2022年反省と2023年希望

23.12.29

2022年もあと数日でおしまいだ。21世紀になってもう20年以上過ぎた。そのことに驚く。
老人だよ 正直言って私が子供の頃、自分が21世紀まで生きるとは思っていなかった。私が生まれたとき1949年の男の平均寿命は58歳、女でも61歳だった。私が平均寿命まで生きたとして2008年まで生きるわけだが、近親者、近所の人たちをみれば50歳を超えて生きている人が少なかった。当時の定年は54歳くらいだったと思うが、定年で会社を止めて数年でほとんど亡くなっていた。

注:平均寿命というのはその年に生まれた子供が生きるだろう年月であり、その年に亡くなった人の平均年齢ではない。
現在では平均寿命の伸びはほぼゼロであるが、過去75年間、日本の平均寿命は単純増加していたので、どの時点でも生きている人が亡くなる年齢の平均は平均寿命より短いことになる。だから子供、が周りの人が平均寿命より若くして亡くなるのを不思議に思うのは当然だ。

当時国民年金はなかったが、男の多くは兵役に就いていたから恩給といって軍人になっていた期間の年金がもらえた。とはいえ何年ももらわないうちに寿命になってしまう。当時は仕事をやめてから数年しか生きられないから年金問題はなかった。
戦後日本の平均寿命の伸びは異常であった。1950年から1960年の10年間で平均寿命が男7歳/女9歳伸び、1950年から2000年の50年で男20歳/女23歳伸びた。信じられないが事実である。

超音速で飛行機が西に飛べば、いつまでも日が暮れないというけど、そんな感じだ。いつまでも死なない気がする。もちろんそれは勘違いで、前述したように平均寿命はその年に生まれた子供の平均余命であり、すでに生まれた人が期待できる寿命ではない。

明治16年に生まれた父方の祖母が1959年に76歳で亡くなったとき、お葬式でお坊さんがこれほど長生きをした人を 見たことがないと言った。今なら76歳で死去すれば、まだ若いのにと言われるだろう。


しかし違いは享年だけではない。寿命が長くなっただけではない。年をとっても昔と違い、 年寄り 肉体的にも精神的にも老いるのがどんどん遅くなってきた。
祖母は亡くなる10年も前から、地面をなめるように背中が曲がっていた。歩くときは手を腰の後ろで組み、体を前後に振ってバランスをとっヨタヨタと歩いていた。
それが進んで杖を使うようになると、杖でバランスをとるのではなく、スフィンクスの謎のように両足と杖の3本の足で歩くようになった。
いまどきそんな人は見かけないが、当時はそれが普通の老人の姿だった。

今、農村でも農夫症の人など見かけることはない。私の義母は93歳だが、背はまっすぐで耳は地獄耳、頭は正常だ。我が家では家内と私で運ぶ30キロのコメの袋を軽く担ぐ。老眼鏡だけ使う。恐るべし90代、
今私は73歳であるが、身長は若い時より1センチ5ミリ縮んだが背中は曲がっていないつもりだし、毎日2キロ以上泳いでいる。私は義母には負けるが、祖母に比べれば月とスッポンである。

いや明治45年生まれの親父が1980年に68歳で死んだときは、頭ははげていたし歯は総入れ歯だった。
それに対して私の頭は…あまり違わないが、歯は30本ある。2本足りないのは八重歯だったから若い時歯医者で抜いてもらったためで、虫歯とか老化現象で抜けたのではない。
私の住んでいたところの最寄り駅は乗降者も少なく、タクシーが1台とか2台しか停まっていなかった。夜遅くだと最初に列車から降りた客が乗って行ってしまうと、タクシーが戻るのに30分とかそれ以上かかる。それで駅のホームからタクシー乗り場まで走るのだが、親父が60歳を超えてからは走れないといってタクシーが戻るのを待っていた。
私は63歳まで羽田空港で飛行機を降りると、リムジンバス乗り場まで戦力疾走していたから、間違いなく私が上だ。68歳のときの親父に比べて73歳の私はあきらかに若い。
50歳までは長生きしないだろうと思った自分が、21世紀まで生きられたのは、医療の進歩、栄養状態の向上、生活環境の改善によるものだ。ありがたいことである。


最近は長生きすると年金が足りない、ぼけ老人が増えて困るという風潮である。最近、ウェブの某所で議論していたら「年寄りは早く死ね」と書かれた。年寄りは社会に貢献していないのか? 確かに私は63歳で引退してから仕事をせずにフィットネスクラブとか政治活動とか読書しかしていないから、社会貢献していないようにみえる。
だが生きているということだけでも社会に寄与しているのだよ。別に私の知識とか知恵が素晴らしいわけではない。人が暮らし消費する経済活動によって社会に貢献しているのだ。

もし70歳以上がいなくなったとすれば、一挙に人口が16%減る(注1)年金問題は解決するかもしれない。しかし日本の消費は16%以上減る。だって子供より老人がお金を使うのは間違いない。
だが生産力は減らない。ということは供給が需要を大きく上回ることになり、それを経済学ではデフレという。需要が16%減となると、ちょっとした不景気ではなく大恐慌だろう。年寄りが増えることによって、それが解消するには数十年かかるだろう。
年寄りも経済を回しているという存在意義を認めてほしい。

何を言いたいのかって?
特段、高尚な話ではない。毎年毎年、年を取り、馬齢を重ねているということだけだ。
とはいえ毎年暮れになれば、来年は良い年でありますように、来年はこんなことをしたい、少しでも高みを目指したいと願うのは年をとっても変わりません。
まあ、願いが叶うことはめったにないのですけどね、


1年前、2022年は良い年でありますようにと願ったのですが、それは間違いであると今年読んだ小野田寛郎の本で教えられた。それは「去年一年ありがとうございましたと言っても、今年もお守りくださいと願ったことはないという言葉だった。宮本武蔵も「我、神仏を尊びて、神仏を頼らず」と同じことを語っている。
良い未来は願うのではなく、自分で作らねばならない。天は自ら助くる者を助く、結果を出すのは神仏ではなく人だ。

ダメ、イケナイ

とはいえ国際政治、いや国内政治だって我々個人がどうこうできるものではない。世界中ろくでもないことが多々起きている。
2月24日突如ロシアが軍事侵攻を開始したウクライナ戦争は、一般人の被害を増やし続けながら未だに収束する見通しがつかない。
そしてロシアを経済制裁した西側に対して、ロシアもエネルギー供給を絞ったりしてお互いに我慢比べである。


北朝鮮の金正恩はまさに狂人である。2022年に発射したミサイルは約90発だそうだ。週刊誌どころでなく週に2発だ。
金正恩 まさに暴力団組員が隣に住んでいるようなもので、隣人として最悪だ。暴力団組員なら警察に頼れるだろうが、国家間の警察はない。他国の暴力に対抗するのは、日本という国家の持つ暴力しかない。

日本が防衛力強化すること、巡航ミサイルをはじめとして攻撃兵器を装備するのは大賛成だ。もし北朝鮮がミサイル攻撃するなら、こちらは北朝鮮の全都市に1ヘクタール当たり10発くらいの巡航ミサイルを撃って北朝鮮全土を焦土とするぞと言えるようにしてほしい。
目には目を、ミサイルにはミサイルしか抑止力にならない。ええかっこしいのことを語る人は多いけど抑止力としてそれ以外に存在しない。話し合いでというなら、その証拠を見せてほしい。奥田愛基が飲んで話せば…と語ったが、ぜひ証拠を見せてほしい。
平和憲法なるものはそもそも砂上の楼閣どころか、実在しない蜃気楼なのだ。


2019年から始まった新型コロナウイルス流行はいまだ収まらない。
コロナは怖いぞ 中国は長らくゼロコロナ政策で感染者は出ていないと語っていたが、都市のロックダウン政策がほころびて、今や感染者がうなぎのぼりだ。
こうなると中国のロックダウンの効果はすごかったとも思えるが、今までのコロナ感染者の情報が正確なのか否か定かでないから何とも言えない。


安倍元首相が暗殺されたのは大ショックだった。私は安倍さんにもう一度頑張ってほしいと思っていた。中国に汚染された河野太郎なんかどうしようもない。これからどうなるのか、心配である。
安倍さん、安らかなるご冥福をお祈りいたします……と言えないのが残念だ。いや生きている我々の方がもっと心配だよ。

安倍首相


円安もすごかったね、 2022年元日の為替相場は1ドル115円だった。5月になり129円になり、7月には135円、9月には140円、10月には150円、11月には139円、12月には132円と半年前の6月レベルに戻った(注2)なお、ピークは10/21〜23三日間の150.26円であった。

ウクライナ戦争、景気後退、いろいろ要因はあるだろうが、我々も自衛せんといかん。
とはいえ預貯金もなく不動産も金地金もないから、手の打ちようもない。気楽といえば気楽だ。

あんまり変動しないでくれよ!

世界的にも国内でも激動だったけど、個人的にもいろいろあった。そして私的には悪い年だったと思う。

2021年は肉離れとぎっくり腰を繰り返し、グッドイヤータイヤならぬバッドイヤーだった。小野田寛郎氏に怒られそうだが「2022年は良くますように」と願ったが、見事に裏目になった。

3月14日に夫婦でコロナワクチン第3回めの接種をした。家内はその翌日から悪寒、嘔吐で4日間寝込んだ。家内が回復する頃に、今度は私が悪寒、嘔吐、下痢、腹痛がひどくなり4月初旬まで20日以上寝込んだ。
痛いよ、辛いよう 家内私ともに体調が悪くなる心当たりがまったくない。2週間耐えたがとうとう我慢できず、コロナワクチン副反応相談センターとかいうところに電話したが、「ワクチン接種ではそれほど長期になることはありません」と断定されておしまい。取り付く島もない。相談センターどころか拒絶センターである。対応した井筒さん恨みますよ。

その後もう我慢できずどうしようもなく、近くのかかりつけの内科に行ったら、ワクチン接種の副反応で半月以上苦しんでいる人は多いこと、言い換えれば私のような症状は珍しくないという。だから安心しろと言われた。
医師にそう言ってもらえて安心した。

副反応はしかたがないとしても、それならば相談センターが正しい情報を提供すべきだろう。「あなたのような症状は副反応ではない、シリマセンヨ」というのではなく、それは「副反応です、半月我慢すれば回復します」と言ってくれれば安心できる。
ともかくこんなワクチンはもう受けないと決めた。わが夫婦は4回目の通知が来たが接種していない。

私は行政が真面目じゃないと思う。
コロナワクチン副反応相談センター(?)なるものが、まったく役に立たないこと。
情報公開をしっかりしてほしいこと。副反応が重いことに文句は言わない。どうすればいいのか、どのくらいの症状がどのくらい続くのか、正常なのか異常なのか、そういうことを苦しんでいる人に知らしめる義務があるだろう。


ところで新型コロナウイルス流行前は、日々フィットネスクラブに通い筋トレ・有酸素運動・水泳をしていて平均体重は61.5キロ前後だった。
新型コロナウイルス流行でフィットネスクラブに通えなくなり、2021年に頑張ろうと思ったとたんに肉離れとぎっくり腰でほとんど運動できなかったために2022年1月には体重が64.3キロになっていた。

コロナワクチン第3回接種して副反応が起きてから、一週間は食べることができずスポーツドリンクで生き永らえた。その後はおじやと具のないスープで半月過ごした。
起きだしたときはなんと体重が59.5キロであった。
12月現在の体重は61キロである。以前よりは0.5キロ軽いところで平衡状態である。まあ許容範囲だろう。


悪いことばかりでもない。
ひとつは2021年の年末ジャンボ宝くじで10,000円当たった。こんな大金()が当たったのは、生れてはじめてである。次は1億と思ったが、そうは問屋が卸さない。1万円はそれ1回きりで、その後の2022年のジャンボはすべて300円である。
だが、来年早々に10億振り込まれる予定なので心配はない。


引退後の楽しみであるスイミングはどうであったか? 平泳ぎ スイミングスクールで平泳ぎを習っていたが、肉離れやぎっくり腰で2021年はほとんどプールに行かないので習うのを止めてしまった。

コロナワクチンの副反応も収まった今年5月からプールに行きだしてからはひたすら泳いだ。今まで習ったことを思い出して復習である。
すると周りの人が、足をもっと引けとか、手のカキをこうしろとかいろいろ指導(茶々とも言う)してくれる。しかし人により、手を広くかけという人あり、狭くかくという人あり、とにかくいろいろで、みんなの意見を聞けば溺れること間違いない。結局、気に入ったアドバイスのみ採用して日々いろいろ工夫した。

そんなことを半年続けて、今では連続で1キロ近く泳いでいる。なにせ私は速く泳げないので混んでくると皆の迷惑になる。そうなると一旦泳ぐのを止め、水中ウォーキングをしてプールがすくのを待つ。そんなスタイルなので、連続1キロは未だ達成はしていない。とはいえ間違いなく泳げる自信はある。

ちなみに2019年12月25日に平泳ぎを習い始めてから累計で25mプールを1万回往復した。記録魔の私は毎日どんな泳法で何キロ泳いだかを過去8年間エクセルに記録している。
習い事1000時間というが、誰でも25mプールを1万回往復すれば泳げるようになると断言する。

ちなみに私が平泳ぎを習い始めたのは2019年末だが実際の練習は2020年初めからだ。ところが2020年は3月頃からコロナ流行でスイミングスクールは休講、再開したのは夏頃だった。そして2021年は私があちこち故障して練習したのは半年もない。
実際泳いだ日数は、2020年は190日、2021年は176日そして2022年は225日、合計591日。これで1万を割ると1日17往復(850m)した計算になる。私も結構努力したのだ。
なお1日2kmと850mの差額はクロールで泳いだことになる。

だが、だがである、平泳ぎが泳げるようになると、なぜかというか当然というか、興味半減した。できないことはできるようになろうとするが、できることはもうおしまいなのだろうか?

ビーチバレー
石鹸入れに作ったビーチバレー風景
撮影ボックスがないときれいに撮れない。
それ以前にスマホではだめか
そういえば昨年末からジオラマつくりに凝ったが、コロナワクチンの副反応で寝込んでから、ジオラマつくりに興味を失ってしまった。
これはジオラマに飽きたということではなく、人生観が変わったというと大げさだが、現状ではいかん、もっと世のため人のために役に立つことにチャレンジしようという気分になった。
なにをしたら良いのか考え中である。


2022年の実績と2023年の目標を掲げる。
項目テーマ2022年目標2022年実績2023年目標
健康スイミング累計300キロ泳ぐ
平泳ぎ連続500m
累計404km泳ぐ
連続800m達成
無理せず400キロ泳ぐ
ウォーキングウォーキングできるようにコロナ鎮静と足が治るようにコロナのためウォーキングをする人が激減。近くの散歩以外実行せずコロナ流行が収まったら実行する
ストレッチストレッチより筋膜リリースに励もう毎朝約40分かけて筋膜リリースとストレッチを実施
体の動きが良くなった。 水泳でつることがなくなった。
継続する
体重61.5kgに戻す年初は体重64kgを超えたがワクチン副反応で寝込んで60kgを割り、年末は61kg 61kg台を維持
趣味新しい趣味にチャレンジ人様に見せられるジオラマを作れるようになるジオラマ10個ほど作成
最近は興味を失う
チャレンジするものを考え中
読書200冊223冊200冊
旅行旅行に行けるようになりますように年末家内と日帰りでイルミネーションを見に行っただけコロナ流行が収まり旅行に行けますように
アンチサヨク活動デモ参加コロナが収まりますようにコロナ流行で中止コロナ流行次第
メール発信50件約30件頑張ろう

10億円 まず2023年最初のチャレンジは年末ジャンボ10億円である。
期待してほしい
銀行員は100万円を30秒で数えるという。
その速さで10億数えると……8時間20分になるけど、疲れるから無理だろうね、
私が数えたら、永遠に終わりそうない。


老人マーク 今年のまとめ

私の今年一年を一言でいえば、初め低調、終わり良しだろう。
決して「終わり並」ではない。平々凡々、平均であることさえ並大抵ではないのだ。平均寿命を全うできる人は半分しかいないのだから。

来年は良い年でありますようにとは言わない。
来年は良い年にしようと言おう。
小野田寛郎さん、よろしいでしょうか?




注1
「平成20年10月1日現在推計人口」(総務省統計局)

注2


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