対し、重箱の隅を突っついてケチをつけたのではないかと恐縮しています。 規格の環境側面a)とb)の順番と、実態の順番が異なっていること、長年のもやもやが大分解消した次第です。あえて言えばa)はb)の見直しの際に用いられているのがより自然の感じがします。しかしながらこのように解釈するのは少数であり、今回の改訂でも明確にはなっていないようで、小職の小さな組織内でも理解されるか自信が無いのが本音です。 別件ですが、無知の事例を1つ。 以前の審査機関の審査で審査員から「プロセスアプローチ内部監査」なるコメントがありました。形式的なISO要求事項に対する適合性を主にしている内部監査に対するコメントですが、当組織ではこの意味を理解できませんでした。そしていわゆる事務局(小職も含)内ですったもんだして出した結論が、「プロセスアプローチを重点的に監査対象にした内部監査」です。現時点でこの解釈は訂正されていません。(尚、私は本HP記載のプロセスアプローチ関連記事を読んでいましたが、理解していませんでした。主はISO9001内容と把握していました。無知をお笑いください。) 引き続き種々ご指導頂きたく。 |
たこ様(たこ親父様?) まいどありがとうございます。 いろいろなご意見があるのは楽しいことです。私の意見も多くの中の一見解にすぎません。誹謗中傷ではない議論は誰とでも楽しく感じます。 以前、審査員の方から「お前が書いているようなごう慢な審査員はいない」というお叱りを頂いたことがあります。実はその審査員とはあいまみえたことがあり、ごう慢な方だと内心反発した思い出がありました。審査員や認証機関の方が、己自身を知らないのだなと感じました。もちろんそのまま返事には書きませんでしたけど。 おっと、私の話はそれていけません。 環境側面についてのご意見、おっしゃるとおりです。私も常々そう感じてきました。 思うにISO規格を作った人たちは、現実の会社でのお仕事を知らないのではないかと思っております。環境の「か」の字も出ない時期から、いや仕事はすべてにおいて、起承転結があって行われるわけではありません。事業(ゴーングコンサーン)は1回限りのイベントではありませんから、発祥してから必要に応じていろいろな業務が追加され、機能が追加されていくわけです。ですからISO規格に書いてあるように、環境側面を特定して、著しい環境側面を決定して、その対応を決めなさいなんて流れは、まったく何もないところから出発する場合だけでしょう。そんな文章を読めば、実務をしている人は呆れますよ。そんな文章を読んで、じゃあ、環境側面を調べようなんて考えるのは、環境管理をしたことのない人だけでしょう。 少しでも環境管理に関わっていた人なら、ええと著しい環境側面はあれとこれだな。環境側面?なもの会社の設備機械、器具備品、業務、行為それら全部じゃないか、と思うでしょう。ですから2004年版の規格でいえば、「計画された若しくは新規の開発、又は新規の若しくは変更された活動、製品及びサービスを考慮する」ところからが日常の仕事のはずです。そして例えば新規設備を入れるときは、環境配慮だけでなく、安全、衛生、メンテナンス、定期点検、法定点検、仕事の効率化、費用回収などを全部ひっくるめて検討し対策するわけで、環境のために○○を、安全のために○○を、というおかしな区切り方の文章を読むと実態とあまりにもかけ離れていることに呆れます。 規格を作った人はそういう切り口が現実的だと思ったのでしょうか? 俺たちは環境の規格を作っているのだから他のことは知らねと割り切ったのか、そこのところが理解できません、 まあ、規格とはたてまえというか単なる目次で、実際の仕事とは違うというのが現実の対応方法なのでしょう。いずれにしても規格を基にあるいは規格を優先して会社の仕組みを作ったらうごくはずがありません。 そういうことが世の中の悩みだろうと思います。 次のお題はプロセスアプローチ審査ですね。 私はISOの内部監査以前に、品質監査をしていましたし、環境監査もしていました。ISO規格のないとき品質監査とはどういうものかといえば、監査基準は会社の規則を守っているかを点検することでした。そしてそのとき「会社規則の○○を守っていますか?」とかいう質問では通用しないということを身で感じました。自分自身、会社で仕事をしていたわけですが、会社規則など読んだことがありません。ただ上司から指導され命令されたことをしていたわけです。上司は会社規則を読んで教育し命令していたわけです、あるいは上司も会社規則など読んでいなかったのかもしれません。ですから現場の人を監査するとき、相手が理解でき回答できるように聞かなくてはなりません。そしてそのほうが監査として有効だと気が付いたのも当然です。つまり監査とは監査基準を基に質問するのではなく、現実を基に質問することなのです。監査の目的というかアウトプットを出そうとすると必然的にそうならざるを得ないのです。 具体的には、あなたの仕事はなんですか、どんなことをするのですか、その仕事の要点はどこですか、それは何に書いてありますか、仕事をした結果なにか記録しますか、基準を満たさないときはどうしますか、そういう聞き方になるはずです。 私はISO規格の項番順監査しか知らない人たちが、後になってそれに気がついてプロセスアプローチ監査なんて優雅な名前で呼んだのだろうと思っています。 もちろん項番順監査がまったく使えないわけではありません。監査基準がISOでも顧客からの要求でもあるいは社内規則でも同じですが、初めに監査を行うときには要求事項が満たされているか否かを確認するためには項番順で行う必要があるでしょう。もちろんその場合でもプロセスアプローチで行う方法もあるでしょうが、いくつかの理由で項番順でおこなった方が良いのです。 卑近なことでは手間がかからず漏れがないと効率が良いからということもありますが、より重要なこととして作業している人、監督している人に対して、なぜそれをするのかという意識づけの意味でそれが定められているからだということを知らしめる効果があるからです。まあ、いろいろあるということです。 私は既に引退した老人です。気が向いたらあるいはご質問あればまたお便りください。 |
プロセスアプローチ審査 おばQ様 いつもHP更新を楽しみにしております。 さて、聞いた話ではありますが、2015規格改正を前に契約先の審査機関が暴走し(経営向上に努めるべく気をつかって)、「2015はそれが主流だ」、と、(半ば強制的に)プロセスアプローチ審査なるもので審査を行ったようです。 当該プロセスアプローチは、なぜか改善目線で行われており、排水処理管理等において、なぜこの数値が基準値なのか、この数値内で良いのであればギリギリのところで管理し、薬品投入を減らす等できるのではないか、等々の切り口で現場にコメントして回ったようです。 そもそも論で、排水処理場に経費削減等を望んでおらず、排水処理場の適正運転、設備のトラブル等への対応、長期保全等を望んでいるのであって、その運転管理を外部委託している身としては、「ギリギリで管理されるより、余裕をもった管理をしてもらった方が安心できます!」と、声を大にして言いたいです。 もう、ここまでくると審査ではなく、望んでもいない今猿のような気がします。 いろんなプロセスアプローチがあるのはわかりますが、本来のプロセスアプローチとは、その人が(組織、設備が)なんの仕事をしているのか、どこが重要な管理ポイントなのか、そのことを記載した文書はあるか、ヒヤリングした内容と実態(又は文書)に差異がないか、想定している緊急事態はどんなものか、それは実際の設備と過去の事故事例等と比較して妥当なものか、という視点で現場実態から調査する手法のことであり、まちがっても、改善の切り口なる本来の目的と異なるものを、見つけ出すものではない |
レイシオ様 毎度ありがとうございます。 初めて聞くお話です。レイシオ様のお話を読む限りそれはプロセスアプローチとも審査とも全然関係ない審査もどきではないかという感じがいたします。
しかし審査員がなぜそんなに力んでいるのか、疑問です。付加価値のある審査をして売り上げを上げろなんてハッパをかけられて、どうしたらわからずに右往左往しているのでしょうか。ねじり鉢巻きで悲壮な覚悟なのかもしれませんね。 ともかくそのような審査をプロセスアプローチ審査と称されたのでは本当のプロセスアプローチ審査が泣いてしまうでしょう。 あえてコメントするなら下表のようなことでしょうか?
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