誤字脱字

21.03.29

定年退職者で年金生活者の私は、お金を使うことが嫌いだ。だけど本を読みたい。もちろんただで本を読む方法はたくさんある。

まず図書館がある。私はこれを大いに活用させていただいている。私の住んでいる市図書館の蔵書は70万冊だそうだ。あと20年生きるとして7300日、毎日100冊は読めるはずがない。余生だけでは全部読む時間がない。
とはいえ興味のない分野は読まないし、読みたい本がないこともある。そのときは図書館に購入依頼をするのだが、買ってもらえる確率は半分くらいだ。

青空文庫というのもある。だけどこれは昔の本が多いからあまり読みたいものがない。いや読みたい本がないというのが正しい。

そこでネット小説です。ネット小説といっても小説ばかりでなく論文のようなもの、何事かについてまとめたものなどいろいろある。 本 ラノベを読みたいならネット小説で十分に間に合う。
むしろ自分が好きなネット小説家がプロになり、本を出すようになるとうれしい。昔、ネットで韓国経済について孤軍奮闘していた三橋貴明をみていて、やがて彼が経済評論家として売れっ子になったのを見て、うれしかったのと同じ感覚だ。


ということでネット小説のウェブサイトで自分の好きなカテゴリーというよりも読みたいキーワードを入れてひっかかったものをいくつか読み、気に入ったものにブックマークをつけて更新通知が来たら読むというのを日々している。無料でこれほどおもしろいものはない。
なおネット小説の中には有料なものもあるが、別にお金を払って読むほどのことはないし、有料のものが無料のものより優れているということもない。もっとも有名になるとネットのものを削除してしまい、これからはお金を払って読んでねという人もいる。
純文学とかいう高尚なものを好む人から見たらレベルが低いだろう。おっと、もちろんネット小説にも純文学というカテゴリーがあるが、私は敬って遠ざけている。

ネット小説とは作者が書いた小説をウェブにアップするということで完了する。だから当然校正も校閲も十分でない、というよりされていないというのが現実だ。よってその誤字脱字の多さはオリンピック級である。
作者の多くは毎回冒頭に「誤字脱字があったらご連絡ください」とか「誤字脱字教えていただきまして、ありがとうございます」なんて記載している。
金メダル

まあ読むほうもタダだからいちゃもん付ける気は全くない。しかし毎日ネット小説を読んでいると、たくさんの誤字脱字をみつける。もちろん述べたように校正もしないのかと思うことはない。むしろ誤字脱字おもに誤字だが、それを楽しんでいる。
この誤字は金メダル級だとか、いや誤字ではなく本来はこう表記しなければならないんじゃないかとか、間違いでなく趣を出そうと工夫したのだろうとか、感心するものも多い。


今の時代だから、作者はみなパソコンでワープロソフトを使っているはずだ。もし自分の手で書くなら、知らない漢字はわざわざ辞書を引かずにかな書きすることが多いだろう。ワープロソフトを使っていれば、IMEはそんな私たちの手間を省いてくれた。
私が社会人になったとき先輩が「挨拶」とか「丁寧」という漢字を書いているのを見て、天才かよ!と思った。私は習った漢字は書けるけど習わない漢字は書けない。
そんな私でも音は分るから、かな入力するとドンドンと変換候補をあげてくれる。ずらっと並んだ漢字から選べば良いだけだ。だからよく候補漢字を見てないとか、正しい漢字を覚えていないと誤変換が多くなる。

脱字というのはやはりワープロソフトを使うからである。私もそうだが、書いた文章を読み直していると語順を変えたりすることが多い。そのときカットアンドペーストするわけだが、カーソルを置く場所が一文字違ったりすると熟語の一文字がとんでもないところに飛んでしまったり、消えてしまうことになる。
もちろん校正をしっかりすれば良いのだが、第三者でないとミスを見つけるのは難しい。

ということで本日は主にネット小説から拾った誤字脱字について論じる。ネット小説以外にも、一般のウェブサイトやブログなどで気になったものもあります。
自分が創作したものはありません。それでは意味がありませんしね。

鼻血が出るぞ〜