いつも偉そうなことを語っている私だが、ついにというかやはりというかいや運悪くというべきか、ネット詐欺にひっかかってしまった。恥ずかしい。
しかし転んでもただでは起きないゾ。この失策を今後の人生に生かしていかなくては。
そしてこのウェブサイトをご訪問される方々が、同じ詐欺に引っかからないように経過を記録しておく。
拳拳服膺すべし

拳拳服膺するとは、教わった事や言葉などを、常に心に留めて実行すること。「拳拳」は丁寧に両手で捧げ持つこと、「服膺」は胸に付けること。覚えておきましょう。

■流れ
某日、真夜中近く、私はネットであちこちながめていた。昔はネットサーフィンと言ったが今はなんというのだろう。

追加 英会話のカナダ人の先生に聞いたら、ネットサーフィンという言葉は死語で、今は ues the internet というそうだ。

突然クリックしたわけでもないが新しいウインドウが開いた。マウスオンでウインドウを開くようにJavaScpiptを書いていたのだろうと今は思う。その時は突然のことで驚いた。なにせ怪しいサイトには近寄らないように気を付けているし、自分がクリックした記憶はなかったから。
最近ニュースサイトではタイトルを1回目クリックするとコマーシャルを表示して、一旦戻って二回目にクリックするとタイトルのニュースを表示するものがある。ああいったものは禁止するかなんとか規制してほしいと思うのは私だけではないだろう。
今回のケースもそれに似た事をしたのだと思う。

お断りしておきますが、そのとき見ていたサイトは2ちゃんでもないし、エッチサイトでもありません。いや正直エッチサイトでなくてよかったと思いましたよ。もしそうであれば恥ずかしくてこんなところに書けません。

開いた窓をよく見ると、アンケートに答えて商品をゲットしようとあります。

おお！俺は心優しく親切だ、協力してやるぜなんて思ったわけではないが、無意識にOKボタンらしきものをクリックしていた。このへんから催眠術に取り込まれていたのかもしれない。
アンケートはラジオボタンをチェックするだけの簡単なもので、設問も「普段使っているウェブブラウザはグーグルクロームか」「クロームは使いやすいか」「ほかのウェブブラウザも使っているのか」「それぞれを使う割合はどれくらいか」とか無難というか、怪しさを感じさせないようなものであった。設問はすべてグーグルクロームに関するもので、クロームのシンボルマークがあったから私はグーグルが行っている調査だと思った。
あなただってそう思うでしょう。


ともかくそのときはウィンドウのアドレスバーのURLも見もせず、ましてその表示が真のURLなのかいかさま表示なにかも気にもしなかった。

以前、アドレスバーの表示が画像のようでおかしいと気づいたことがある。後でそのサイトが詐欺サイトだと知った。 一応そのくらいは私だって知っているのだが・・・

たくさんのアンケートに答えて送信ボタンを押すと、突然「おめでとうございますラッキーなあなたが本日の当選者です。これを受けますか？」と表示された。
おお！賞品のipadがもらえるものなら辞退はしねーぜと思った。
あなただってそう思うでしょう？
YESをクリックするとまた画面が変わって、手数料か何だかわからないが100円支払わなくちゃならないと表示された。イヤ、今になって思うのだけどこの辺でオカシイゾと思わなくちゃならないんですよね。しかし私は思わなかったのよ・・・恥ずかしい話である。
昔フレンドパークなんて番組で、最後のクイズにあたると某車メーカーのオフロード車がもらえるのだが、100万だか200万だかを超えると、超えた分は受賞者持ちだった。税金かなにかの法律があったのかもしれない。それと同じくまったくのゼロ円では商品がもらえないのかと思ったんですよ。
あなただってそう思うでしょう？

YESってクリックすると名前、メールアドレス、クレジットカード番号をインプットしろという。ますますオカシイのだがそのときはipad欲しさでおかしいと思わなかったんです。
あなただってそう思うでしょう？
でインプットして、これで商品はいつもらえるのかと思っていると画面がフリーズしました。
ええええ！
どうしようもなくウェブブラウザを強制終了して再起動しました。そして考えました。
ひょっとして詐欺にあったのかな？
あ、あなたもそう思いましたか？

■問題発生
あわててグーグルでその会社名を入れて検索すると、「詐欺だ💢」「被害を受けた」「入力しちゃったよ、どうしよう」「毎月お金をひかれている」「これは悪徳商法の1つ当選商法で、国民生活センターも注意喚起してます」なんてのがたくさん！
愕然としましたよ。
ネットで読むと毎月7000円引かれているとか、9000円引かれているという愚痴（どころじゃねーだろう！）をこぼしている人がたくさん！
100円の損だけで済むのではないのです。
冷や汗が流れるということではなく、一瞬にして血が引きましたね。

■右往左往
名前をググって敵の本拠のホームページを探したら、ちゃんとウェブサイトはありました。そこには苦情受付とかメリットがなにかとかいろいろとメニューが並んでいます。
ではまず苦情窓口をクリックしてみましたが、クリックしても何も動作せず、そこはどこにもリンクしておらず見た目だけである。
じゃあほかのボタンはどうなのかと手当たり次第にクリックしても、いやクリックせずマウスポンタをおいても、なんの変化もない。要するに単なる絵、看板だけで中身なし、脱力である。
この辺になるともう頭に血が上ってきてしまいました。正常な判断ができません。
時計を見ると真夜中の2時、既に1時間半経過していました。クレジットカード会社の盗難とか詐欺の窓口は年中無休のようですが、今すぐに連絡するかどうか決心がつきません。
まず一応その詐欺と思われる会社に電話しようと思いましたが、受け付けは朝8時から17時となっています。今となっては躊躇したことを反省しますがとりあえず翌朝問い合わせようとひと眠りすることにしました。まあそのとき電話しても実質的には何も変わらなかったのですが、自分の判断が誤りだったと反省します。
多少悶悶とはしましたが疲れていて眠りました。

■当面対策
翌朝、8時になるとすぐに敵のウェブサイトに書いてあった電話にかけますと「ツーツー」という音がするだけ。営業時間、それも受付時間であって誰もいないってことはないでしょう。ああ、これはもうだめだなとクレジットカード会社に電話をしようとしました。ところが銀行のウェブサイトを見ただけでは対応する窓口がどこなのかわからないのです。なんか銀行のウェブサイトの表示が非常に不親切のように思えます。グーグルでその銀行のネット詐欺の窓口を検索するとすぐに見つかりました。これも変な話です。

電話するとすぐに通じて、窓口担当に状況を話すとすぐにカード支払いを止めてくれました。
ただ昨夜既に1000円が支払いされているとのこと。その時間を聞くとブラウザでYESボタンを押した瞬間だったようです。銀行の窓口の人が、支払先はどこかはわからない。追跡して調べることもできないという。
1000円はしょうがない、とりあえずはよかったと胸をなでおろしました。

■後処理
さて、これ以上の損失は止まったとはいえ、私の持っているクレジットカードはひとつ、いろいろな支払に使っていますし、カードで毎月の支払をしているものもあります。ですから早急にそれらの対策をしなければなりません。
カード会社の話では1週間か10日で新しいカードを発行してくれるそうですが、月締めの関係で支払い不能になると私の信用に傷がつくというかそれ以前の問題です。

今までカードの記録をみて毎月の支払いをしているものを調べ、それらの支払いを銀行振り込みに切り替えるとかしなければなりません。
みてみると、私のスマートフォン、家内の携帯電話、そのふたつは別のキャリアなので二社の変更をしなければなりません。
そのほかの毎月の支払についても締めの日時と引き落としの日時を問い合わせましたら、とりあえず新しいカードがくるまで待っても大丈夫のようでした。
アマゾンのような通販は買った時しか支払いが生じませんから放っといても問題ないでしょう。
とりあえず携帯の支払いを銀行振り込みにしようと用紙をもらいに行くと、紙で変更申請すると切り替えるまでにひと月以上かかるという。銀行のキャッシュカードがあればすぐに変更ができるとのこと。キャッシュカードなど持ってきていません。（家内が私を信用していないので元々私は触れません）翌日家内からキャッシュカードを借りて出直して、キャリア2社の支払いの変更をしました。
一瞬の不注意のために私は金銭の問題だけでなく、後始末に2日かけてしまいました。いやまだ数社の変更手続が残っています。

このドジでノロマの亀め もっちっとしっかり しねーとだめだっペ

■再発防止
私は家内には一切秘密を持たない主義ですから、騙された翌朝にはすべてを白状し（）善後策を取ることを説明しました。
私の話を聞いた家内は「しちまったことはしょうがない、しかし二度とするんじゃねー、クリックする前にネットを眺めて問題ありそうかどうか確認しろ」との仰せでありました。
実は今回この文を書いたのは、お前の反省をしっかりネットに残しておけというご指示によるものであります。

正直言いまして、ネットで詐欺にあったのは今回が初めてかといえばそうでもない。某ソフト販売会社は売っているソフトそのものが窓の杜などでただで手に入るもの同様で見方によれば詐欺ともいえる。そこから来た宣伝メールを見てホイホイと、タダ同然のソフトに何千円も出して買ってしまったこともあります。でもそちらは、まあ商品がちゃちくても、売買と支払いの過程や仕組みは合法だし詐欺とは言えないだろう。
今回は全くの詐欺、大いに反省する。

　本日のことわざ
油断一瞬怪我一生　意味は「注意を一瞬でも怠ると、一生直らない怪我をするので気を付けよう」ということで、今回はその教えが身に染みた。まさに拳拳服膺しなければならない。
ちなみにこの油断一瞬怪我一生は、中国語では「油をさすのを一瞬でも怠ったら、私を一生責めてください」という意味になるらしい。ネットには「油をさすのを一瞬でも怠ったら、一生治らない怪我を負わせるぞ」という訳もあった。どちらがホントかわからないが、どちらにしても油断しては大変だというのは間違いなさそうだ。

参考までに

今はワンクリック詐欺でなく、ゼロクリック詐欺というのがはやっているそうです。
ゼロクリック詐欺に注意！
お気を付けください。

K様からお便りを頂きました（2016.02.04）

いつもたのしく見させてもらっています、Kと申します。 ネット詐欺にあいました　とのこと。なんというか・・・色々お疲れ様です。 いつも飄々と生きている感じを受けていたので、詐欺に引っかかるとは珍しいと感じました。そしてさらにらしくないなと感じました。たぶん若干凹んでいるのではと心配しました。 先ず、流れのなかで「突然クリックしたわけでもないが新しいウインドウが開いた。」に乗ってしまったこと。何となくですが、物事を前後左右はもちろん裏表に斜めからも見たうえで考えて行動するイメージがありました。ですので、「なんでのるかなぁ」と素直な感想。私はいきなり開くウインドは何を書いてあろうが閉じます。アンケートだろうが乗ってやりません。こちらの意思を無視して。「どや？！」とばかりに出てくるやつは「えい！」と消してしまいます。フ○ンドパ○ク同様甘くないのが常ですゆえ。 そして凹んでいるなと感じたのは、再発防止。 再発防止をするなら、「確かこんな名前」とクリックしたらその名前を検索したＵＲＬに飛ぶような記事にしておけば、少しでもいえいえこのサイトならかなりのダメージをその詐欺サイトに与えられるのになと。なのに名前のかけらも出てこない。「あれ？凹んでいる？」と気になった次第であります。アンパン○ンなら凹んだ頭はバタ子さんに頭の交換して再度出撃するところ。奥様に発破かけられたようで、醜い浮世の鬼にアンパ○チ・・・はアンパン○ン・・・毛バリ攻撃・・・は鬼太郎（そもそも三本しかないようでは無理か）。 とにかく一撃くらわせて笑い飛ばしてください。 乱筆乱文失礼しました。 今後ともよろしくお願いします。

K様　お便りありがとうございます。 いやあ、おっしゃること耳に痛く・・・・ 正直言って私は考え深いとか落ち着いているというのとは180度反対でして、おっちょこちょい、行き当たり場当たり、好奇心が服を着ているような人間でして、後先考えずに行動してしまう方であります。 でもですよ、もしかして、仮に本当にiPadがもらえたとすると、K様はもらい損ねるわけですよ、そこんとこは逆のリスクもあるわけで・・ まあ何を言おうと引かれ者の小唄、当分家内の監視下でおとなしくしております。カナシー ⇒ 反省の色なし 私がチョンボしたときだけでなく、お気が向いたら書き込んでくださいね

ぶらっくたいがぁ様からお便りを頂きました（2016.02.04）

銀行や普段利用している買物サイトから届いたメールでさえニセかもと疑って、メール本文のurlはクリックしません。 本件に関する是正処置の有効性の評価についてご報告ください。ってか

たいがぁ様から見れば私など大甘でしょうね・・・・ORZ 是正処置の有効性ですか・・・たぶん三日たてば忘れているほうに1万クレジット

通りすがり様からお便りを頂きました（2016.02.05）

お見舞い がんばり方を間違えるよりまし、といつも準備運動・休憩がわりに、せっせとアクセスしている者です。お見舞いがいいたくて。 気をつければいいのは確かですが、心身ともにコントロールできると過信しないことのほうが大切です。私は、被害を拡大させないことに注力しています。 カードは複数持ち、提携先や支払い口座の残高などで格付け。どんな相手でもネットにカード情報を入力する場合、定期的な支払いがある格上カードは使いません。お店での支払いなどでも場所柄によっては、格下カードを使うようにします。ポイントやマイルに目がくらみマイルールを曲げることのないよう、その手の情報は無視することに決めています。 対策が終わったら、早く忘れて、元気をだしてくださいね。

通りすがり様　暖かいお言葉、ありがとうございます。 しかし、通りすがりとはこれまた古風なお名前、通りすがりなんて使われたのはもう10年前のことでしょうか？ おっと、ともかく、カードの扱いには注意します。おっしゃるようにいくつかカードを持って、上限を低くしておくなど手を打たなければなりませんね。脇が甘かったと反省です。 反省ばかりで・・・ でも大丈夫、私は忘れっぽいので・・・いや、これもいかん、また騙されそうだ・・

K様からお便りを頂きました（2016.02.08）

返事をいただきありがとうございます。 佐為様のおっしゃるリスク、【でもですよ、もしかして、仮に本当にiPadがもらえたとすると、K様はもらい損ねるわけですよ、そこんとこは逆のリスクもあるわけで・・】を私はリスクとしていないのが私だったりします。 たぶん小心者の私は守り、佐為様は攻めを基本にしているからではないかと感じました。もちろん攻めばかりで守りがおろそかとも思ってはいませんが　＾＾； 好奇心旺盛で後先考えずの佐為様とそれをしっかり見守る奥様。まるで孫悟空とお釈迦様のような素晴らしいご夫婦だと思います。 暦の上では春となりましたが、お体にお気をつけて今後のご活躍も楽しみにしております。 それでは失礼します。

K様　毎度ありがとうございます。 関係ないかもしれませんが、私の元の商売のISOでは放し飼いの犬に咬まれる危険だけでなく、宝くじにあたるチャンスもリスクというようです。ちょっとそれには私も納得しませんが、まあいろいろあるのでしょう。 昔流行ったORではミニマックス法とかマクシミン戦略なんてのがありましたね。前者は予想される損害を最小に抑える戦法で、後者は想定される最小の利益を最大化する方法で、まあどちらが良いとか悪いというのはなく、決定者の性格や与えられた条件によって戦略が選択されるのでしょう。金持ちケンカせずというスタンスならミニマックスでしょうし、もう後がないこれで勝負だと追い込まれたら戦略を考えるまでもなく、運を天に任せるしかありません。

しかし任天堂ってすごいネーミングですよね！ 運を天に任せて遊べなのか、運を天に任せて命を懸けろなのか、射幸心をあおるばかり・・花札やトランプを作っている会社としても倫理とかマネジメントという観点では・・・うーん、どうなんでしょう？

ともかく一か八かの勝負をする度胸もなく、石橋を叩いても歩かないという堅い意思もなく、その時の気分で決定が変わる私はどうしようもないクズ男ということになるでしょう。困ったなあ〜

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