2016.05.19
お断り |
このコーナーは「推薦する本」というタイトルであるが、推薦する本にこだわらず、推薦しない本についても駄文を書いている。そして書いているのは本のあらすじとか読書感想文ではなく、私がその本を読んだことによって、何を考えたかとか何をしたとかいうことである。読んだ本はそのきっかけにすぎない。だからとりあげた本の内容について知りたいという方には不向きだ。
よってここで取り上げた本そのものについてのコメントはご遠慮する。
ぜひ私が感じたこと、私が考えたことについてコメントいただきたい。
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★タイトル★ | 著者 | 出版社 | ★ISBN★ | 初版 | ★価格★ |
そうだ難民しよう | はすみ としこ | 青林堂 | 9784792605377 | 2015.12.17 | 900円 |
図書館に予約したのはいつだったか思い出せないくらい前だ。ネットの予約記録を見ると2015年の12月のこと、申し込んでから既に半年が過ぎていた。
とまあ9割方忘れていたのだが、ある日図書館から予約本の用意ができましたというメールが来た。受け取りに行くと予約が詰まっていますから期限までに必ず返してください、延長はできませんとのこと。再度図書検索すると、私の後ろに10人くらい予約が入っている。ものすごい人気本のようだ。
アマゾンのコメントを見ると370件(2017/5/17時点)、これほどコメントがあるのは珍しい。予約者が列をなしているのが良くわかる。
恥ずかしながら私ははすみとしこを知らなかった。新刊案内のメールで、表紙がなんかきれいだなあという感じとタイトルが挑戦的であったので興味をひかれ、図書館に予約していたのだ。というわけで先入観はまったくなかった。そして予約したことさえ忘れていたのである。
さて借りてきて読んだ。
読書感想は、抱腹絶倒、七転八倒、怒り沸騰という感じだろうか?
前述したように私ははすみとしこを知らなかったが、これを読んで保守派あるいは愛国派とお見受けした。この本ばかりでなくイラストを書いたり風刺漫画を描いているらしいが、いずれもその系統ばかりらしい。最近話題の千葉麗子の「さよならパヨク」の表紙もはすみとしこが書いているらしい。
かわいいイラストと大きな活字、文字数は少ない。しかしその内容は恐ろしいことばかり。いや幽霊が出てきたりやーさんが脅すことはないけれど、批判されている人たちは刃物をもってはすみとしこを襲うんじゃないか、この本を読んでいるとサヨクに殴られるんじゃないか、某ハゲの国会議員や精神異常の精神科医からはヘイトだヘイトだと叫ばれるのではないかという恐怖を感じる。
ちなみに、
はすみとしこのフェイスブックに
某女性精神科医が中指立てたイラストが載っている。
本を開けば、通名の犯罪、強制連行のウソ、在日特権、慰安婦の嘘、平和ボケ、し●き隊、沖縄のたかり、そういったものがてんこ盛り。そうとう批判があるだろう。と思いきや、アマゾンのカスタマーレビューは5点満点の4.5点である。

ここで評価点の分布をとってみた。対比するために似たような思想の「嫌韓論」と敵対勢力のしばき隊の野間易通の「在日特権の虚構」を取り上げた。
| そうだ難民しよう | 嫌韓論 | 在日特権の虚構 |
5点 | 300件 | 446件 | 30件 |
4点 | 26件 | 44件 | 1件 |
3点 | 11件 | 12件 | 4件 |
2点 | 5件 | 6件 | 4件 |
1点 | 28件 | 31件 | 42件 |
(2016.05.18時点)
件数では母数が異なるので比較できない。それでパーセントで分布をグラフにしたものが次のとおりである。

驚くことに、「嫌韓論」と「そうだ難民しよう」のアマゾンの評価点はまったく同じカーブでグラフが重なっている。それに比較して敵対勢力のしばき隊の野間易通の「在日特権の虚構」のレビュー評点の分布は「嫌韓論」と「そうだ難民しよう」とは全く異なっており、その平均点も2.7点と低い。それはもちろん反論が多いということだ。これは本の内容が悪いのか、それともサヨクよりも愛国派が多いのか、あるいは別な事情があるのか、どうなんだろう?
実を言って「そうだ難民しよう」そのものは本屋で立ち読みすればまにあうし、書評というか読書感想文はどこにでもころがっているので、ここではアマゾンで評価1点を付けたコメントを読んだ感想を書く。
- はすみ氏が2013年にフランスの国際漫画際で従軍慰安婦のうそを暴く漫画を展示しようとした「論破プロジェクト」に関係したとして批判している方がいる。
このレビュアーがいう「従軍慰安婦のうそを事実として描いたマンガが良くて、それを事実ではないとしたマンガが悪い」という理屈が、頭の悪い私には分からない。
ちなみに朝日新聞が従軍慰安婦があったという記事を撤回したのは2014/8/5であるが、このレビューはその1年半後の2015/12/26に書かれている。このレビュアーは朝日新聞でさえ見つけることができなかった「従軍慰安婦は真実だ」という証拠を持っているのだろうか。ぜひ朝日新聞に提供すべきだ。
- はすみ氏が「幸福の科学」と関係しているから悪いというコメントもある。
それじゃ、創価学会と関係していたり、真言宗と関係していたり、キリスト教関係者だと悪いのだろうか? これも理屈が分からない。
- 「本来ならば読んでから批判すべきですが」とか「こんな本恥ずかしくて買えない」あるいは「最初から読む気はありません」と前置きして批判している人たちがいる。
本も読まずに批判するとは、いったいどういう頭をしているのか。
もっともだいぶ前だが武田邦彦教授の本を「彼の本を批評するには読むまでもない」と語って貶していた東大教授もいたから、そういうことは普通のことなのかもしれない(鼻ホジ)
- 「原発事故から何も学ばないで原発再稼働を唱えている」というコメントがある。
そのレビュアーには残念だが「この本は原発について書いてませんよ」と一刀両断されている。
いずれにしても点数1点のレビューは破たんしているものばかりだ。そして点数1点のレビューへのコメントはレビュアーへの批判ばかり、賛同のものは一つもなかった。
いかに匿名といってもまともなコメントばかりで、日本も捨てたもんじゃない。
この本がヘイト本だとか、外国じゃ出版できないと語る人もいたが、欧州ではもっと露骨、過激なものがある。フランスの風刺漫画がテロを招いているという懸念もあるけれど。ともかく言論の自由というならば、こういうものをヘイトと批判せずに議論してほしい。そして論破されたら潔くそれを認めるべきだ。
アマゾンのレビューの中に「ウリの事、悪く言う奴、レイシスト」というものがあった。同感である。己が気に入らないことをヘイトだ、レイシストだと語る一派がいる。それじゃ民主主義は成り立たない。それは独裁主義だよ。
議論とは中指を立てたり大声を張り上げることではない。中指を立て頭から湯気を立てている女性精神科医を見ると頭が大丈夫か心配になる。もっとも日本人をヘイトするのはヘイト法違反にはならないらしい。
それって日本人差別じゃないのか?
一番笑えたものをあげておく
「平成デモ暮らし」
私が生まれた頃、デモクラシーではなく芋クラシーだと言われたそうだ。デモクラシーどころでなく、芋くらいしか食うものがなかったということだ。
でもご安心ください、反政府デモ、サヨクデモに参加するサヨクの人々はお手当も電車賃も弁当も保証されてます。
沖縄に行ってサヨクデモに参加するには飛行機代と宿代として5万もらえるそうです。悪くありませんね。
ああ、デモ暮らし 楽しいな〜♪ チョイナチョイナ
私もNHKとか朝日新聞の捏造糾弾デモに参加しているのですが、千葉からでは電車賃が往復1300円もする。毎週行けば家計が破たんしてしまいます。
それじゃ、デモ暮らしどころではありません。私もしたいデモ暮らし

ところで難民問題であるが、はすみ氏が問う。あなたはどの要求まで許せるか?
| 安全に暮らしたい |
清潔な暮らしを送りたい |
美味しいものが食べたい |
自由に遊びに行きたい |
おしゃれがしたい |
贅沢がしたい |
何の苦労もなく生きたいように生きていきたい |
他人の金で | ! |
そうだ難民しよう |
↑
左の矢印
が上下に動くようにしたつもりですが、グーグルクロームでは動きません。TAGに間違いがあるのかとhtmlチェックをしたら、あまりにも多くのエラーがあって断念・・_| ̄|○
IE、ファイアフォックス、オペラでは大丈夫だったのですが・・

本日のお勧め
これは素晴らしい本。掛け値なしで推薦します。
もっともこの本を読んでいるのをサヨクが見たら襲ってくる危険あります。お外でこの本を読むときは周囲に気を付けましょう。

本日の蛇足
このような本の批評を書くと批判を多々受ける。以前も類似の本を推薦したら長年の友人と決裂したこともある。ヤレヤレ
しかしおかしいことはおかしいということ、正しいと思うことは正しいといえる勇気を持つべきだ。
この本の最後の章(項?)は「日本の敵は」というタイトルである。
その最後の文章は、
「おかしい事には「おかしい」と声を上げることが肝要だ。日本の真の敵は「無関心を装う日本人」なのだ。」
で終わる。
日本を貶める発言が許されて、それを批判するのがヘイトだといわれることがおかしくなくて、何が正義なのだ?
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