「今こそ韓国に謝ろう」

2017.12.28
お断り
このコーナーは「推薦する本」というタイトルであるが、推薦する本にこだわらず、推薦しない本についても駄文を書いている。そして書いているのは本のあらすじとか読書感想文ではなく、私がその本を読んだことによって、何を考えたかとか何をしたとかいうことである。読んだ本はそのきっかけにすぎない。だからとりあげた本の内容について知りたいという方には不向きだ。
よってここで取り上げた本そのものについてのコメントはご遠慮する。
ぜひ私が感じたこと、私が考えたことについてコメントいただきたい。

書名著者出版社ISBN初版価格
今こそ韓国に謝ろう百田尚樹飛鳥新社97848641055692017.06.301296円

この本は発売前からもう大宣伝、鳴り物入りというやつだね、タイトルを聞いてぜひ読もうと思ったが、お金のない私は買うなんてとんでもない、図書館から借りるのが第一優先である。
図書館のウェブサイトで予約状況を見たら私の市の図書館には6冊あったのだが、百数十人の予約待ちがいた。一冊あたり25人、ひとり1週間として25週間、つまり半年待つことになる。まあ、急いで読むこともない、行列の末尾に予約を書き込んだ。
それが発売直後だったから多分7月初め、順番が回ってきたのが12月下旬であるからちょうど半年、予想通りであった。

250ページあるが、活字も大きく難しい理屈を語っているわけでもなく、堅苦しい文体でもないからスラスラ読める。私は借りてきた翌日、電車の中やフィットネスクラブの休憩時間などで一日で読んでしまった。
では清涼飲料水のような口当たりがよいだけで中身がないかといえば、そうではない。意味深な本である。

鼻血が出るぞ〜
鼻血が出るぞ〜
韓国という国、韓国人という人たちの言動、行動というものは最近広く知られてきた。以前は日本は韓国に悪いことをした、謝罪と賠償をしなければならないと叫ぶテレビ、新聞、はては漫画まであった。
何という漫画かと問う人がいるとは思わないが、「美味しんぼ」(雁屋哲原作)である。原作者が不勉強なのか、韓国のスパイなのか、どっちなのだろう?
最近、雁屋哲はもっぱら原発反対を唱え、鼻血がでるぞ、お化けが出るぞと騙っているが、私は福島出身だが地元の親戚や友人は誰も鼻血が出ないという。むしろ私は最近鼻血が出たのだが、これは鼻風邪で鼻のかみすぎたためではなく、千葉の放射線が上昇しているのだろうか?

そしてマスコミは、K-POPは素敵、韓流ドラマが素敵、韓国経済が素晴らしい、韓国はパラダイスと騙るもんだから、アホな日本人は韓国スバラシーイと思い込んだようだ。当時は火病という言葉をネットに書き込むと叩かれたものだ。
ところが韓国を知ろうとして韓国旅行とか韓国語を習ったり韓国について勉強する人が出てくると、それがマスコミにとってかえってまずかったようだ。従軍慰安婦はうそだった、強制連行もうそだった、K-POPはパクリだ、韓国は著作権をないがしろにする後進国だ、韓国のクルマは欠陥車だ、韓国経済はボロボロで失業者があふれ肩叩きはひどい、美人は皆整形だ、男尊女卑がひどい、家庭内暴力はひどい、韓国は日本を貶めている、そんなことが知れ渡った。今ではおかしな行動をする韓国人特有の性質を火病を書いても、もはや誰も異議を唱えない。それくらい韓国の真実は日本人に知られてきた。

韓国人のユニークなウソをひとつあげよう。
韓国人の画く地図はデフォルメがかかっている。日本が韓国に比べて小さいものが多い。いやそうではなく、メルカトル図法とかモルワイデ図法などの他にコリアン図法という投影法があるに違いない。それは日本付近だけが異常に縮尺される方式である。
そういう地図ばかり見慣れている人が日本に来て、日本が韓国よりも大きいことを知って驚いたという話がネットにあった。実は韓国は本州の半分より小さく、北海道に毛が生えたくらいの大きさなのである。

韓国の偽地図
正しい縮尺
ウソっこの地図 正しい縮尺
「日本海」でなく「East Sea」とある

ちょっと見た目には気が付かないが、左右を見比べるとおかしいと気がつく。
北海道が北朝鮮と同緯度というのはどう考えてもおかしいぜ北海道と樺太が離れすぎじゃないか。このとおりなら北朝鮮がミサイルを発射しても秋田沖に来るはずがない。

日本がない!
もっとすごいのがある。
冬季オリンピックの公式地図に日本列島がなかった。
おいおい日本がないぞ
日本政府が抗議したら、韓国は言い訳をした後に修正した。
ところが、修正したのは日本語版のウェブページだけで、英語版は元のまんまだったというオチであった。
だがこの地図には重大な欠陥がある。この地図通りなら、韓国人が大好きな東海(トンヘ)がなくなってしまうじゃないか。東海が存在するには日本列島が必須条件なのである。
困ったなあ〜

慰安婦とは売春婦 その他、従軍慰安婦のウソ、竹島不法領有、慰安婦合意のちゃぶ台返しは日本人の怒りを買っている。
自主開発したというものは実は日本が技術援助したものばかり。造船も自動車も鉄鋼も半導体もなにもかも。
外国のものを韓国発祥だという意味のウリジナルになると、もう笑い話でしかない。剣道も空手もお茶も韓国起源という。孔子が韓国人だったとか紙も金属活字も羅針盤も韓国人が発明したなんてのは中国人の怒りを買っている。もっともイエス・キリストが韓国人という説にユダヤ人がクレームを付けたという話は聞いたことがないが、さすがユダヤ人は韓国など相手にしないのだろう。
それから嘘、妄言がひどい。彼らが言う創氏改名は真っ赤なウソ、強制連行どころか日本に来たくてたまらないというのもバレバレになった。

まあ韓国に対する日本国民の意識も変わり、タイトルから著者は韓国人を揶揄し笑い飛ばそうとしている、いや韓国をネタに笑いを取ろうとしている本ではなかろうか、というのが読む前の私の予想だった。
しかし一読してその予想は裏切られた。
文章の書き方、言い回し、そういうところはオチャラケで、文字通り韓国と韓国人を笑い飛ばしているわけだが、その本意はまったく違う。
著者は真面目に韓国に謝ろうというのではないが、韓国に対して間違えた対応をしたという認識をされている。そしてそのことを反省しようと日本人に語っている。

著者、百田さんは日本が韓国を併合し行政したことを完璧に後悔していると思える。過去の歴史をみれば韓国に関わるべきではなかったが、中国やロシアの干渉から日本を守るためには韓国が防波堤になってもらわないと困るというのが当時の状況であった。
もし韓国がちゃんとした独立国であれば日本も中国もロシアも直接ぶつからず、冷戦下のフィンランドのように緩衝地帯となったのであろうが、残念ながら韓国は独立国として存在できる能力がなかった。ま、韓国がまっとうな独立国であったことは過去より一度もなかったわけで、日本が韓国を独立国にしようということが間違いだったのだ。
百田さんもそれを重大な過誤としている。
じゃあ、どうすればよかったのか? 日本がしたような甘い同化政策ではなく欧州列強のような秋霜烈日な植民地政策をとればよかったのかとなると、皮膚の色も体つきもほとんど同じだからその辺は難しい。とはいえ中国は過去2000年間、ほとんど同じ体つきの韓国を僕(しもべ)として扱ってきたわけで、できないこともなかったかもしれない。でもまあ、中国人と違い日本人は甘いからなあ〜。となるとやはり関りを持たないことに尽きるのかもしれない。

百田さんは、朝鮮には技術とか思想を教えて倫理観、道徳観を教えなかったのがまずかった、だから韓国に謝らなければならないと書いている。
まあこの言い回しは冗談9割だろうが、日本が朝鮮での学校教育で倫理観、道徳観を教えなかったわけではない。ちゃんと修身を教育していた。結局、修身を理解し身に付ける基本がなかったのだろう。だから日本人の考える忠孝という概念を理解できなかったのだ。それは色盲や色弱の人が赤と緑を区別できないのと同じ次元のことであり、しょうがないのかもしれない。
だから今もっと良い方法を考えたとしても過去以上に倫理観、道徳観を伝えることができるとは思えない。

お断り: 私は色盲の人を馬鹿にしたり差別したりするつもりはない。なんとなれば私も色弱だから。私は緑の葉の中に椿の花を見つけることができない。

百田さんは、韓国人の反日は結局『日本人への妬み』であり、『日本人になれないことへの怒り』であるという。もっともだと思う。
日本は経済大国であり、高賃金、社会保障が確立している、過去よりすばらしい歴史、つまり神話から現在まで連綿とつながり由来がハッキリしているとか、お茶・お花・武道その他の文化がある。
ヤレヤレ 日本には日本を貶めるのがうれしい人がいる。日本を捨て亡命すると語った民進党の小西ひろゆきもいたし、韓国で従軍慰安婦デモに参加した国家公安委員長だった民主党の岡崎トミ子もいた。
日本経済がダメだと語る人、アベノミクスは効果がないと叫ぶ評論家もいる。だが不思議なことに韓国のネットには、日本経済がうらやましい、安倍晋三は憎いがアベノミクスを韓国でしてほしいという書き込みが多数ある。韓国人はアベノミクスを高く評価しているのである。
日本でアベノミクスはダメだと騙っている人は、日本がダメになってその分韓国が良くなるようにと考えているのでしょうか?

韓国にはすべてがない。経済はガタガタ、ノーベル賞はお金で買った金大中だけ、歴史を紐解けば過去よりずっと中国の属国であった。おっとモンゴルの属国のときも日本に併合されたときもある。だが真の独立国だったことはなかった。
実は以前、私は韓国という国は自力で独立していないから外国を妬み日本を妬むのではなかろうかと考えていたが、百田さんの論はそうではなく、自力で独立しなかったからではなく、独立しようという意思がないというのだろう。
2000年以上にわたる中国の精神的、物質的支配下にあって、そういう発想が起きない意識構造が作られたとしか思えない。それは主義主張に関係ないようだ。21世紀の今、大統領が右から左に代わっても、することは200年前までと同じく、中国に行き中国皇帝(国家主席)に拝謁して、王として認めてもらうことが最初の仕事なのだから。

この本の意図は、韓国に謝ることではないのはもちろん、韓国を笑うことではない。日本人よ目を覚ませということだ。
なぜそう言わなければならないかと言えば、日本のマスコミも野党も韓国の支配下にあるからだ。朝日新聞、神奈川新聞などを読むと、韓国の新聞としか思えない。朝日新聞をの略だという人もいる。
テレビも韓国の支配下にある。TBSは韓流ドラマ一筋、フジテレビもテレビ朝日も韓国上げ日本下げ、NHKは犬HKと言われるくらい日本落しである。
だから百田さんはこの本を書かざるを得なかったのであろう。
韓国は国家間の約束、条約を国民感情で覆す。だから日本人は韓国人を相手にするときは良く考えて行動するなというのである。
よく考えて行動せよではなく、よく考えて行動するなである。
結局、韓国によって迷惑を受けた日本は、甘かったのである。その意味で韓国に騙されたのは日本人の責任であったというのが百田さんの言い分だろう。
まったくその通りだ。
だからK-POPが素敵と語る若者とか、韓流ドラマが素敵なんておっしゃるマダムは、この本を読まなくてはならない。
図書館の予約が今でも百人以上並んでいるということは、その目的は果たしたと言えるだろう。もっと多くの人がこの本を読んでほしいなと思う。
この駄文も、もっと多くの人にこの本を読んでほしいから書いた。

老人ドライバー 本日の真実
京葉線でこの本を読んでいたら、隣に座った女性二人が、私の持っている本をチラチラみて韓国語で話していた。韓国語と日本語とまぜて会話していたから、多分在日だろう。そして私に聞かれて不都合なところを韓国語で語っていたのではないかと勘繰る。
何を思っていたのか? 聞いてみたかった。



外資社員様からお便りを頂きました(2017.12.29)
おばQさま
いつも大変な本を見つけてこられますね(笑)
私だったら、何となく内容が想定できるから読みません。
そういうものをしっかり読んで批判できるところは真似できません。

お隣の国とは、仕事でずいぶんお付き合いがあったので、色々とネタがあるのですが、とりあえず脇に置いて、日韓併合に限った話です。
韓国の人とお付き合いをして感じたのは、相対的な距離を重視する点です。
一番判りやすいのは幼長の関係、これは絶対的ではなくて相対的です。
身分についても同じですね。
そういう点で、日本に対しては、常に自分たちが上なのだという気持ちは捨てられないのだと思います。
日韓併合について、韓国人同士、または米国で韓国の人が話した事を聞いた時には、法的手段にのっとって日本が併合した事実は判っておりました。
ですから、この時の批判の矛先は、「国を売った李王朝」でした。
日本人がいない場所では、これが普通の認識で、当時の環境を考えれば中国は頼りにならず、ロシアと日本のどちらかにつくしかない事実も理解しているのです。
ですから、韓国人同士の話になると、国が弱かったからこうなったと嘆くのです。
これだけ見ると、別に非合理でも何でもありません。なぜなら客観性に基づいているからです。
しかし、ここに日本が入ると、自分が思う相対位置に従って、日本に非難が向くのです。
このように非難の矛先は、常に下と思う方向に向き、相対的な位置で変化するのです。

これは慰安婦問題でも同じで、日本に対しては非難しますが、国内では慰安婦を蔑みます。
ですから、この手の「謝るべき」と思う人々は、韓国内部での慰安婦への蔑みを見た上で考えてほしいし、日韓併合でも、李朝王族への根深い非難を理解した上で、日本が誤るべきか考えた方が良いですね。この手の本を書く人は「相手の気持ちに寄り添って」という不思議な事をおっしゃりますが、それならばあの国に入って、日本という相対的な立場がない状態であの国の人が、何が問題なのかと思っているかを理解するべきだと思います。
そういう視点がないだろうと思うので、私はこの手の本を読みません。
お読みになった本では如何でしたか

外資社員様 毎度ご指導ありがとうございます。
外資社員様のお書きになられた順序の逆にいきます。
韓国の人がどう考えているかとなりますが、韓国マンセー、日本は弟なるぞ!という本も日本でたくさん発行されています。金慶珠の「日本が誤解される理由」なんて読みますと、もうクラクラして立っていられません。本当です。どうしてかってなると天動説・地動説の違いではなく、正物質と反物質くらいの違いがあって付いていけないどころか読むことを拒否してしまいます。
呉善花の本は、完全に日本人(国籍ではなくネイティブ)の感覚ですね。
金 完燮「親日派の弁明」やシンシアリの「韓国人による恥韓論」となりますと、日本とは関係なしに韓国人の悲しさとか希望というのが述べられている感じです。
ということでまずはご質問への回答です。
前に戻りまして、個人的にはもう韓国併合とか慰安婦なんて言ってほしくないです。時が物事を風化させるのは事実ですし、それが当時の法規制や社会通念に照らしておかしくないなら、それは過ぎたことだとするべきなのです。
彼らが慰安婦を出すなら、こちらは戦後の混乱時の第三国人の悪行を持ち出しますし、秀吉とか加藤清正の責任を追及するなら元寇を持ち出すことになり、泥沼から這い出ることはできません。
ましてや2000年前に中国の文化が朝鮮に伝わり、更に日本に伝わったからと言って中国が親、朝鮮が兄、日本が弟なんて理屈はないでしょう。最近の研究では米作は日本から朝鮮に、唐辛子も日本からということになっています。でも、こちらが兄だと威張る気はありませんから、朝鮮半島は己の道を行き頑張ってほしいと思うだけです。
もっともウリジナル、日本のパクリは著作権で犯罪です。最近はイチゴ、肉牛、メロン、花卉など堂々と盗んでいくだけでなく、韓国が開発したと騙っていますから腹わたが煮えくり返ります。
ただいまだ日本には韓国マンセー、韓流大好き、韓国に謝罪と賠償を叫ぶ人がたくさんいます。TBS日曜日の「サンデーモーニング」というのをご存じでしょうか? これを30分見続けることができたら我慢強い方です。そこに登場する人たちの考えを変えることはできません。ですけど、そういう人たちの話を聞いて、信じ込むのではなく、オカシイゾ?と考えてもらうためには、この百田さんの本のようなものを出すことに大いに意義はあると思います。
毀誉褒貶というよりもヘイトの集中砲火を浴びた桜井誠の「大嫌韓時代」など読んでみれば当たり前のことしか書いてありません。ヘイトだと言われるようなものではありません。しかしそういうまっとうな本に「ヘイト(憎悪)」が集中したということは、そういうものが存在されては困るからでしょう。
外資社員様は「私だったら、何となく内容が想定できるから読みません。」と書かれました。
前段はおっしゃる通りです。しかしそういう本を「皆さん読みましょう」と声を出すことは決して悪いことではない、いや必要なことなのだと私は考えています。考えるだけでなく行動しているとご理解ください。
電車の中で読むことは時間節約のためでなく、みなに見せるためもあります。
ヘイトを浴びた本が、普通の市井の人が読んでいるのだというメッセージを送ろうと考えています。おっと私がまともかどうか、逆効果かもしれませんが、
まあ、あまり書くと、ここは外資社員様だけが見るわけではないので手の内をさらしてはいけません。
来年もよろしくお願いいたします。

推薦する本の目次にもどる