家庭の省エネその2

22.01.24

前回は、一般家庭で電気はどのように使われているかをみた。今回は家庭での省エネについて考えたい。

省エネというのはエネルギーを少なくすること。エネルギーとは「仕事をする能力」のこと。仕事というと汗をかいて荷物を運ぶとか、頭をひねってパソコンを叩くとかを思い浮かべるだろう。
荷物運び 物理学でいう仕事とは、力を加えて物を動かすことをいう。荷物を運ぶのは文字通り仕事であるが、荷物を持って立っているだけでは仕事をしたことにならない。それなら人が持つ代わりに台の上に置けば済む。またスケートで惰性で滑っているときは仕事をしていない。動いてはいるが、力を出していないから。氷をけってスピードをつけるとき仕事をしている。
熱は空気を温めて膨張させる(つまり動かす)という仕事をする。
というわけで、会社でするのは労働的な意味の仕事で、物理の考えの仕事とは重なるところと、重ならないところがある。
家庭の仕事といえば、炊事の煮炊き・お風呂のお湯を沸かす・照明・井戸の水汲み上げなどで、エネルギーとはその仕事をする動力である。


20世紀になってから家庭で使うエネルギーは急増し、そのエネルギーも変遷がある。
薪 私の家では1970年まで、炊飯はまきのかまど、こたつは木炭、風呂は石炭だった。当時はそれが一般的だった。その頃は、かまどで使う薪は薪屋という店に定期的に薪や木炭をいかほど運んでくださいとお願いしていた。
薪はガス管やボンベで運べないから不便だ。

どの家庭でも父親の休日は煙突掃除が定番だった。木炭はともかく、石炭や薪は完全燃焼しない。それで煙突にススがつく。そうなると煙の流れが悪くなり、家の中に煙が漂ったり場合によってはすすが燃えたりして危険だから、ワイヤーとか竹を割って作った長い柔軟性のある棒の先に煙突の内径に合わせたブラシを付けて、煙突の一方の端から入れて反対側まですすを押し出すのだ。
口で言えば簡単だが、実際に煙突掃除をすると顔も手も衣類も真っ黒になるし、きれいにススを取り除くには何度かブラシを行き来させてけっこう手間がかかった。

そんな風景が見られなくなったのは1970年代半ば以降だろう。その頃には田舎でもプロパンガスが普及したし、それもないところでは石油でふろを沸かす家庭が増えた。煙突掃除がなくなってすごく楽になった。特に男手のない家庭は喜んだ。
私は高校生頃から親父に煙突掃除をやらされたが、まあやりたくなかった。私が結婚した頃には煙突掃除が過去のものになっていてうれしい。
薪を売っていた店はプロパンガスなどを売るようになった。業種転換がうまくいったようで、薪が売れなくなって薪屋がつぶれたという話は聞いたことがない。もっとも店の看板は薪屋から○○ガスとかに変わっていた。


現在、家庭で使われているエネルギーはどんなものがあるだろうか?
21世紀の現代ではエネルギーの過半を電気、その他をガスや石油が多いが、北国では暖房に薪とか、離島そして最近では都市部でも太陽光パネルで自家発電している家庭もある。

環境省の調査(注1)によると次のようになっている。

世帯当たり年間エネルギー種別消費量と支払金額(2017)
費目エネルギー消費量支払金額
★★電気4,322kWh★★★★106,000円★★
★★都市ガス204m3123430,000円★★
★★LPガス30m3123421,000円★★
★★灯油172L12345614,000円★★
★★全体171,000円★★

もちろんこれは平均だ。これより多い家庭も少ない家庭もある。また都市ガスとLPガスを併用している家庭はあまりないだろうし、電気だけ使っている家庭もあるだろう。
薪や木炭が出てこないのは該当家庭が少数のためなのだろうか? 元データにもそれらの調査項目がなかった。


本日は家庭で使うエネルギーの費用の2/3を占める電気について考えていく。
電気といってそれを作り出すのはも、火力発電所、水力発電所、太陽光その他といろいろある。

水力発電所 火力発電所 太陽光発電
水力発電所 火力発電所 自家発電

環境意識が高い人は、再生可能エネルギーで発電した電気を高い金を出して買う人もいる。経済意識の高い人は自分が住むところの電力会社にこだわらず、他の地方の電力会社とか小売電気事業者を比較して一番安いところを選ぶ人もいるだろう。

そんなことができるようになったのはつい最近だ。自由が増えるのは良いことかどうかわからない。ふるさと納税をすると過疎地が豊かになる代わり、自分の住む自治体の税収が減り行政サービスが疎かになることを知っているのだろうか?
電気や水道などインフラも同様だ。まずは地元の電力会社を利用すべきだろう。そう考えている私は、環境意識も経済意識も高くはない

注:再生可能エネルギーとは「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」の第2条第4項で、次のもので発電されたものと定義されている。
 1.太陽光
 2.風力
 3.水力
 4.地熱
 5.バイオマス(動植物に由来する有機物をエネルギー源とするもの)
言葉の意味は「再生が可能」だが、元々「再生可能エネルギー」は英語の「renewable energy」の翻訳である。
英英辞典でrenewableの意味は
 able to be renewed(形)契約などを延長更新できる。
 something that is renewable(名)新しくすることができる
そもそも使用あるいは劣化したものを新しくすることではなく、使い続けることができるという意味だと考える。日本語の再生なら「reproduction」(子供を作る、再生産する)だ。
野村再生工場という使い方が正しい日本語である。
そもそもエネルギーは再生できるはずがない。ググったら、再生可能エネルギーの解説は、資源エネルギー庁を含め電力会社でもどこでも、「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」エネルギーであると解説をしている。「再生可能エネルギー」とは日本訳が適切でないように思える。

再生可能エネルギーであろうと、安い電気であろうと、まずは使用電力量を減らすことから考えるのがセオリーだ。風力発電所や太陽光発電所がいくらでも作ることができても、発電所を作るのはとても金がかかるのだから。
とはいえ電気の使用量を減らすのは正論ではあるのだが、これがなかなか実行できない。いや技術的問題とか法律や慣習の制約などではない。なんと電気代が安いからだ。

電気代が安いというと叱られるかもしれない。しかしお宅の電気料金を思い出してほしい。安くしようというモチベーションが湧いてこないでしょう。

下図は我が家の過去3年間の電気代です。

我が家の電気代

注:支払い月ですから、電気を使用したのはひと月前になります。
なお、我が家ではIHコンロ・エコキュート・LDKのエアコンは200Vで、かつ深夜契約もしており、使用電力量と電気代は比例しません。

我が家はオール電化のマンションなので、石油もガスも使わない。更に家庭内で火気を使うことは禁止されています。 蚊取り線香 鍋料理をするにもガスボンベのカセットコンロを使うのはダメです。IHコンロを使用しなければなりません。
マンション内で許される火気は、タバコとか蚊取り線香くらいですね、それも自宅の屋内限定です。庭も通路もベランダも禁止。蛍族は見つかり次第、警告されます。
そういうわけで我が家の年間エネルギー支払金額は電気料金そのものです。

我が家の電気代をながめると、春秋は低く冬季は多めで夏は突出している。
もちろん理由はあり、我が家は夫婦とも老人だから熱中症や脳卒中になると危ないと、夏は冷房を冬暖房をかけています。
それにお風呂も毎日入ります。お風呂のお湯はエコキュートで沸かします。エコキュートとは簡単に言えば大気の熱を集めて水をお湯にするのです。冬になり気温が下がると大気から集める熱が少なくなるので、エコキュートは頑張らねばならずその分電気を使うのです。
冷蔵庫はエコキュートと逆に庫内の熱を大気に運び出すわけですが、周囲の気温が高いと余計電気を食います。昔は冷蔵庫の周囲に隙間をつけろなんて言ったものですが、今は放熱器がカバーの中であまり気にすることがありません。とはいえ気温が低いほうが電気が食わないのは理屈から言って変わりません。

その結果、年間平均174,578円・月14,548円です。これは前出の環境省の調査結果であるエネルギー使用への支払金額171,000円より3,578円かかっている。とはいえ日割りすると10円弱ですから誤差の範囲でしょう。

この他にマンションの庭や通路の照明、エントランスのエアコン、エレベーターの電気代はマンション管理費として取られますが、一戸当たりは微々たるものです。


エッ、全国平均より使っているとは許せない、そもそも年間174,578円は大金だ
では昔、産業能率大学で習ったABC管理ってので考えてみましょう。ABC管理とは対象がたくさんあるとき、量の多いものとか重要なものについて優先的に管理することです。

家庭の電気代が最も大きいのは14%を占める(注2)は冷蔵庫だっていう話もあります。 ABC管理からいってまずは冷蔵庫で省エネができるか検討しましょう。
冷蔵庫を日中だけ稼働なんていう方法はその用途からいって無理な話。
物を入れすぎるなといっても、我が家の冷蔵室にはビール・ミルク・バター・野菜くらいしかなく、冷凍庫にもアイス・冷凍食品くらいしかない。まあスカスカだ。
ドアはしっかり閉めているしゴムパッキンも傷んでいる様子はない。
となると冷蔵庫を新しい省電力のものに更新すれば電気代が安くなるだろうか?

昨年末にも家電量販店は、冷蔵庫を買い替えると省エネになるなんて拡販の宣伝をしていました。
本当にそうなるのでしょうか?
我が家の冷蔵庫は、マンションに引っ越した時買ったのでもう13年になります。取扱説明書を見ますと、仕様が400Lで550kWh/年となっています。
今店頭にある2021年型の冷蔵庫は400Lなら大体250kWh/年と、半減以上のものすごい省エネが図られていて驚きます。

じゃあ、買い替えるべきでしょうか?
冷蔵庫の店頭価格がだいたい145,000〜170,000円、安くはありません。
現在我が家で使っているものは異常はなく、まだまだ使えそうです。仮に今購入したものも今後13年間使えるとして、年間11,000〜13,000円償却しなければなりません。

注:企業の場合、法で定める冷蔵庫や洗濯機の償却年数(耐用年数)は6年である。
これで計算したら電気代の低減では買い替えすべきという結論になるはずがない。

新型が節電になり電気代が下がっても年間省エネが300kWhでは

27円/kWh(電力単価)×300kWh(節約電力)=8,100円(年間節約額)
12,000円(年間償却費)>8,100円(年間節約額)

結果として、今の冷蔵庫が動いている限り使い続けたほうが安いのは明らか。省エネ家電に買い替えるより、大事に大事に使ったほうがお金の節約になる。
もちろんその論で行けば、我が家より古い冷蔵庫で年間消費電力が600kWhくらいなら買い替えが良くなる(注3)
それに該当する冷蔵庫は2005年製以前だろう。冷蔵庫の平均寿命は13年(注4)というから、消費電力が大きくて更新したほうが安くなるものは、既にほとんど退役しているのが現実のようだ。となると、「省エネ家電に買い替えるとお得!」というキャッチフレーズは詐欺かもしれない。


では我が家で電気代を減らそうとすると……
まず白熱電球を……我が家にはありません。13年前に新築マンションについていたのはすべて電球型蛍光灯でした。

白熱電球
白熱電球
矢印 電球型蛍光灯
電球型蛍光灯
矢印 LED電球
LED電球
俺は最初から、
最後まで悪者か
以前は褒められたけど
今は悪者、悲しい
ボヤクナ
俺もすぐに悪者さ

では蛍光灯をLEDに……今我が家で使っている蛍光灯はシーリングライト3個だけ。トイレ・廊下・浴室などすべてLEDに変更しています。一部屋だけシーリングライトが故障したので、LEDにしました。
今使っているシーリングライトは故障するまでは替えるつもりはありません。そのほうがお財布にも環境に良さそうです。

待機電力をカットしよう……テレビは無理でしょう。以前は使用後は待機電力もOFFしてましたが、面倒だと止めてしまいました。おっと、我が家ではテレビを見るのは家内だけです。私はお金を払うだけ。
エアコンも同じ理由で無理です。エコキュートはカットできません。トイレも無理、パソコンやモニターは以前から使用後はACアウトレットのSWをOFFしてます。
充電器もSW付きコンセントにしているし…

それじゃ風呂に入る頻度を減らすとか、エアコンは安衛法事務所規則に則り、16℃以下、29℃以上のときのみ使用可として……でもどう考えても1割下げたら大成功、せいぜいが数パーセント削減だろうと予測できてしまいます。
それに熱帯夜で眠れず翌朝疲れ果てていて何が省エネでしょうか? なによりも熱中症や心筋梗塞で死んだら元も子もありません。


仮に乾いたぞうきんを絞って電気代5%削減できたとしましょう。月727円、正直言って大した金額ではありません。
果し合い 家内はチャンバラ小説の「居眠り磐音」が大好きですが、文庫本1冊が803円です。
私は髭剃りに貝印の使い捨てカミソリを使っています10本入3箱で875円。おっと、使い捨てでないカミソリでもかかる費用は大して変わりません。
いずれも電気代を5%減らしても買えません。必死に節電した727円の価値ってそんなものです。

ところであなたは月においくらスマホの使用料金を払ってますか?
2021年の調査では大手キャリア利用者は月平均6,378円だそうです(注5)
スマホ これは一台の料金ですから、夫婦なら倍、高校生の息子がいれば3倍、もうお宅の電気料金よりスマホの代金の方が高くなります。
私と家内はいままでAUで、ふたりで月8,500円くらいでした。世の平均料金よりだいぶ少ないですね。それを2021年夏にアハモに替えたら、紛失の保険料込みでふたりで3,200円。
同じキャリアでも廉価プランにするとか、格安SIMにすることでひとり月2,500円以上の低減です。節電を工夫するよりはるかに簡単です。
このように電気代を削減するのは大変困難なことで、かつ節約できる量はたかがしれているのです。

ちょっと考えてみてください。
スマホの効用と、家庭で使う電気の効用はどちらが大きいでしょうか? そう考えるとスマホが高いというよりも、電気代は安いと思いませんか?


1990年代中頃、私は当時勤めていた会社で省エネ意識向上の社員教育をしたことがあります。現場や事務所ごとに時間を取ってもらいまして、家電品の一時間当たりの電気代と使い方を変えるとこれくらい変わると数字を示して、会社の電気も節約しましょうという流れで話をした。
でもね、逆効果でした。
テレビやこたつを1時間使うと電気代〇円ですと説明すると「たったそれだけ!」という声がどこの職場でも返ってきた。特に女性、奥様連中はそういう声が多かった。日常スーパーなどで円単位で安いものを買おうとしている人の感覚でそう受け止めたのでしょう。
当時ガスや石油を使っている家庭では、電気代は月1万いかなかった。その5%減らすというのは大変なことです。そして5%減らして500円しか下がらないのです。

注:電気代は基本料金と電力量料金を合わせたものですが、ここでは話を単純化しています。

福島県は車社会です。日々の通勤も車、買い物も車、子供が塾とか部活で遅くなると車で迎えに行く、 床屋 居酒屋に飲みに行くにも車(帰りは運転代行)。
私は都会に出てくるとき、駐車場料金が高いので車を手放しました。その際に心配したのは床屋に行くときどうしようかということでした。というのは田舎者ですから、車がないと床屋に行けないと思っていたのです。
でも引っ越してみれば、歩いて行けるところに床屋が何軒もあります。さすが都会は違う。

そんなわけで福島県のほとんどの家庭は月1,000キロ以上走ります。当時、家内は毎日、パート、買い物、子供の習い事や塾の送り迎え、スポーツクラブなどで走り、ときどき酔っぱらった私を駅前まで拾いに来て、週末は親に子供を見せようと実家までひとっ走りすると、月1,300キロ以上、ガソリン代は1万数千円です(注6)

そんな状況ですから、細かく気を使って電気をケチケチしても節約できるのが月500円程度なら、節電する意欲がわかないのも当然でしょう。
お財布 環境保護のために電気を使うのを控えましょうという理屈はわかっても、電気代を節約しましょうというのは心に響かない……いや財布に響かないのです。
じゃあ環境保護のために車に乗るなといえば、床屋に行くのも、子供が部活で遅くなったときもどうしましょう?
特にあかちゃんがいると病院に連れていくのに車は必需品です。バスがあっても、朝夕の通学時間帯だけとか、本数が多いところで1時間に1本とか……


では大幅な省エネができる例を考えてみましょう。
元アメリカ副大統領のゴアさんご自宅の2006年の電気使用量は221,000kWh・年間電気代340万円だとすっぱ抜かれたことがありました。環境保護のシンボルだったゴアさん、大ダメージ。
環境保護を語る人はみな胡散臭いです。最近は、ぐれた女の子が嫌いです。

ともかくゴアさんのようなご家庭の場合は、ちょっとした節電でも大きな削減金額になるでしょう。

ところで自宅の庭にプールがあったら素敵ですね。わざわざフィットネスクラブに行くこともなく、市営プールの混雑ともおさらばです。
マンション住まいの私が庭にプールを作れるはずがありませんが、一応調べてみました。
 プール工事費用 …………300〜600万円
 維持費用 電気代・薬品代・水道代……月1万円だそうです。

でもそれだけでは夏の間、7月からせいぜい9月までしか泳げません。温水プールなら一年中泳げます。温水プールを建設したり維持するのに、どれくらいお金がかかるものでしょうか?
日本語のGoogleでは温水プールの建設費用がヒットしませんでしたので、US Googleで検索しました(注7)
ヒーターには太陽光発電・ガス/プロパン・石油などの方法があるようです。
もちろんお金がかかります。

暖房機器(種類により異なる)$1,000〜4,000

羽左先立つものは金羽右

羽左万事お金羽右

、お金が飛んでいく

設置費用$500〜 1,000
太陽光発電プールヒーター$2,500〜9,000
電気プールヒーター$2,000〜7,000
ガス/プロパンプールヒーター$1,500〜6,000
毎月の運用コスト$50〜500

お前は、何を語っているんだ とお思いでしょうか
ゴア副大統領の自宅にあるプールの電気使用量は、アメリカの一般家庭の7軒分になるそうです(注8)
ラクダ それだけ無駄、余裕があるなら金持ちは簡単に大幅節電ができますね。
ちょっとしたことで大幅削減ができるなんてスバラシイ、環境保護をするにはまずは大富豪になる必要がありそうです。まさに「富んでいる者が環境保護をするのは、らくだが針の穴を通るより、もっとやさしい」ですね。
あれっ!「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」でしたっけ?

おっと、ゴアさんを弁護しておきます。
叩かれた反省か、その後省エネのために太陽光パネルを数多く設置しまして、素晴らしい環境保護の邸宅になったとほめたたえられています(注9)
とはいえ、そこに使われた太陽光パネルや省エネ機器の製造や設置に使われたエネルギーを回収するのに、何十年かかるのかについては誰も語っていません。
果たしてゴアさんご存命のうちに費用は回収できるでしょうか?


うそ800 本日の夢と希望

シロクマを救えなんて語った副大統領は、市内の移動にはリムジンに乗り、世界中をジェット機で駆け巡る、大金持ちの投資家だったのです。このような人が語る地球環境問題は、金儲けの夢と希望に違いありません。
一般庶民には夢も希望もありませんね。
リムジンどころかハイヤーにも、いやタクシーにも乗れず、公共交通機関しか利用できない私のような庶民にとっては、環境問題とはとても高尚で理解できないのでしょう。
そんな私がいっときでも環境の担当者であったとは神様のイタズラに違いありません。

夢も希望も無くなったらもう終わりかとおっしゃいますか?
いえいえ、これは恨みつらみを書かねばなりませぬ。
では三橋貴明の口癖で締めくくりましょう「次回に続く




注1
注2
注3
注4
冷蔵庫の寿命は10年以上?寿命の目安と長持ちのコツも紹介
令和3年3月の調査結果では、2人以上の世帯の冷蔵庫の平均使用年数は12.9年です。そのうち、故障が原因で買い替えているのは55.1%になっています。

注5
注6
以下より、1990年代半ば(つまり私が教育した頃)の、一般車の燃費は11km/Lで、レギュラーガソリンは125円/Lであった。
1990年代半ばの乗用車の平均燃費は11km/L
ガソリン1L当たり小売価格推移(1966年〜2021年)と世界情勢の動向

注7
注8
『「地球温暖化」の不都合な真実 』、マーク・モラノ、日本評論社、2019

注9



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